【完全ガイド】お風呂の自動お湯はりが使えない原因と解決法!修理費用を考えるコツも解説

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【完全ガイド】お風呂の自動お湯はりが使えない原因と解決法!修理費用を考えるコツも解説

忙しい日々の中、ボタン1つで湯張りが完了するのは本当に助かりますよね。しかし、ある日突然「自動お湯張りができない!」となると、一気に疲れも倍増してしまうもの。そこで本記事では、給湯器やリモコンの故障、センサーの汚れ、配管詰まり、設定ミスなど“不具合の原因”を徹底解説し、適切な対処法をまとめました。読むことで、ムダな修理費や手間を抑えながらスムーズに問題を解決できるようになります。結論として、自動お湯張りができない原因を知り、早めのメンテナンスや正しい操作を行えば、快適なお風呂ライフをずっと続けられます。

自動お湯張りの仕組みと動作原理

追焚き

お風呂の自動給湯は、給湯器と浴槽リモコンが連携し、センサーが温度と水位を監視することで成り立っています。機能が正常に動くには、配線やフィルター、排水まわりが正しく保たれている必要があります。

センサーがしっかり動作しないと、水量や湯温を正確に測れません。また、フィルターが詰まったり配管にゴミが溜まったりすると、お湯の量や温度が設定どおりにならないことがあります。

仕組みの要点内容
給湯器とリモコンの連動リモコンの指示で給湯を開始・停止する
センサーによる水温管理浴槽の水温をセンサーで計測し随時調整する
フィルター・排水口の監視異物や汚れの詰まりで給湯量が制限される

センサー機能が正常であれば、お湯の温度や水位を自動調節でき、常に快適な状態をキープしやすくなります。配管内やフィルターの汚れ防止は、不具合の予防策として重要です。

症状から探すセルフチェック早見表

自動お湯はり

お風呂の自動湯はりができない場合、まずはどのような症状が出ているかを確認しましょう。症状別に考えられる原因と、自分でチェックできるポイントをまとめました。専門業者を呼ぶ前に、まずは落ち着いて確認してみてください。

症状考えられる原因セルフチェックポイント
まったく動作しない電源・ガス・水の供給停止、リモコン故障、本体故障電源プラグ、ブレーカー、ガス栓、止水栓、リモコン表示
途中で止まる水位センサー異常、循環フィルター詰まり、水量不足浴槽の水位、循環フィルターの清掃、水道メーター
温度が安定しない・ぬるい温度センサー異常、給湯器設定、混合水栓の問題給湯温度設定、他の蛇口からの湯温、フィルター清掃
リモコンにエラーコード給湯器本体の異常エラーコードの内容確認、取扱説明書の確認

注意点: この表は一般的な目安です。チェックしても改善しない、原因が分からない場合は、無理せず専門業者に点検を依頼しましょう。

まったく動作しないときの確認ポイント

自動湯はりのボタンを押しても、うんともすんとも言わない。そんなときは、給湯器へのエネルギー供給が断たれている可能性があります。基本的な部分から確認していきましょう。結論として、電源、ガス(ガス給湯器の場合)、水の供給が正常かを確認することが重要です。これらが供給されていないと、給湯器は動作できません。

これらの基本的な確認を行っても給湯器がまったく動作しない場合は、リモコン自体の故障や給湯器本体内部の故障が考えられます。その際は、無理に自分で対処しようとせず、メーカーのサポートセンターや給湯器専門業者に連絡してください。

動き始めても途中で止まるときの確認ポイント

お風呂の自動お湯はりができないときに知っておきたいこと

自動湯はりが始まったにもかかわらず、設定した水位まで達する前に止まってしまう場合、いくつかの原因が考えられます。主な原因としては、浴槽のフィルターの詰まり・センサーの不具合・水量設定のミスなどが挙げられます。これらの問題により、給湯器が誤って「お湯が十分に溜まった」と判断したり、安全装置が作動して停止したりすることがあります。

温度が安定しない・ぬるい水しか出ないとき

自動湯はりを使っているのに、設定した温度にならなかったり、お湯が熱くなったりぬるくなったりと、温度が安定しないことがあります。このようなトラブルが起きる場合は、給湯器の設定温度の見直し、浴槽フィルターの汚れ、温度センサーの故障、混合水栓の不具合などが原因として考えられます。これらの要因によって、給湯器が正しく温度調整できなくなっている可能性があります。

リモコンにエラーコードが出るとき

給湯器のリモコンに数字やアルファベットの組み合わせで表示されるエラーコードは、本体が何らかの異常を検知したことを示しています。このような場合は、表示されたコードをメモし、取扱説明書で内容を確認することが大切です。一時的な不具合であれば、リセット操作で復旧することもあります。ただし、エラーが継続する場合や原因が特定できない場合は、専門業者への相談が必要です。

自動お湯張りができない主な原因

原因

では、なぜ自動お湯張りがうまく機能しなくなるのか、その原因を深掘りしていきます。ボイラー本体やリモコンのトラブル、センサーの汚れ、配管やフィルターの詰まり、さらには設定ミスや誤操作など、考えられる要因は意外と多岐にわたります。それぞれのポイントを押さえておくことで、トラブル時の原因特定がスムーズになるでしょう。

  • 給湯器やリモコンのトラブル
  • センサーの汚れや異物
  • 配管・フィルターの詰まり
  • 設定ミスや誤操作

給湯器やリモコンのトラブル

異音

給湯器本体やリモコンに問題があると、自動給湯が正常に動作しないことが多いです。操作が受け付けられない、液晶の表示が乱れる、といった兆候は要注意。ボイラーが古くなっていたり、配線が傷んでいたりすると、必要な信号がきちんと伝わらなくなるからです。電源が入らない、エラーコードが出るといった明確な症状があれば、本体故障の疑いもあります。

給湯器の寿命は一般的に10~15年といわれています。年数を経ると内部の部品が劣化して、突然お湯が出なくなるケースも珍しくありません。リモコンの画面が暗くなったり、操作ボタンの反応が鈍くなっているなら、早めに点検を受けるのがベターです。

