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- エアコンのドレンホースの掃除方法を知りたい
- ドレンホースが詰まる原因と予防法が知りたい
- プロの掃除業者に依頼するべきか迷っている
エアコンのドレンホースが詰まると、水漏れや臭いが発生しやすくなります。ドレンホースを掃除すれば、水漏れや臭いを解決できますが、自分で掃除をすることに不安がある方も多いです。この記事では、自分で簡単にできるドレンホースの掃除方法について詳しく解説します。
ドレンホースを定期的に掃除すると、エアコンの性能を維持でき、電気代や故障時の修理費用を抑えられます。この記事を読んで、自分でできる掃除方法を学び、エアコンのトラブルを未然に防ぎましょう。
30秒セルフチェック(今の症状から原因を絞る)

まずは、今の症状が本当にドレンホースの詰まりによるものか確認しましょう。簡単なチェックで原因を絞り込めます。
- 水漏れ(室内機から滴る/室外先端から出ない)
- 先端が泥・虫で塞がれている/水たまりに浸かっている
- 逆勾配・屈曲・長すぎる配管の疑い
- 異臭(カビ臭・生臭さ)/使用直後に音がする(ポコポコ)
水漏れ(室内機から滴る/室外先端から出ない)
室内機から水がポタポタと滴り落ちてくる場合、ドレンホースの詰まりが強く疑われます。エアコン内部で発生した結露水が正常に排出されていない証拠です。
冷房運転中、室外機のドレンホース先端から水がポタポタと出ているのが正常な状態です。もし室内機から水漏れしているのに、室外機のホース先端から全く水が出てこないなら、ホース内部で水が堰き止められている可能性が非常に高いです。
まずは室外機のドレンホースがどうなっているかを確認しに行きましょう。ホースの先端が詰まっていないか、水たまりに浸かっていないかを目視でチェックすることが最初のステップです。
先端が泥・虫で塞がれている/水たまりに浸かっている
ドレンホースの先端が物理的に塞がれているケースは非常に多いです。ホースの出口が詰まれば、当然水は排出されず逆流します。代表的な詰まりの原因は以下の通りです。
- 泥や枯れ葉
- ホースの先端が地面に接していると、泥や砂、枯れ葉が詰まりやすいです。
- 虫の侵入
- ゴキブリやクモ、蜂などがホース内に入り込み、巣を作って塞いでしまうことがあります。
- 水たまり
- ホースの先端が雨水などでできた水たまりに浸かっていると、水の圧力で排出が妨げられます。
室外機周辺を確認し、ホースの先端がこれらの状態になっていないかチェックしてください。先端の詰まりが原因であれば、それを取り除くだけで水漏れが劇的に改善することがあります。掃除の前に必ず確認すべきポイントです。
逆勾配・屈曲・長すぎる配管の疑い
ドレンホースの「詰まり」ではなく、「形状」が原因で水が排出されなくなることもあります。水は高いところから低いところへ流れるため、ホースの途中で逆勾配(高くなっている箇所)があると水が溜まってしまいます。
エアコン本体の設置場所から室外機の排出口まで、ドレンホースがスムーズに下向きに傾斜しているか確認しましょう。途中でたるんでいたり、不自然に持ち上がっていたりすると、その部分に水や汚れが溜まりやすくなります。
ホースが長すぎて地面でとぐろを巻いている、途中で何度も曲がりくねっている(屈曲)場合も同様です。水の流れが悪くなり、わずかなゴミでも詰まりやすくなります。配管のルートも水漏れの重要なチェックポイントです。
異臭(カビ臭・生臭さ)/使用直後に音がする(ポコポコ)
エアコンをつけた瞬間、カビ臭い、あるいは生臭い臭いがする場合もドレンホースの汚れが原因かもしれません。ホース内部に溜まった水や汚れが腐敗し、カビや雑菌が繁殖するためです。その汚れた空気が、エアコンの送風によって室内に逆流してしまいます。特に、ホース内に水が溜まりやすい逆勾配や屈曲がある場合、異臭が発生しやすくなります。
運転停止直後や、風が強い日に室内機から「ポコポコ」「ゴポゴポ」という音がするのも注意信号です。これは、ドレンホースを通じて外気が室内に逆流している音です。この状態は、外のホコリや虫が入り込みやすく、結果としてホース内部の汚れや詰まり、異臭を引き起こす原因となります。
作業前の必須安全・NG行為まとめ