エラーコードが表示されたら、まずは取扱説明書でコードの意味を確かめることが先決。原因が複雑な場合は、自己流での修理は避け、専門の業者に相談を検討しましょう。給湯器やリモコンまわりの部品を交換するだけで改善する可能性もあるため、スピーディな原因特定が大切です。

センサーの汚れや異物

バイオフィルム

センサー部分に水垢や異物が付着すると、誤作動や検知エラーが起きやすくなります一見気づきにくい場所でも、意外と汚れが蓄積しているものです。入浴中や排水時に微細なゴミやカビが少しずつ配管内やセンサー周辺に溜まり、正しい水位や温度を感知できなくなるから。汚れを溜め込んでいると、給湯が止まってしまったり、温度が安定しないといった不具合に直結します。

もしセンサー周辺に汚れが見られる場合、取扱説明書を参考にしながら、柔らかい布やスポンジで優しく拭くことが推奨されます。ただし、内部のセンサーに直接アクセスすることは難しいため、無理に掃除を試みると故障の原因になることがあります。特に、センサーが固着している場合や、異物が内部に入り込んでいる場合は、専門の業者に点検を依頼することが安全です。

したがって、給湯器のセンサーの掃除は、素人が行うには難易度が高く、専門的な知識や技術が必要な場合が多いです。定期的な専門の業者のメンテナンスを行うことで、センサーの正常な動作を保つことが重要です。

配管・フィルターの詰まり

追焚き配管やフィルターに髪の毛やゴミが詰まると、自動給湯機能が正常に働きにくくなります。流れが悪くなると、湯張りが途中で途切れるなどの支障が発生しやすいです。浴槽の排水口や給湯口には意外と汚れや異物がたまりやすいもの。フィルターが目詰まりするとセンサーが正しい情報を得られず、湯温や水量が狂う原因となります。

もしお湯張りの勢いが急に細くなった、もしくは途中で止まってしまうと感じたら、まずはフィルターの汚れを確かめましょう。髪の毛や石けんカスが固まってしまうと、お湯はり能力が大幅に低下します。取り外しが簡単なパーツであれば、自分で洗うだけでも改善することがあります。

追焚き配管内部に汚れが進行している場合は、専門業者によるクリーニングが必須になることも。無理に素人作業をすると配管を傷つける恐れがあるため、難しいと感じたらすぐにプロへ依頼しましょう。定期的にメンテナンスを行えば、修理費をぐっと抑えることができます。

設定ミスや誤操作

設定ミス

単純な操作ミスや設定違いが原因で、自動給湯がうまく作動しないことも珍しくありません。タイマー機能や残り湯設定などの確認不足が思わぬトラブルを招く場合があります。忙しいときほどボタンを押し間違えやすく、初期設定のまま放置してしまうケースもあるため。小さな設定ミスであっても、給湯がスタートしない、あるいはお湯が中途半端に止まるなどの事態が起こりやすいです。

リモコンのタイマーをオフにしたまま忘れてしまうと、ボタンを押しても給湯が始まりません。設定温度を低いままにしていると、いつまで待っても温かいお湯が出ないことがあります。また、残り湯を使うモードを知らずにオンにしていると、ぬるい水が注がれてしまうことも。

もし操作ミスが疑われる場合は、説明書やメーカーサイトを見ながら一つ一つの設定を再チェックしましょう。全設定をリセットしてから改めて調整し直す方法も有効です。家族が複数人いる場合、それぞれが勝手に操作して設定が変わってしまうこともあるので、共有ルールを作っておくと安心です。

メーカー別エラーコード一覧と一次対処

❓

給湯器のリモコンに表示されるエラーコードは、メーカーによって番号や意味が異なります。ここでは、国内でシェアの高いリンナイ、ノーリツ、そしてパロマなど主要メーカーで共通して見られる代表的なエラーコードと、自分でできる初期対応についてご紹介します。

エラーコード対応の基本

  1. コードを記録: 表示された番号を正確に控えます。
  2. 説明書確認: 必ず取扱説明書で詳細を確認します。
  3. リセット試行: 説明書に従いリセットを試みます。
  4. 業者連絡: 解決しない場合は専門業者へ連絡します。

以下に、メーカーごとの代表例を挙げますが、お使いの機種の説明書が最も正確な情報源です。

  • リンナイの代表的エラーコードと対処法
  • ノーリツの代表的エラーコードと対処法
  • パロマほか主要メーカー共通エラーコード

リンナイの代表的エラーコードと対処法

コード主な原因概算修理費
111 点火不良ガス供給停止・点火装置劣化15,000〜25,000円
140 過熱防止フィルター詰まり・温度センサー異常18,000〜35,000円
610 燃焼ファン異常ファンモーター故障30,000〜50,000円

「111」 (点火不良)

  1. ガスの元栓が閉まっていないか確認してください。
  2. ガスメーターが遮断されていないか確認してください。(他のガス機器も使えない場合はガス会社へ連絡)
  3. 天候が回復してから、リモコンの運転スイッチを入れ直してみてください。
  4. 改善しない場合は、点火系統の故障の可能性があるため、リンナイお客様センターや専門業者へ連絡が必要です。

「140」 (過熱防止装置作動)

  1. 給湯栓(蛇口)をすべて閉めてください。
  2. しばらく時間をおいて(10分〜30分程度)、給湯器本体や配管が冷めるのを待ってから、再度リモコンの運転スイッチを入れてみてください。
  3. 繰り返し表示される場合は、内部の部品故障の可能性が高いため、点検・修理が必要です。

「610」 (燃焼ファン異常)

  1. リセット操作
    まず、給湯器の運転スイッチを一旦切ります。
    数分待ってから再度運転スイッチを入れ、エラーが消えるか確認します。給湯栓(蛇口)をすべて閉めてください。
  2. エラーが消えない場合
    エラーが解消されない場合は、ファンモーターや電装ユニットに故障がある可能性が高いため、専門の業者に点検を依頼することが推奨されます.
  3. 修理費用の目安:
    修理にかかる費用は、一般的に16,500円から49,500円程度とされていますが、具体的な金額は故障の内容や作業の難易度によって異なるため、見積もりを取得することが重要です.

エラー610が表示された場合は、まずは簡単なリセットを試み、それでも解決しない場合は専門家に相談することが最善の方法です。

ノーリツの代表的エラーコードと対処法

お風呂のお湯が出ないトラブルに備えるメンテナンス・保証
コード主な原因概算修理費
111 点火不良ガス供給停止・点火装置劣化15,000〜25,000円
632 循環ポンプ異常フィルター詰まり・ポンプ故障25,000〜45,000円
710 燃焼制御基板異常基板劣化330,000〜55,000円

「111」 (点火不良)

  1. ガスの元栓、ガスメーターを確認してください。プロパンガスならガス残量も確認しましょう。
  2. リモコンの運転スイッチを入れ直してみてください。
  3. 改善しない、または頻発する場合は、点検・修理が必要です。ノーリツコンタクトセンターや専門業者へ連絡してください。

「632」 (ふろ循環異常・ポンプ異常)

  1. 浴槽の循環アダプターのフィルターが詰まっていないか確認し、清掃してください。これが最も多い原因です。
  2. 浴槽の水位が循環アダプターより十分上にあるか確認してください。(水位が低いと循環できません)
  3. リモコンの運転スイッチを入れ直してみてください。
  4. 改善しない場合は、ふろポンプ自体の故障や配管の問題が考えられるため、点検・修理が必要です。

「710」 (燃焼制御回路異常)

  1. リセット操作
    まず、給湯器の運転スイッチを一旦切り、数分後に再度入れてみてください。これにより、エラーが解消される場合があります.
  2. エラーが解消されない場合
    リセット後もエラーが消えない場合は、内部の部品に故障がある可能性が高いため、専門の業者に点検を依頼することが推奨されます.
  3. 修理または交換の検討
    給湯器の使用年数が10年以上であれば、修理よりも交換を検討する方が経済的な場合があります。特に、部品の交換が必要な場合、修理費用が高くつくことがあります.

エラー710が表示された場合は、早急に対処することが重要です。給湯器が正常に機能しないと、日常生活に支障をきたすため、適切な対応を行うことが求められます。

パロマほか主要メーカー共通エラーコード

給湯器の種類と特徴
コード主な原因概算修理費
111点火不良ガス供給停止・点火装置劣化15,000円前後
14 過熱防止温度センサー18,000円前後
61 ファン異常ファンモーター30,000円前後

パロマ(Paloma)をはじめ、パーパス(PURPOSE)、長府製作所(CHOFU)など他の主要メーカーでも、比較的共通して使われるエラーコードや、似た意味合いを持つエラーコードが存在します。

メーカー間で共通しやすいエラーコードの傾向

点火不良(例:「11」「111」)
意味: ガスが正常に供給されない、または点火に失敗している状態です。
共通対処: まずはガス供給(元栓、メーター、プロパン残量)の確認が基本です。天候の影響も考えられます。リセットで改善しない場合は点検依頼が必要です。
燃焼ファン異常(例:「61」「610」)
意味: 給排気を行うファンの回転に異常がある状態です。
共通対処: 給排気口周りの確認とリセットを試みますが、ファンモーターや基板の故障が多く、専門家による点検が必要になるケースがほとんどです。
過熱防止装置作動(例:「14」「140」)
意味: 給湯器内部が異常高温になり、安全装置が働いた状態です。
共通対処: 給湯栓を閉め、時間をおいて冷ましてからリセットします。フィルター詰まりやセンサー異常が考えられますが、繰り返す場合は必ず専門業者に相談してください。
水位・水量センサー異常(例:「70」「700」系統など)
意味: 浴槽の水位や給湯器への水の流量を検知するセンサーに異常がある状態です。
共通対処: フィルター清掃や断水の確認、リセットを試します。センサー自体の故障の場合は部品交換が必要です。

重要: メーカーや機種によって、同じ番号でも意味が異なる場合や、独自のコード体系を採用している場合があります。必ず、お使いの給湯器の取扱説明書でエラーコードの意味と正しい対処法を確認してください。 不明な場合や、対処しても改善しない場合は、各メーカーのサポート窓口や給湯器専門業者に問い合わせましょう。

自動お湯張り機能が使えないときの対処法

自動お湯張り機能が使えないときの対処法

原因を突き止めることができたら、次は具体的な対処法をチェックしていきましょう。リモコンのエラー表示の確認方法から、水道・ガスのライフライン点検、配管やフィルターの異物除去など、自分で試せる対策もあります。しかし、場合によっては専門業者への依頼が早期解決の近道となることも。まずは簡単なチェックリストで原因を切り分け、修理が必要な症状はプロに任せると安心です。

  • 原因の切り分けチェックリスト
  • 専門業者へ依頼するタイミング

原因の切り分けチェックリスト

チェックリスト

不調の原因を特定するには、チェックリストを使って一つずつ確認するのが近道です。機器のトラブルと操作ミスを混同すると、無駄なコストや時間がかかりがち。いきなり修理や部品交換を依頼する前に、リモコンのエラー表示やガス・水道の供給状況などを整理するだけで、対処法が明確になる場合があるからです。

  1. 電源とブレーカーの状態を確認
  2. 水道の元栓が開いているかをチェック
  3. 湯量設定を再度調整する
  4. 循環アダプターの目詰まりを確認
  5. エラーコードの表示をチェック
  6. 給湯器本体の故障・寿命を疑う

1.電源とブレーカーの状態を確認

原因給湯器の電源が入っていない、停電やブレーカーが落ちている場合
対処法給湯器の電源スイッチがオンになっているかをチェック- ブレーカーが落ちていたらリセットし、再度給湯器を起動する