ドレンホースの掃除は簡単に見えますが、誤った手順はエアコンの故障や感電事故につながります。作業前に必ず守るべき安全対策と、絶対にやってはいけないNG行為を理解しましょう。
- 電源遮断(停止→プラグ→ブレーカー)と感電・漏電対策
- 逆流させない:ポンプは「押さない」「引く」運用
- 掃除機で水を“直吸い”しない(布+輪ゴムで養生)
- 薬剤の希釈・換気・素材劣化に注意
電源遮断(停止→プラグ→ブレーカー)と感電・漏電対策
掃除を始める前に、必ずエアコンの電源を完全に遮断してください。感電や漏電を防ぐための最も重要な手順です。
まずはリモコンで運転を停止します。次に、エアコン本体の電源プラグをコンセントから抜いてください。壁掛けエアコンの場合、プラグが見当たらないか、直接配線されていることもあります。その場合は、家(部屋)の分電盤(ブレーカー)で、該当するエアコンのブレーカーを「切」にします。
水が関連する作業であるため、万が一にも通電したまま作業してはいけません。室内機から水漏れしている場合、内部の電気部品が濡れている可能性もあり危険です。安全第一で作業を開始しましょう。
逆流させない:ポンプは「押さない」「引く」運用
ドレンホースの詰まり解消に「ドレンホースクリーナー(サクションポンプ)」を使う場合、使い方を間違えると汚れた水を室内機側に逆流させてしまいます。
ドレンホースクリーナーは、注射器のように「押す」動作と「引く」動作ができます。「押す」動作(圧力をかける)は、詰まりがひどい場合、行き場を失った水や空気が室内機側に逆流するリスクがあります。室内機内部の電子部品が汚水で濡れると、深刻な故障の原因となります。
クリーナーを使う際は、必ず「引く」動作(吸引)から始めてください。ホース先端にポンプをしっかり密着させ、ハンドルを引いて内部の汚れや水を吸い出します。この「引く」操作を基本とし、「押す」動作は極力避けるか、詰まりが解消されて水が流れ始めた後の仕上げ程度に留めましょう。
掃除機で水を“直吸い”しない(布+輪ゴムで養生)
ドレンホースの詰まりを掃除機で吸い出そうと考える人もいますが、これは非常に危険です。家庭用の一般的な掃除機(ドライタイプ)で水を直接吸い込むと、モーター内部でショート(短絡)が起き、感電や火災、故障の原因となります。
もし掃除機を使用する場合は、絶対に水が掃除機本体に入らないよう工夫が必要です。まず、ドレンホースの先端にガーゼや薄い布を数枚かぶせ、輪ゴムでしっかりと固定します。これは、水や大きなゴミをブロックするためのフィルター代わりです。
その上から掃除機のノズルを当てて吸引します。ただし、この方法でも吸い込む力が強すぎたり、布が破れたりすると水を吸い込むリスクは残ります。掃除機の使用は最終手段と考え、専用のドレンホースクリーナーの使用を強く推奨します。
薬剤の希釈・換気・素材劣化に注意
市販のドレン用洗浄剤やパイプクリーナーを使用する場合は、細心の注意が必要です。強力な薬剤は、ドレンホースの素材(主に塩化ビニル)を劣化させ、ひび割れや破損を引き起こす可能性があります。
使用する際は、必ず「エアコンのドレンホース用」と明記された製品を選んでください。塩素系や強酸性・強アルカリ性のパイプクリーナーは絶対に使用してはいけません。使用方法を守り、指定された希釈倍率(薄める割合)を厳守することが重要です。
作業中は必ず窓を開けるなどして十分に換気を行い、薬剤が皮膚や目に触れないようゴム手袋や保護メガネを着用しましょう。薬剤が室内機側のドレンパン(水の受け皿)に残ると、アルミフィンを腐食させる恐れもあります。使用後は十分な水で洗い流す必要がありますが、これも逆流のリスクを伴うため、薬剤の使用は慎重に判断してください。
エアコンのドレンホース掃除の準備

エアコンのドレンホース掃除を始める前には、以下の準備が必要です。
- 必要な掃除道具をそろえる
- エアコンの電源を切断する
- ドレンホースの位置を特定する
- ドレンホースの先端を確認する
適切な準備を行うと、ドレンホースの掃除をスムーズに進められます。
必要な掃除道具をそろえる
エアコンのドレンホースを掃除する際には、掃除道具の用意が必要です。掃除をスムーズかつ安全に掃除を進めるために、以下の掃除道具をそろえましょう。
基本的な掃除道具
- 割り箸と古歯ブラシ
- ドレンホースの出口付近にたまったゴミを取り除くのに適しています。
- 掃除機と布
- ホース内部の汚れを吸い取るのに使用します。布は掃除機のノズルを覆い、水の吸い込みを防ぐために必要です。
- 輪ゴム
- 布を掃除機のノズルに固定するのに役立ちます。
専用の掃除道具
- ドレンホースクリーナー(ポンプ式)
- ホース内部の汚れを効率的に吸い出すことができます。例えば、早川工業の「エアコン用 ドレンつまり取りポンプ」があります。

- ワイヤー式クリーナー
- ホース内部の汚れをかき出すのに適しています。BOROLA チューブクリーニングブラシなどが使用できます。

安全対策用品
- 脚立や踏み台
- エアコンの電源プラグを安全に抜くために必要です。
- ゴム手袋
- 手を保護し、衛生的に作業を行うために重要です。
- バケツや受け皿
- 余分な水を受けるために必要です。
- フラッシュライト
- 作業時に視界を確保するために便利です。
- タオル
- 拭き取りや水分を吸収するために必要です。
- 防虫キャップ
- 掃除後にドレンホースの出口に取り付けることで、虫や落ち葉の侵入を防ぎ、将来的な詰まりを予防します。



これらの道具を用意することで、ドレンホースの掃除をより効果的かつ安全に行うことができます。特に、水の吸い込みによる掃除機の故障を防ぐため、布やゴムを使用して注意深く作業することが重要です。また、ドレンホースクリーナーの使用には注意が必要で、不安な場合は専門業者に依頼することをおすすめします。
エアコンの電源を切断する

安全にドレンホースを掃除するためには、事前にエアコンの電源を切断する必要があります。エアコンの電源を切る手順は、以下のとおりです。
- 運転停止ボタンを押して、電源をオフにする
- エアコンの電源コードをコンセントから抜く
- ブレーカーをオフにする
エアコンの掃除や修理を行う際は、事前に電源を切断しましょう。エアコンが不意に作動する心配がなくなり、安心して作業ができます。
ドレンホースの位置を特定する