2.水道の元栓が開いているかをチェック

原因水道の元栓が閉まっていると給湯器に水が供給されず、湯を張れない
対処法水道の元栓がきちんと開いているか確認- 給湯器へ十分な水が供給される状態にする

3.湯量設定を再度調整する

原因湯量が多すぎる設定になっている- 設定がリセットされ、正しく湯量が検知されていない
対処法1. 浴室リモコンの運転スイッチを「入」にして表示を点灯させる
  1. 「▲」ボタンを1秒以上押しながら「自動」を同時押しし、設定をリセット
  2. 浴槽の残り湯を完全に排水して栓を閉める
  3. 「自動」スイッチを押してお湯はりをやり直す

4.循環アダプターの目詰まりを確認

原因循環アダプターのフィルターが汚れや髪の毛などで詰まっていると、給湯器が正常にお湯を循環できない
対処法フィルターを外してゴミを取り除く- こまめに掃除を行い、定期的なメンテナンスを実施する

5.エラーコードの表示をチェック

原因リモコン画面にエラーコードが出ている場合は、内部の不具合や故障の可能性
対処法エラーコードの内容を給湯器の取扱説明書やメーカーサイトで調べる- 対処しても直らないときは専門業者へ修理を依頼

6.給湯器本体の故障・寿命を疑う

原因経年劣化や故障により給湯器が動作しなくなっている場合
対処法給湯器の使用年数が10年近い場合は点検や交換を検討- 専門業者に相談し、必要に応じて修理または新しい機種への交換を行う

その他の補足点

  • 残り湯の有無: 浴槽の残り湯が循環アダプターより下にあると自動運転がうまく作動しないことがあります。必要に応じて完全に排水してください。
  • ガスの供給状態: ガスの元栓が閉じていないかや、ガスコンロに火が点くかどうかも確認しましょう。

上記の項目を順番に見ていけば、問題の原因をある程度絞り込めます。自分で解決可能な範囲を把握することで、修理依頼のタイミングを誤らずに済むでしょう。

簡単な汚れの掃除や設定の見直しをしても改善しないようであれば、給湯器やリモコンに深刻な不良があるかもしれません。エラーコードの内容が分からない場合や、分解手順が不明なときは、メーカーのカスタマーサポートや専門業者に相談し、安全に問題を解決してもらいましょう。

専門業者へ依頼するタイミング

センサー交換や給湯器の修理が必要になったら、早めに専門業者へ頼むのが最適です。修理を後回しにしていると、水漏れや給湯器のさらなる故障のリスクが高まります。給水・電気やガスを扱う作業には資格が必要なケースが多く、独断で分解などを行うと危険を伴うため。安全面や将来的な費用を考慮すると、プロによる確実な修理が望ましいです。

給湯器やセンサー周りの部品は、取り付けを誤るとガス漏れや火災を引き起こすリスクがあります。複雑なエラーコードが出たり、リモコンが一切反応しない状態なら、早めに有資格者の業者へ連絡し、正しい処置を受けることをおすすめします。

専門業者に連絡するときは、事前に不具合の症状や状況をまとめておくとスムーズです。見積もりや作業内容を確認し、納得してから修理を進めましょう。もし給湯器の寿命が近いようなら、新しい製品への交換を検討するのも長期的にはコスパが良い選択肢です。

症状別・部品交換/修理費用の相場

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自動湯はり機能に不具合が生じ、修理や部品交換が必要になった場合、どの程度の費用がかかるのか気になるところです。修理費用は、故障の内容や必要な部品、依頼する業者によって大きく異なります。目安として、一般的な修理内容ごとの相場を知っておくことで、見積もり時に判断しやすくなります。

修理内容費用相場(目安)主な症状
リモコン交換・配線修理約 1.5万円 ~ 4万円リモコン操作不能、表示異常
水位・温度センサー交換約 2万円 ~ 5万円湯はり停止、温度不安定
電装基板交換約 2.5万円 ~ 6万円エラー表示、動作不良
ふろポンプ・循環ポンプ交換約 3万円 ~ 7万円湯はり停止、追い焚き不可
給湯器本体交換 (工事費込)約 15万円 ~ 40万円以上数箇所の故障、経年劣化、修理不能

費用の内訳: 修理費用には、部品代のほかに、技術料(作業費)出張費が含まれるのが一般的です。

注意点: これはあくまで一般的な相場であり、お使いの給湯器の機種や設置状況、業者の料金体系によって金額は前後します。必ず事前に複数の業者から見積もりを取り、内容と金額を比較検討しましょう

  • リモコン交換・配線修理の目安費用
  • 水位・温度センサー交換の目安費用
  • 基板/ポンプ交換の目安費用
  • 給湯器本体交換にかかる総額

リモコン交換・配線修理の目安費用

リモコンのボタンを押しても反応がない、画面が表示されない、表示内容が乱れているといった場合は、リモコン本体の故障や、給湯器との接続に使われている配線の不具合が疑われます。リモコン本体の交換費用は比較的安く済むケースが多い一方で、配線に問題がある場合は、修理内容によって金額が変動します。状況に応じた対応と費用の目安を事前に把握しておくと、スムーズに対処できます。

費用相場の目安

リモコン本体の交換: 約 1.5万円 ~ 4万円 程度
⚪︎ リモコンの種類(台所リモコン、浴室リモコン)や機能(通話機能付き、多機能型など)によって部品代が異なります。高機能なリモコンほど高価になります。作業費と出張費が加わります。
具体例: 標準的な浴室リモコンの交換で2万円前後、高機能なメインリモコンで3万円を超える場合などがあります。
リモコン配線の修理: 約 8千円 ~ 3万円 程度(状況による)
⚪︎ 配線の断線箇所や接触不良の場所、修理の難易度によって費用が大きく変動します。壁の中に配線が通っている場合など、作業が複雑になると高くなる傾向があります。簡単な接続部の修正なら安価で済むこともあります。

リモコンの不具合は、自動湯はりだけでなく給湯器全体の操作に影響します。放置せず、早めに専門業者に点検を依頼しましょう。見積もり時には、部品代、技術料、出張費の内訳をしっかり確認することが大切です。

水位・温度センサー交換の目安費用

自動湯はりが途中で止まる、設定した水位までお湯がたまらない、湯温がぬるい・安定しないといったトラブルは、水位センサーや温度センサーの故障によって発生するケースが多く見られます。このような場合、センサーの交換が必要となることがあり、リモコンの交換と比べて費用が高くなる傾向があります。症状が続くときは、専門業者に点検を依頼するのが賢明です。