ドレンホースを掃除するためには、ドレンホースの位置を特定する必要があります。ドレンホースはエアコン内部の結露水を外に排出するための部品です。エアコン本体の下部や側面を確認し、水が排出されるドレンホースを探してください。見つからない場合には、エアコンのパネルを開くとドレンホースが見えます。
ドレンホースを見つけたら、壁を通じて外に出る部分を確認します。外に出ているドレンホースが、どのように排水路までつながっているかを確認してください。正確にドレンホースの位置を把握できると、掃除やメンテナンスをスムーズに進められます。
ドレンホースの先端を確認する

ドレンホースの先端を確認する際には、いくつかのポイントをチェックすることが大切です。ドレンホースが排水路につながっていることを確認したら、先端が曲がっていないかをチェックしてください。ドレンホースの先端が、汚れや異物でふさがれていないかの確認も必要です。
ドレンホースの先端から水が滴り落ちていないかも、念入りにチェックしましょう。ドレンホースの通水状況が良好かどうかがわかります。ドレンホースが正常に機能しているかどうかで、掃除やメンテナンスの作業が変わるため、先端の確認は重要です。
型式・設置条件別の注意点

エアコンのタイプや設置状況によって、ドレンホースの構造や掃除の難易度は大きく異なります。ご自宅のエアコンタイプを確認し、適切な対処法を理解しましょう。
- 壁掛け(お掃除機能あり/なし)の違いと養生
- 窓用エアコンのドレン構造と限界
- 天井埋込型はDIY非推奨の理由(点検口・高所・結露量)
- 配管カバー・配管断熱がある場合の見極め
壁掛け(お掃除機能あり/なし)の違いと養生
一般的な壁掛けエアコンの場合、お掃除機能の有無でドレンホースの構造が大きく変わることはありません。掃除の基本的な注意点は同じです。ただし、「お掃除機能付きエアコン」は内部構造が非常に複雑です。
万が一、掃除作業によって汚水が室内機側に逆流した場合、お掃除ロボットのユニットやセンサー類が水濡れによって故障するリスクが高くなります。修理費用も通常タイプより高額になる傾向があるため、より慎重な作業が求められます。
室内機から水漏れしている場合、掃除の前に室内機周辺をしっかり養生することが重要です。床や壁、近くにある家具や家電が濡れないよう、ビニールシートやタオルで保護しましょう。
窓用エアコンのドレン構造と限界
窓用エアコン(ウィンドウエアコン)は、壁掛けエアコンと構造が異なります。多くの窓用エアコンは、発生した結露水を本体底部のドレンパンに溜め、それをファンで室外機側の熱交換器に当てて蒸発させる「ノンドレン(ドレンレス)」方式を採用しています。
そのため、そもそもドレンホースがない機種が多いです。ただし、湿度が高い環境では蒸発が追いつかず、本体から水が溢れたり、ドレンパンから水を排出するための簡易的なドレン口(ホース接続口)が設けられていたりする場合があります。
このタイプの排水口が詰まった場合、DIYでの掃除は困難です。本体を窓枠から取り外す必要があるケースも多く、構造も複雑です。窓用エアコンの水漏れは、設置不良(傾き)や内部の汚れが原因のことも多いため、専門業者に点検を依頼するのが賢明です。
天井埋込型はDIY非推奨の理由(点検口・高所・結露量)
天井に埋め込まれているカセット型エアコンのドレンホース掃除は、DIYでは絶対に行わないでください。構造が壁掛けタイプとは全く異なり、専門知識と技術が必要です。
天井埋込型は、結露水を自然落下させるだけでなく、ドレンポンプという小型ポンプを使って強制的に天井裏の配管へ排出している機種がほとんどです。このドレンポンプや、そこにつながる配管、ドレンパン(受け皿)が故障・汚染されると水漏れが発生します。
点検口からの高所作業になるため危険が伴います。結露水の発生量も壁掛けより多く、万が一の作業ミスで天井裏が水浸しになり、階下漏水など甚大な被害につながる恐れがあります。天井埋込型は必ず専門業者に依頼しましょう。
配管カバー・配管断熱がある場合の見極め
室外機のドレンホースが、冷媒管などと一緒に「配管カバー(化粧カバー)」で覆われている場合があります。この場合、ドレンホースの先端だけがカバーから出ているか、カバーの末端で排水されるようになっています。
作業自体は先端から行えますが、問題はカバー内部でホースが詰まったり、逆勾配になったりしている場合です。カバー内部の状況は外から見えないため、DIYでの原因特定や修正は困難です。
ドレンホースは結露を防ぐために「断熱材」で覆われていることも多いです。断熱材が破れていると、そこから結露して水漏れの原因になることもあります。先端を掃除しても詰まりが解消しない場合、カバー内部や断熱材内部でのトラブルが疑われるため、専門業者による点検が必要になります。
エアコンのドレンホース掃除方法


ドレンホースの掃除は、エアコンの性能を維持し、水漏れや臭いの予防のために欠かせません。ドレンホースの掃除方法として、以下の6つを解説します。
- 掃除機を使った掃除法
- 手作業での掃除法
- ドレンホースクリーナー(ポンプ式)を使った掃除法
- ワイヤー式クリーナーを使った掃除法
- 圧縮空気を使った掃除法
- 専用クリーナーを使用した掃除法
掃除機を使った掃除法