費用相場の目安

水位センサーまたは温度センサーの交換: 約 2万円 ~ 5万円 程度
⚪︎ センサー部品代自体はそれほど高額ではありませんが、給湯器内部の部品交換となるため、分解・組み立てなどの技術料がかかります。また、センサーの種類や取り付け場所、給湯器の機種によって部品代や作業の難易度が異なります。
具体例: 比較的交換しやすい場所にある温度センサーの交換で2万円台、分解が必要な水位センサーの交換で4万円近くかかる場合などがあります。複数のセンサーを同時に交換する場合は、さらに費用が加算されます。

センサーは、給湯器が安全かつ快適に動作するために不可欠な部品です。センサーの清掃で一時的に改善することもありますが、根本的な解決には交換が必要な場合が多いです。これらの部品交換は専門的な知識と技術が必要なため、必ず資格を持った信頼できる業者に依頼してください。自分で分解しようとすると、感電や水漏れ、さらなる故障の原因となる危険があります。

基板/ポンプ交換の目安費用

エラーコードが頻繁に表示される、給湯器がまったく動作しない、お湯が循環しない(追い焚きができない)といった深刻なトラブルが発生している場合、給湯器の制御を担う「電装基板」や、お湯の循環を行う「ふろポンプ(循環ポンプ)」の故障が原因の可能性があります。これらの部品は、給湯器の中でも高額なパーツにあたるため、交換にはそれなりの費用がかかることが多いです。状態によっては、修理よりも本体交換を検討した方が結果的にコストを抑えられるケースもあります。

費用相場の目安

電装基板(制御基板)の交換: 約 2.5万円 ~ 6万円 程度
⚪︎ 電装基板は給湯器の制御を司る中枢部品であり、部品自体が高価です。また、交換作業も専門知識を要します。基板の種類や給湯器の機種によって価格差があります。落雷による故障なども考えられます。具体例: 比較的交換しやすい場所にある温度センサーの交換で2万円台、分解が必要な水位センサーの交換で4万円近くかかる場合などがあります。複数のセンサーを同時に交換する場合は、さらに費用が加算されます。
ふろポンプ(循環ポンプ)の交換: 約 3万円 ~ 7万円 程度
⚪︎ ポンプは浴槽のお湯を強制的に循環させるためのモーター部品であり、これも比較的高価な部品です。ポンプの種類や交換作業の難易度によって費用が変わります。

これらの部品が故障した場合、修理費用が高額になるため、給湯器の使用年数を考慮することが重要です。一般的に給湯器の寿命は10年〜15年程度と言われています。もし10年以上使用している給湯器で基板やポンプの交換が必要になった場合は、修理してもすぐに他の部品が故障するリスクもあります。修理費用と、新しい給湯器への交換費用を比較検討し、長期的な視点でどちらが良いか判断することをおすすめします。専門業者に相談し、アドバイスをもらうと良いでしょう。

給湯器本体交換にかかる総額

給湯器交換の費用相場

修理費用が高額になる場合、とくに基板やポンプなど主要な部品の交換が必要なケースや、給湯器の使用年数が10年を超えている場合は、本体の交換を視野に入れることが現実的な選択となる場合があります。給湯器本体の交換にはある程度まとまった費用がかかりますが、その分、長期的な故障リスクの軽減や、最新機種による省エネ性能の向上などのメリットも期待できます

費用相場の目安 (本体価格 + 標準工事費込み)

  • 給湯専用(追い焚きなし): 約 10万円 ~ 25万円 程度
  • オートタイプ(自動湯はり+追い焚き): 約 15万円 ~ 35万円 程度
  • フルオートタイプ(自動湯はり+追い焚き+自動足し湯+自動配管洗浄): 約 18万円 ~ 40万円以上
  • エコジョーズ(省エネ型): 上記に+数万円~

費用の内訳と変動要因

  1. 給湯器本体の価格:
    機能(給湯専用、オート、フルオート)、号数(給湯能力)、省エネ性能(エコジョーズなど)、メーカーによって大きく異なります。
  2. 標準工事費
    古い給湯器の撤去・処分、新しい給湯器の設置、ガス管・水道管・リモコン配線の接続などが含まれます。
  3. 追加工事費
    設置場所の状況によっては、配管の延長、排気筒の工事、電源工事などが必要になり、別途費用がかかる場合があります。

交換のメリット

  • 最新機種による省エネ効果(特にエコジョーズ)で光熱費削減が期待できる。
  • 新しい製品になるため、故障リスクが低減し、安心して長期間使用できる。
  • 最新の便利機能安全機能が搭載されている場合がある。

給湯器交換は大きな出費ですが、長期的なコストパフォーマンスや安心感を考慮すると、古い給湯器を高額修理するよりもメリットが大きい場合があります。複数の業者から見積もりを取り、機種選定や費用について十分に比較検討しましょう。

保証と保険で修理費を抑える方法

簡単にできる給湯器の水漏れセルフ診断

給湯器が突然故障すると、修理費用や本体交換にかかる費用が思わぬ出費となり、家計への影響も小さくありません。ですが、事前に利用できる保証や保険制度を把握しておけば、自己負担額を抑えることが可能です。たとえば、メーカー保証や販売店独自の延長保証、火災保険、住宅設備に特化した保証サービス、さらにはクレジットカードに付帯している保険まで、幅広い選択肢があります。適用される条件をよく確認し、該当する制度があれば積極的に活用することで、費用の負担を大きく減らすことができます。

確認すべき保証・保険

  1. メーカー保証
    通常1~2年、所有者登録で延長される場合も。保証期間内か、保証対象の故障かを確認。
  2. 販売店・施工業者の延長保証
    購入時や設置時に加入している場合、保証期間と内容を確認。
  3. 火災保険
    落雷、風災、水災などの自然災害による故障が補償対象か確認。「建物」補償や「電気的・機械的事故特約」の有無をチェック。
  4. 住宅設備保証
    新築購入時やリフォーム時に付帯されている場合、給湯器が対象か、保証内容を確認。
  5. クレジットカード付帯保険
    「ショッピング保険」(購入直後の破損など)や、一部カードの「家財保険」「住宅修理サポート」などが該当するか確認。