ドレンホースの内部にたまった水分や汚れを簡単に取り除くためには、掃除機を使った掃除がおすすめです。掃除機のアタッチメントを使い、ドレンホース内部の水分や汚れを吸い取りましょう。ドレンホースの曲がり角など、汚れがたまりやすく詰まりを引き起こしやすい部分を中心に掃除してください。
掃除機を使ってドレンホースを定期的に掃除すると、エアコンの水漏れや不快な臭いを効果的に防げます。エアコンの性能を維持するためにも重要です。
掃除手順
- ホース出口付近のゴミを取り除く
割り箸や古歯ブラシを使って、ドレンホースの出口付近にたまったゴミやほこりを取り除きます。この部分は詰まりやすいので丁寧に行いましょう。 - 布でホース先端を覆う
掃除機で吸い取る際に、水が入らないよう、ドレンホースの先端を布で覆います。この布越しにゴミを吸い取ることで、掃除機が故障するのを防ぎます。 - 掃除機でホース内のゴミを吸い取る
布越しに掃除機を使い、ホース内の汚れを吸い取ります。水が入らないよう注意しながら作業しましょう。 - ドレンホースクリーナー(あれば)で洗浄する
専用のドレンホースクリーナーがある場合は、これを使って内部の汚れをさらに取り除きます。クリーナーのレバーは押さず、引くことで詰まりを解消します。 - 最後に確認
掃除が終わったら、ドレンホースが正常に機能しているか確認します。水がスムーズに流れることが大切です。
注意点
- 水を掃除機で吸わない
- ドレンホース内には結露水がたまっていることが多いため、水を吸ってしまうと掃除機が故障する可能性があります。
- 無理な力は避ける
- ホース内部に無理に道具を入れると、損傷する恐れがありますので注意してください。
この手順に従うことで、安全かつ効果的にエアコンのドレンホースを掃除できます。定期的なメンテナンスが水漏れやカビの発生を防ぎますので、ぜひ実践してみてください。
手作業での掃除法

手作業は、特別な道具や機械が必要ないため、手軽にドレンホースを掃除できます。ドレンホースの接続部を開けて、柔らかいブラシでドレンホース内部の汚れやカビを優しくこすり取りましょう。ブラシが届かない部分は、布やスポンジを使って拭き取ると効果的です。
ブラシやスポンジでの掃除が終わったら、温水や石鹸水を使ってドレンホース内部を洗浄します。ドレンホース内の水の流れが良くなり、エアコン性能の維持に有効です。
掃除手順
- ホース出口の清掃
⚪︎ 割り箸や古歯ブラシを使い、ドレンホースの出口付近にたまったゴミを丁寧に取り除きます。 - ホース内部の清掃
⚪︎ 古歯ブラシをドレンホースの入り口に差し込み、優しく回転させながら内部の汚れをかき出します。
⚪︎ ブラシは奥まで入れすぎないよう注意し、ホース先端のみを掃除しましょう。 - 温水や石鹸水・水による洗浄
⚪︎ バケツに水を用意し、ドレンホースの出口から少量ずつ温水や石鹸水を流し込みます。
⚪︎ 水が滞りなく流れるか確認し、汚れが出てくる場合は繰り返し行いましょう。 - 排水の確認
⚪︎ 水を流した際に出てくる排水をバケツで受け、汚れの具合を確認します。 - 最終確認
⚪︎ 清水がきれいに流れることを確認しましょう。必要に応じて手順を繰り返しましょう。
注意点
- 無理な力でブラシを押し込まないでください。ドレンホースを傷つける可能性があります。
- 作業中に強い抵抗を感じた場合は、無理せず専門家に相談することをおすすめします。
この手作業での掃除方法は、定期的なメンテナンスとして効果的です。ただし、頑固な詰まりや深部の汚れには対応できない場合もあるため、年に1回程度は専門業者によるクリーニングを検討するとよいでしょう。
ドレンホースクリーナー(ポンプ式)を使った掃除法

まず、ドレンホースクリーナーをドレンホースの先端にしっかりと挿し込む必要があります。十分に奥まで挿入したら、ドレンホースクリーナーのレバーを4〜5回引く動作を行いましょう。この操作によって、ドレンホース内部に溜まった汚れや詰まりが効果的に取り除かれ、ゴミが排出されます。
使用時の重要な注意点として、レバーを押さないことが挙げられます。詰まりがある状態でレバーを押してしまうと、ドレン水が持ち上げられ、エアコンの室内機に逆流する可能性が高まります。
万が一、ドレン水が逆流すると、電子基板が故障し、修理費用が高額になる場合があります。したがって、レバーは必ず「押す」のではなく、「引く」という動作を守ってください。
掃除手順
- ドレンホースクリーナー(ポンプ式)の準備
⚪︎ ポンプ式クリーナーのノズルをドレンホースの排出口に合わせます。 - ドレンホースクリーナー(ポンプ式)の使用
⚪︎ レバーを押し込んだ状態でノズルをドレンホースの排出口に差し込みます。
⚪︎ ノズルとドレンホースの口を手でしっかり押さえます。
⚪︎ レバーをゆっくりと引きます。 - 繰り返し作業
⚪︎ ゴミや汚れが出てくるまで、この動作を繰り返します。 - 排出物の確認
⚪︎ ドレンホースクリーナー(ポンプ式)を使用すると、ホース内部のゴミや水滴が排出されます。タオルや布で受け止めます。 - 最終確認
⚪︎ ホースがきれいになったことを確認します。水を流して、スムーズに排水されるか確認しましょう。
注意点
- ノズルがドレンホースの口径より小さい場合は、布などを被せて隙間をふさぎ、空気が漏れないようにしてからレバーを引きます。
- 強い力でこするとドレンホースを傷つける可能性があるので注意が必要です。
水が溜まっている場合があるので、最初は慎重に作業を行いましょう。- レバーを無理に押し込まないようにしましょう。ホース内の汚水が逆流する可能性があります。
ワイヤー式クリーナーを使った掃除法

ドレンホースの内側にこびりついた汚れは、ポンプ式クリーナーで吸い出そうとしても、完全には除去できない場合があります。しかし、ワイヤー式クリーナーを使えば、物理的に汚れをかき出すことが可能です。
ただし、強い力でこすると、ドレンホースを傷つけるリスクがあります。もしホースが割れて水漏れが発生した場合、ホース自体を交換しなければならなくなるので、慎重に作業を行いましょう。
さらに、ワイヤー式クリーナーをあまり奥まで差し込みすぎると、引き抜くのが困難になることがあります。無理に押し込むことは避け、慎重に操作することが重要です。
掃除手順
- ワイヤークリーナーの準備
ワイヤークリーナーを伸ばし、先端が曲がっていないか確認します。 - クリーナーの挿入
ワイヤークリーナーをドレンホースの排出口からゆっくりと挿入します。抵抗を感じたら無理に押し込まず、少し引き戻してから再度挿入します。 - 内部のこすり作業
クリーナーが内部に入ったら、ゆっくりと回転させながら前後に動かします。これにより、内部の汚れをかき出します。 - 繰り返し作業
クリーナーを少しずつ奥に進めながら、回転と前後の動きを繰り返します。ドレンホースの全長に渡って行います。 - 排水の確認
作業中、汚れた水やゴミが排出されることがあります。バケツで受け止めます。 - クリーナーの引き抜き
ゆっくりとクリーナーを引き抜きます。急に引くと、汚れが飛び散る可能性があるので注意します。 - 水による洗浄
クリーナーで掃除した後、ドレンホースに水を流して残った汚れを洗い流します。 - 最終確認
水がスムーズに流れることを確認します。
注意点
- ワイヤークリーナーを強く押し込みすぎると、ドレンホースを傷つける可能性があります。
- 作業中に強い抵抗を感じた場合は、無理に押し込まず、専門家に相談することをおすすめします。
- 定期的なメンテナンスとして行うことで、エアコンの水漏れを防ぐことができます。
圧縮空気を使った掃除法

圧縮空気を使うと、ドレンホース内の細かな部分の汚れまで瞬時に吹き飛ばせます。効率的な掃除方法ですが、安全対策を忘れずに行ってください。保護メガネと手袋を着用し、圧縮空気が直接顔や手に当たらないように注意しましょう。
圧縮空気の噴出口をドレンホースの入口にしっかり固定し、短い間隔で断続的に空気を噴出します。圧縮空気での掃除が終わったら、水でドレンホース内を洗い流しましょう。圧縮空気の掃除法を定期的なメンテナンスとして取り入れると、エアコンの性能維持につながります。
掃除手順
- 安全確認: エアコンの電源を切り、コンセントを抜きます。
- 保護具の着用: 保護眼鏡とゴム手袋を着用します。これは目や皮膚を保護するために重要です。
- ドレンホースの確認: ドレンホースの位置を確認し、アクセスしやすい状態にします。
- 初期清掃: ドレンホースの出口付近の大きなゴミを割り箸などで取り除きます。
- 圧縮空気の使用:エアダスターのノズルをドレンホースの出口に近づけます。
短く断続的に空気を吹き込みます。一度に長時間吹き込むと、ホース内部に過度の圧力がかかる可能性があります。 - 排出物の確認: 圧縮空気を吹き込むと、ホース内部のゴミや水滴が排出されます。タオルや布で受け止めます。
- 繰り返し: ゴミや水滴が出なくなるまで、この作業を繰り返します。
- 最終確認: ホースが清浄になったことを確認します。水を流して、スムーズに排水されるか確認します。
注意点
- 過度の圧力を避ける: 強すぎる圧力はホースを損傷する可能性があります。
水の飛散に注意: 圧縮空気を使用すると、汚れた水が飛び散る可能性があります。周囲を保護し、適切な防護具を着用してください。
定期的なメンテナンス: この方法は効果的ですが、定期的な清掃の代替にはなりません。日常的なメンテナンスも重要です。
圧縮空気を使用した掃除は効果的ですが、適切な注意と技術が必要です。不安がある場合は、専門家に相談することをおすすめします。
専用クリーナーを使用した掃除法