これらの保証や保険は、適用条件や申請手続きがそれぞれ異なります。いざという時にスムーズに利用できるよう、普段から加入している保険・保証の内容を把握しておくことが大切です。

  • メーカー保証の期間と適用条件
  • 火災保険・住宅設備保証の活用可否
  • クレジットカード付帯保険でカバーできる例

メーカー保証の期間と適用条件

給湯器を新たに購入・設置した際には、基本的にメーカーの無償保証が付帯します。この保証をうまく活用することで、修理にかかる費用を大きく削減できる可能性があります。メーカー保証が有効な期間内であり、なおかつ自然故障など保証対象の不具合であれば、無償で修理を依頼できるケースも少なくありません。

保証期間

  • 一般的: 購入日または設置日から1年間または2年間
  • 延長保証: メーカーによっては、製品の所有者登録を行うことで保証期間が3年、5年、あるいはそれ以上に延長されるサービスがあります。保証書やメーカーサイトで確認しましょう。
  • 確認方法: 保証書や購入時の領収書などで、保証期間が現在も有効かを確認します。

適用条件

対象
取扱説明書などに従った通常の使用状況で発生した自然故障(内部部品の初期不良や経年劣化など)。
対象外となる主なケース
⚪︎ 消耗品(フィルター、パッキン等)の交換。
⚪︎ 使用上の誤り、不当な修理や改造による故障。
⚪︎ 天災(火災、地震、落雷、水害、塩害など)による故障。
⚪︎ 設置工事の不備による故障。
⚪︎ 保証書がない、または提示できない場合。

保証期間内に故障が発生した場合は、まずメーカーのサポートセンターや購入した販売店に連絡し、保証修理の対象となるか、手続き方法などを確認してください。保証書の提示を求められることが多いので、大切に保管しておきましょう。

火災保険・住宅設備保証の活用可否

火災保険・住宅総合保険でカバーされるケース

給湯器の故障内容によっては、火災保険や住宅設備保証が適用されるケースがあります。火災保険は自然災害による被害を対象としており、台風や落雷、雪害などによる給湯器の破損が補償の対象となる場合があります。一方で、経年劣化を除いた突発的な故障については、住宅の購入時に付帯されている住宅設備保証で対応できる可能性があります。特に保証期間内であれば、修理費用が補填されることも少なくありません。

自然災害か、それ以外の故障かによって利用できる制度が異なるため、まずは火災保険と住宅設備保証の契約内容をしっかり確認しておくことが重要です。適用条件を把握することで、急なトラブルにも冷静に対応できます。

火災保険の活用

対象となる可能性のある故障原因
⚪︎ 落雷: 雷の影響で電子基板などが故障した場合。
⚪︎ 風災・雹(ひょう)災・雪災: 台風や強風、雹、大雪などで給湯器本体が物理的に破損した場合。
⚪︎ 水災: 洪水などで給湯器が水没した場合。
⚪︎ 破裂・爆発: (まれですが)給湯器本体が破裂・爆発した場合。
⚪︎ 電気的・機械的事故: 「電気的・機械的事故特約(破損・汚損等補償特約など)」が付帯されていれば、原因不明の突発的な故障も対象になる場合があります。
確認ポイント
加入している火災保険の契約証券を確認し、「建物」の補償範囲に給湯器が含まれているか、上記の災害や特約が補償対象となっているかを確認しましょう。保険会社に問い合わせるのが確実です。

住宅設備保証の活用

対象
新築住宅の購入時やリフォーム時に、一定期間(5年、10年など)付帯されていることがある保証です。給湯器、エアコン、IHクッキングヒーターなどの住宅設備機器の自然故障が対象となることが多いです。
確認ポイント
保証書や契約書を確認し、給湯器が保証対象に含まれているか、保証期間は有効か、保証内容(免責事項、保証上限額など)を確認しましょう。

これらの保険・保証を利用する際は、故障状況の写真や修理業者の見積書・報告書などが必要になる場合があります。申請手続きについては、各保険会社や保証会社に確認してください。

クレジットカード付帯保険でカバーできる例

見積もり・契約時に押さえておくべき注意点

クレジットカードに付帯する保険が、給湯器の故障時に役立つ場合があることをご存じでしょうか。代表的なのが「ショッピング保険」です。カードで購入した給湯器が一定期間内に故障した場合、補償の対象となるケースがあります。また、ゴールドカードやプラチナカードといった上位クラスのカードには、家財保険が付帯していることもあり、住宅設備のトラブルに対応できる可能性があります。

補償を受けるには「購入時に対象のカードを利用している」「保証期間内である」など、いくつかの条件を満たす必要があります。あらかじめカード会社の保険内容を確認しておくことが重要です。

ショッピング保険(動産総合保険)

内容
クレジットカードで購入した商品が、購入日から一定期間内(多くは90日~180日程度)に、偶然の事故(破損、盗難、火災など)で損害を受けた場合に補償される保険です。
適用可能性
クレジットカードで給湯器を購入し、その直後に落として破損させてしまった、初期不良ではない突発的な故障が発生した、などの場合に適用される可能性があります。
注意点
⚪︎ 自然故障(初期不良を除く)や、経年劣化は対象外となることが多いです。
⚪︎ 補償期間が短い(購入から90日など)です。
⚪︎ 自己負担額(免責金額)が設定されている場合があります(例:3,000円、1万円など)。
⚪︎ 補償上限額は、カードの購入額またはカードの種類によって定められた限度額となります。

その他の付帯保険(ゴールドカード・プラチナカードなど)

家財保険・住宅修理サポート
一部のステータスカードには、自宅内の家財や設備の偶然な事故による損害を補償する保険が付帯されている場合があります。給湯器が対象となるかは、カード会社や保険規約によります。
確認方法
お持ちのクレジットカードの会員規約や付帯保険の案内を確認するか、カード会社に直接問い合わせて、給湯器の故障が補償対象となるか確認しましょう。

クレジットカードの保険は、適用条件が限定的であったり、手続きが必要だったりしますが、万が一の際に自己負担を減らせる可能性があるため、確認してみる価値はあります。

応急対応:自動が使えないときの手動湯張り手順

劣化や不具合を早期発見するチェックリスト

自動湯はり機能が使えなくなった場合でも、修理までの間にお風呂を利用したいと考える方は多いでしょう。実際には、多くの給湯器で自動機能が故障していても、手動で浴槽にお湯をためることは可能です。蛇口から直接お湯を出す方法を使えば、通常どおりお風呂に入ることができます

温度の調整や止めるタイミングを自分で管理する必要があるため、湯量や火傷防止など安全面には十分注意が必要です。特に小さなお子様や高齢の方がいるご家庭では、あらかじめ湯温を確認してから入浴するようにしましょう。

手動湯張りの共通注意点

やけど注意!
蛇口から出るお湯は高温の場合があります。直接手で触れたり、浴びたりしないように気を付けましょう。特にお子様がいる場合は目を離さないでください。
止め忘れ注意!
自動湯はりと違い、手動ではお湯は自動で止まりません。お湯を出しっぱなしにすると浴槽からあふれてしまいます。こまめに水位を確認し、適量になったら必ず蛇口を閉めましょう。
空焚き注意!(追い焚き機能付きの場合)
手動でためたお湯の水位が、浴槽の循環アダプター(お湯が出てくる穴)より低い状態で追い焚きボタンを押すと、空焚き状態となり、給湯器の故障の原因になります。追い焚き機能が使える状態でも、水位には十分注意してください。そもそも追い焚き機能も故障している場合は、追い焚きボタンは押さないでください。

これらの注意点を守れば、一時的に入浴することは可能です。以下で、ガス給湯器と電気温水器・エコキュートの場合の手順を説明します。

  • ガス給湯器で安全に手動湯張りする方法
  • 電気温水器・エコキュートでの手動運転手順
  • 追い焚き不可時の湯温管理と安全対策

ガス給湯器で安全に手動湯張りする方法

ガス給湯器の自動湯はり機能が使えないときでも、浴槽にお湯をためる方法はあります。キッチンや洗面台と同様に、浴槽の蛇口から直接お湯を出せば対応可能です。まず確認すべきポイントは、給湯器の電源が入っているかどうか、ガスと水の供給が正常かどうかです。そのうえで、浴槽の蛇口を開き、給湯温度を適切に設定します。あとは蛇口からお湯を出し、浴槽にためていくだけです。ただし、湯張り中はお湯を出しっぱなしにするため、うっかり止め忘れてしまわないよう注意が必要です。

自動機能が使えない場合でも、手動での湯張りは簡単に行えます。基本を押さえておけば、急なトラブル時にもスムーズに対応できます。

手順

  1. 事前確認
    給湯器本体の電源が入っていることを確認します。
    ガスの元栓と、給湯器につながる水道の止水栓が開いていることを確認します。
  2. 温度設定
    リモコンで給湯温度を設定します。やけど防止のため、40℃~42℃程度の適切な温度に設定しましょう。
  3. 排水栓の確認
    浴槽の底にある排水栓がしっかりと閉まっていることを確認します。
  4. 給湯栓(蛇口)を開ける
    浴槽についている蛇口(給湯栓または混合水栓)を開けて、お湯を出し始めます。シャワー付きの場合は、カラン(蛇口)側からお湯が出るように切り替えます。
  5. 水位の監視
    ここが重要です! お湯は自動で止まりません。浴槽のそばを離れず、お湯が希望の量になるまでこまめに水位を確認してください。
  6. 給湯栓(蛇口)を閉める
    適切な量になったら、必ず蛇口をしっかりと閉めてください。

この方法であれば、自動湯はり機能が故障していても入浴できます。ただし、あくまで応急処置であり、根本的な解決には修理が必要です。

電気温水器・エコキュートでの手動運転手順

交換が必要になるサインと症状

電気温水器やエコキュート(自然冷媒ヒートポンプ給湯機)でも、自動湯はりが使えなくなった場合は、手動でお湯をためることが可能です。ポイントは、貯湯タンク内にお湯が残っているかどうかを事前に確認することです。タンクに十分なお湯が残っていれば、蛇口から浴槽にお湯をためる方法に切り替えられます。その際は、給湯温度を適切に設定し、湯張り中の止め忘れやお湯切れに気をつける必要があります。湯量や時間をこまめに確認しながら作業すれば、トラブルなく対応できます。

手順

  1. 事前確認
    ⚪︎ 電気温水器・エコキュート本体の電源が入っている(ブレーカーが落ちていない)ことを確認します。
    ⚪︎ リモコンなどで、貯湯タンクにお湯が十分に残っているか確認します。(残量が少ないと湯切れします)
  2. 温度設定
    リモコンで給湯温度を設定します。タンク内のお湯は高温の場合があるため、やけど防止のため40℃~42℃程度の適切な温度に設定します。
  3. 排水栓の確認
    浴槽の底にある排水栓がしっかりと閉まっていることを確認します。
  4. 給湯栓(蛇口)を開ける
    浴槽の蛇口(給湯栓または混合水栓)を開けてお湯をためます。
  5. 水位の監視と湯切れ注意
    ⚪︎ 自動では止まりません。 適切な水位になるまで監視し、必ず蛇口を閉めてください。
    ⚪︎ 湯切れに注意! 電気温水器・エコキュートはタンクのお湯を使うため、手動湯張りで大量にお湯を使うと、タンクが空になり、シャワーなどで使うお湯がなくなってしまう可能性があります。タンクの残湯量を意識しながら湯張りしましょう。
  6. 給湯栓(蛇口)を閉める
    適切な量になったら、必ず蛇口をしっかりと閉めてください。