イチネンTASCO TA917NF-1 ドレンパン・ドレン配管洗浄剤
専用クリーナーを使用した掃除は、ドレンホース内部の汚れやカビを効率的に洗い流せます。クリーナーは、ドレンホースに適したものを選びましょう。事前に使用方法を説明書で確認してから、掃除を始めてください。掃除の手順は、以下のとおりです。
- 指定の量をドレンホースに注ぎ入れる
- 指示された時間放置する
- 大量の水でドレンホースを洗い流す
注意点
- 専用クリーナーの使用量や濃度は製品の説明書に厳密に従ってください。
- 強い化学物質を使用する場合は、十分な換気を確保してください。
- 専用クリーナーが周囲に飛散しないよう注意深く作業を行ってください。
- 作業後は手をよく洗い、使用した道具も清掃してください。
この方法を使うことで、ドレンホース内部の頑固な汚れや詰まりを効果的に除去できます。ただし、強力な化学物質を使用するため、安全面に十分注意を払う必要があります。不安がある場合は、専門家に依頼することをおすすめします。
hiroのメンテナンス
エアコン【水漏れの原因と対処法】詰まりはドレンホースクリーナーで解消!使い方を解説
トラブルシュート:うまくいかない時

掃除を試みても「水漏れが止まらない」「すぐ再発する」といった場合、別の原因が隠れているかもしれません。状況別の対処法を知っておきましょう。
- 吸ってもゴミが出ない→先端高さ/泥溜まり/逆勾配を是正
- すぐ再発する→防虫キャップ/先端高さと水はけ改善
- 異臭が残る→ドレンパン側の汚れ/室内機側清掃へ
- 逆流させたかも→乾燥・点検/通電前チェック
吸ってもゴミが出ない→先端高さ/泥溜まり/逆勾配を是正
ドレンホースクリーナーで吸引しても、水やゴミが全く出てこない場合があります。この場合、先端の詰まりではなく、配管の途中に問題がある可能性が高いです。
まず、ホースの先端が地面に着いていたり、水たまりに浸かっていたりしないか再確認します。先端を地面から5cm~10cm程度浮かせた位置に固定し直してください。これだけで水の流れが良くなることがあります。
次に、ホースの途中に「泥溜まり」や「逆勾配」がないか確認します。ホースが途中でU字型にたるんでいると、そこに水やヘドロが溜まります。たるみを解消し、室内機から出口までなだらかな下り勾配になるよう、ホースのルートを修正・固定してみてください。
すぐ再発する→防虫キャップ/先端高さと水はけ改善
一度掃除して水漏れが直っても、数週間や数ヶ月で再び詰まってしまうケースがあります。これは、詰まりやすい環境が変わっていない証拠です。
最も多い原因は、虫の侵入です。ドレンホースの先端は、ゴキブリやクモなどの格好の侵入口となります。再発を防ぐため、市販の「ドレンホース用防虫キャップ(防虫網)」を先端に取り付けることを強く推奨します。100円ショップなどでも入手可能です。
ホースの先端が地面に近い、あるいは植栽や落ち葉が多い場所にあると、泥やゴミが入り込みやすくなります。先端を地面から離す、水はけの良い場所に移動させるなど、室外機周辺の環境整備も再発防止に不可欠です。
異臭が残る→ドレンパン側の汚れ/室内機側清掃へ
ドレンホースの詰まりを解消しても、エアコンからカビ臭さや生臭さが消えない場合があります。これは、臭いの発生源がドレンホース内部だけでなく、室内機本体側にあるためです。
室内機内部には、結露水を受け止める「ドレンパン」という皿があります。ドレンホースが詰まっていた間、このドレンパンに汚れた水が長時間溜まり、カビや雑菌(スライム状の汚れ)が大量に発生している可能性が高いです。
このドレンパンや、その周辺のファン、熱交換器(フィン)の汚れは、ドレンホース側からの掃除だけでは除去できません。根本的な異臭解決には、専門業者によるエアコン内部の分解洗浄(エアコンクリーニング)が必要になります。
逆流させたかも→乾燥・点検/通電前チェック
ドレンホースクリーナーの操作を誤るなどして、汚れた水を室内機側に逆流させてしまった可能性がある場合、絶対にすぐ電源を入れてはいけません。
汚水が内部の電子部品やモーターにかかると、通電時にショートして高額な修理が必要な故障につながります。まずは、電源プラグを抜き、ブレーカーも落とした状態で、可能な限り室内機を乾燥させます。
最低でも丸1日以上、できれば数日間は送風運転もせず放置し、内部を乾かしてください。その後、通電する前に必ず専門業者に点検を依頼するのが最も安全です。自己判断で通電し、故障させてしまうリスクを避けてください。
エアコンのドレンホースの掃除の重要性

エアコンのドレンホースの掃除は、エアコンを長期的に使用するために欠かせません。ドレンホースの掃除で得られる以下の効果について解説します。
- 水漏れ予防
- 臭いの原因を排除
- エアコンの性能維持
水漏れ予防

エアコンのドレンホースを定期的に掃除すると、水漏れを予防できます。無駄な修理費用も節約できるため、経済的なメリットも大きいです。ドレンホースが詰まると、エアコン内部で水が滞留し、水漏れを引き起こします。水漏れは、エアコンだけでなく、周囲の壁や家具にも損害を与える場合が多いです。
水漏れはエアコンの効率を低下させるだけでなく、余分な電力を発生させ、電気代の増加につながります。ドレンホースの計画的な掃除スケジュールを立て、余分な修理費用と電気代の節約に役立てましょう。
» エアコンから水漏れする原因と清掃方法を解説
臭いの原因を排除

エアコンのドレンホースの掃除は、臭いの予防にも効果的です。エアコンのドレンホース内にカビや腐敗した水、小動物の遺骸などがあると、不快な臭いがエアコンから放出されます。不快な臭いを解消するには、定期的なドレンホースの掃除が必要です。不快な臭いが発生しやすいエアコンの特徴は、以下とおりです。
- 湿度が高い場所にある
- 使用頻度が高い
- ドレンホースに小動物や昆虫が侵入しやすい
湿度が高い場所や使用頻度が高いエアコンは、カビが生えやすく、不快な臭いの発生につながります。
エアコンの性能維持
エアコンの性能を維持するためには、ドレンホースの定期的な掃除が重要です。ドレンホースを掃除することでエアコンの性能が向上し、冷却機能の低下を防ぎます。掃除によってドレンホースの詰まりを防ぎ、正常な水の排出を確保することが大切です。エアコン内部の湿度と汚れが抑制され、電力消費も抑えられます。
エアコンの性能を長期的に維持できると、部品の損耗を防ぎ、不要な出費の抑制にも効果的です。
ドレンホースが詰まる原因と予防法

ドレンホースが詰まると、エアコンから水漏れや不快な臭いが発生します。水漏れや不快な臭いを防ぐには、詰まりの原因を理解し、適切な予防が必要です。ドレンホースの詰まりを予防する以下の方法について、詳しく解説します。
- カビやほこりの蓄積と予防法
- 小動物の侵入と予防法
- 不適切なドレンホースの取り付けと予防法
カビやほこりの蓄積と予防法

カビやほこりがドレンホース内部に蓄積すると、エアコンの効率が低下し、不快な臭いを発生させます。エアコンのフィルターやドレンホースの定期的な掃除は、カビやほこりの蓄積を防止する方法として有効です。エアコンを使用しない時期でも、月に一度は稼働させ、湿度の高まりを抑えましょう。カビの予防につながります。
» エアコンフィルターの掃除方法と注意点を解説
カビ予防には、抗カビ剤の使用も効果的です。自分で掃除が難しい場合は、プロの掃除業者に定期的に掃除をお願いしましょう。プロの技術による徹底的な掃除なら、自分では手の届かない部分のカビやほこりを除去できます。
小動物の侵入と予防法

ドレンホース内に小動物が侵入するのを防ぐためには、ドレンホースの入り口に金網やグリルを設置する方法が有効です。金網やグリルの設置後は、ドレンホースの入り口を定期的に点検し、亀裂や穴がないか確認しましょう。損傷がある場合には、速やかに修理や交換を行うと、長期的に小動物の侵入を防げます。
ドレンホースの周囲を常に清潔に保つことも、小動物の侵入予防に効果的です。ドレンホースの周囲が清潔だと、小動物だけでなく、害虫の侵入も防げます。小動物が侵入してしまった場合には、専門の害虫駆除業者に相談しましょう。
不適切なドレンホースの取り付けと予防法

ドレンホースが不適切に取り付けられていると、水が正常に流れず、エアコン内部でたまります。ドレンホースの取り付けの際には、以下の点に注意が必要です。
- ドレンホースの接続部が緩んでいないか確認する
- 長すぎるドレンホースを使わない
- ドレンホースに屈曲がないか確認する
- ドレンホースが劣化していないか確認する
ドレンホースの接続部が緩んでいると、接続部から水漏れが発生します。ドレンホースが長すぎたり、屈曲部があったりする場合にも、水の流れが悪くなり、水漏れしやすいです。ドレンホースの材質が劣化すると、亀裂や穴が開くため、耐久性のある材質に変えましょう。
ドレンホースを正しく取り付けるには、接続部が正しいサイズや形である必要があります。ドレンホースの取り付け後は、必ず確認作業を行ってください。定期的に接続部分をチェックし、必要に応じた調整や交換が大切です。ドレンホースの端が水はけの悪い場所に設置されている場合には、適切な場所へ移動させましょう。
再発予防の実践チェック(外構・環境)

ドレンホースの詰まりは、掃除して終わりではありません。再発させないための環境整備が非常に重要です。室外機の周辺環境を見直しましょう。
- 先端は地面や水たまりに触れさせない(最低クリアランス)
- 落ち葉・砂利・植栽から距離をとる
- 配管の余長・屈曲を減らす/断熱破れは補修
先端は地面や水たまりに触れさせない(最低クリアランス)
ドレンホースの詰まりを予防する上で最も重要なのは、「ホースの先端を地面に触れさせない」ことです。地面に接していると、泥や砂、雨水が簡単に入り込み、詰まりの直接的な原因となります。
ホースの先端は、地面から最低でも5cm、できれば10cm以上の高さ(クリアランス)を確保してください。近くのブロックや室外機台の脚などに、結束バンドやエアコン配管用のサドル(固定具)を使って固定するのが効果的です。
ホース先端が水たまりに浸かると、水の圧力で排水が妨げられます。室外機周辺の水はけが悪い場合は、砂利を敷く、すのこを置くなどして、先端が水に浸からないよう工夫しましょう。
落ち葉・砂利・植栽から距離をとる
ドレンホースの先端近くに、落ち葉が溜まりやすい場所や、砂利、植栽(植木や草花)があると、詰まりのリスクが高まります。
風で飛ばされた落ち葉や砂がホースの入り口を塞いだり、虫が植栽からホースに侵入しやすくなったりするためです。室外機やドレンホースの周辺は、日頃からこまめに清掃し、落ち葉やゴミを取り除いてください。
植栽や物置などが近くにある場合は、ドレンホースの先端との距離を十分に確保するよう配置を見直しましょう。排水口がふさがると水漏れや悪臭の原因になるためです。さらに、強風や台風のあとには周囲を点検し、飛んできたゴミや落ち葉が詰まっていないか確認する習慣をつけておくと、トラブルを未然に防げます。
配管の余長・屈曲を減らす/断熱破れは補修
ドレンホースの「形状」も詰まりやすさに直結します。設置時に余ったホースが地面でとぐろを巻いていたり(余長)、途中でたるんでU字型になっていたりすると、その部分に水や汚れが溜まり、詰まりの温床となります。
ホースは、室内機から室外の排出口まで、できるだけ最短距離で、常になだらかな下り勾配になるように設置するのが理想です。余分な長さはカットし、たるみが出ないよう数カ所を固定して配管ルートを適正化しましょう。
ドレンホースを覆っている断熱材が破れていると、そこから結露が発生して水漏れしたり、ホース本体が紫外線で劣化しやすくなったりします。破れを見つけたら、専用の補修テープを巻いて早めに補修してください。
エアコンのドレンホース掃除に関するポイント