電気温水器やエコキュートは、深夜電力などでお湯を沸かして溜めておく仕組みです。湯切れすると、再度お湯が沸くまで時間がかかります。使用量には特に注意が必要です。

自動お湯張りを快適に使うための予防策

自動お湯張りを快適に使うための予防策

日常的なメンテナンスを行うことで、不具合のリスクを最小限に抑え、快適に自動お湯張り機能を利用できます。センサー周りや給湯口の定期清掃、正しい使用方法の再確認、さらには長期視点での給湯器の買い替え検討など、早めのケアと計画が大切です。次に紹介するチェックポイントを押さえれば、日々の負担をぐっと減らせるでしょう。

  • 定期的な掃除とメンテナンス
  • 正しい使用方法の再確認

定期的な掃除とメンテナンス

掃除

追焚き配管や循環口など、こまめに掃除しておくことで不具合の発生を大幅に減らせます。湯垢やカビは、入浴のたびに少しずつ蓄積する厄介者です。放置すると動作に支障を来すレベルにまで達するおそれがあります。そこで大切なのが、定期的な清掃とメンテナンス。面倒に感じるかもしれませんが、こまめなケアによって大きな故障を防ぎ、快適に使い続けることができます。

入浴前にシャワーで身体を洗い流す、入浴が終わったら、浴槽や循環口まわりを軽く水洗いするだけでも汚れの固着を遅らせる効果があります。とくに循環口には髪の毛や小さなゴミが溜まりやすいので、しっかり確認してください。洗剤を使う場合は、追焚き配管を傷めない専用タイプのクリーナーを選ぶことがポイントです。こうした日常的なひと手間が、配管や給湯器の故障リスクを大幅に下げてくれます。

フィルターを取り外せる構造であれば、定期的に水洗いして髪の毛やゴミを取り除きましょう。排水口に溜まったヌメリも見逃さず、なるべく早めに掃除しておくと配管への負担が軽減されます。きれいな状態を維持するほど、センサーや給湯機能は本来の性能を発揮しやすくなり、トラブルの抑止につながるのです。小まめなメンテナンスを心がけて、給湯器や水道トラブルを未然に防ぎましょう。

ポイント内容
浴槽・循環口の洗浄入浴前にシャワーで身体を洗い流す、入浴後すぐに水で流し、汚れの固着を防ぐ
専用洗剤の使用追焚き配管を傷めない、配管専用の洗剤を選択
フィルター清掃取り外し可能な場合は定期的に水洗いし、髪の毛・ゴミを除去
排水口のヌメリ除ヌメリの放置は配管詰まりの原因になるため、早めの掃除が必要
センサーへの配慮清潔な状態を保ち、給湯機能の性能低下や誤作動を防ぐ

正しい使用方法の再確認

正しい使用方法の再確認

メーカーが推奨する設定や操作手順をこまめに確認し、誤操作を防ぐことは、自動お湯はりの故障リスクを下げるうえで大切です。誤った使い方が続くと、機能を活かしきれないばかりか、思わぬ負担をかけてしまうことも。製品ごとにタイマーや残り湯機能などの設定方法が異なり、うっかり間違えたボタンを押すだけでトラブルが生じるから。細かな部分まで理解しておくことが故障予防につながります。

購入当初に目を通した取扱説明書も、時間が経つと場所が分からなくなることが多いですよね。見当たらない場合は、メーカーの公式サイトからダウンロードすることも可能です。タッチパネル式や複数ボタン式など仕様が異なるので、自宅の給湯器タイプに合った使い方を再確認しましょう。

家族間でそれぞれバラバラな設定をしていると、意図しないタイミングでお湯が出なかったり、温度が変わってしまうことがあります。利用する際は一度リセットし、必要な湯量や温度を設定してから使うなど、家庭内ルールを決めておくと混乱を防ぎやすくなります

まとめ

まとめ

お風呂の自動給湯機能を快適に保つには、「早期チェック」「日頃の掃除・正しい操作」「適切なメンテナンス」の3点が重要です。

  • いつもと違う挙動を感じたら、放置せずに原因を調べトラブルを最小限に抑える
  • 給湯器や配管の汚れを軽減し、取扱説明書を再チェックして操作ミスを回避する
  • 自力で対処が難しいと感じたら、すぐに専門業者へ相談する

こうした基本的な対策を習慣にすることで、給湯器が故障し「お湯が出ない!」といった緊急事態に陥るリスクを減らせますし、結果的にコストを抑えることにもつながります。 生活の中で頻繁に使うお風呂だからこそ、些細な不調を軽視しない姿勢が大切です。

早期チェックがトラブル回避の鍵

エラー表示や異音・異臭などのサインを見逃さない
「なんだか変だな」と思ったらすぐにチェックリストを使い、給湯器周辺や配管の状態を目視・嗅覚で確認しましょう。
放置は故障を悪化させ、修理費もアップ
セルフチェックでは対応できない異常を感じたら、直ちに専門家へ相談するのが賢明です。

快適なお風呂習慣を長く維持するために

日頃の掃除や説明書の再読が長持ちの秘訣
お風呂はリフレッシュの場です。正しい操作や軽いお手入れを怠らず、給湯器をいたわりましょう。
不具合を感じたら、まず原因を確認・必要に応じて業者へ
トラブルを最小限に抑える鍵は、早期発見と適切な処置です。清潔な浴槽環境や正しい設定を守るだけでも大きな予防効果があります。

もし「最近、給湯器の調子が悪いかも…」と気づいたら、以下をすぐに実行してみてください。

セルフチェックリストを活用する

  • 異臭・異音・エラー表示など、具体的な異常サインを確認
  • 周辺機器(リモコン表示など)も含め、外観をチェック

こまめな掃除と説明書の再読

  • 日々のお手入れで給湯器を清潔に保つ
  • 操作ミスを防ぐために、説明書を定期的に見直す

専門業者に相談する

  • 「自分では無理そうだ」と思ったらプロへ連絡
  • 大きな故障になる前の段階で、早めに対策を依頼

これらを意識して、快適なお風呂ライフを長く維持しましょう! ぜひ、今すぐチェックリストを活用してみてくださいね。

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