ドレンホースの掃除方法や詰まりの原因について理解した方の中には、「どのくらいの頻度で掃除すればいいのか?」「プロに依頼すると費用はどのくらいかかるのか?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。そこで、掃除の頻度や業者依頼時の費用相場、効果的な掃除のコツなどを詳しく解説します。
- ドレンホース掃除の理想的な頻度は?
- 自分で掃除 vs. 業者依頼の費用比較
- 効果的なドレンホース掃除のコツ
- 掃除時間を短縮する方法
- エアコンのメンテナンススケジュール
ドレンホース掃除の理想的な頻度は?
エアコンのドレンホースは、定期的に掃除することで詰まりや水漏れのリスクを低減できます。適切な掃除頻度の目安は以下の通りです。
- 年間2回(冷暖房の使用前:5月~6月、10月~11月)
- エアコンの使用頻度が高い場合:月に1回
- 最低限のメンテナンス:年に1回
エアコンの使用状況に応じて掃除頻度を調整すると、より快適に使用できます。
自分で掃除 vs. 業者依頼の費用比較

ドレンホースの掃除は自分で簡単に行えますが、業者に依頼する選択肢もあります。
| 掃除方法 | 費用 | メリット | デメリット |
| 自分で掃除 | ほぼ無料(掃除機や布など) | コストを抑えられる | 手間がかかる・確実な掃除が難しい |
| 業者に依頼 | 7,000円〜20,000円(エアコン1台あたり) | 専門的な技術で確実に掃除できる | 費用がかかる |
手軽に掃除できるため、まずは自分で試し、詰まりがひどい場合は業者に依頼するとよいでしょう。
エアコンクリーニングの料金相場
エアコンのタイプごとに、一般的なクリーニング料金の相場をまとめました。
壁掛け型エアコン
| タイプ | 費料金相場 |
| お掃除機能なし | 7,000円〜12,000円 |
| お掃除機能あり | 12,000円〜20,000円 |
天井埋込型エアコン
| タイプ | 費料金相場 |
| 1方向 | 16,000円〜25,000円 |
| 2方向 | 23,000円〜30,000円 |
| 4方向 | 28,000円〜35,000円 |
その他のエアコンタイプ
| タイプ | 費料金相場 |
| 窓用エアコン | 10,000円〜15,000円 |
| 天吊りエアコン | 20,000円〜40,000円 |
| 床置きエアコン | 215,000円〜40,000円 |
※料金は業者や地域、エアコンの状態によって変動します。
効果的なドレンホース掃除のコツ

ドレンホース掃除を効率的に行うためのポイントを紹介します。
- エアコンの電源をオフにする
安全のため、掃除を始める前に必ず電源を切る。 - ホースの排出口を確認する
ホースの先端が地面についていると、ゴミや虫が入りやすくなるため、高さを調整。 - 掃除機を使う場合
先端を布で覆い、ゆっくり吸引することで水漏れを防ぐ。 - 専用のクリーナーを活用する
市販のドレンホースクリーナーを使うと、詰まりを効果的に除去できる。 - 掃除後は水を流して確認
詰まりが解消されたか、水がスムーズに流れるかチェック。
- エアコン周辺のホコリも除去
- 掃除前に室内機のフィルターを軽く拭き取ると、再び汚れが付着するのを防げます。
- 掃除後は試運転で確認
- 詰まりが解消されていれば、排水がスムーズになります。水漏れや異臭がないか確認しましょう。
- 防虫キャップの適切な装着
- 虫や小動物の侵入を防ぎ、詰まりのリスクを軽減します。ホースの直径に合ったキャップを選びましょう。
掃除時間を短縮する方法
効率的に掃除を行い、作業時間を短縮するための方法を紹介します。
- 掃除用具を事前に準備
- 掃除機、布、割り箸、専用クリーナーなどを用意。
- 定期的なメンテナンス
- こまめに掃除することで、頑固な汚れの蓄積を防ぐ。
- 室外機周辺の清掃
- 落ち葉やゴミが詰まりの原因になるため、周囲を整理。
- 市販のクリーナーを活用
- ポンプ式やワイヤー式のドレンホースクリーナーを用意すると、詰まりが発生した際にすぐ対応できます。
エアコンのメンテナンススケジュール

エアコンの寿命を延ばし、性能を維持するためには、以下のスケジュールでメンテナンスを行うと良いでしょう。
| メンテナンス項目 | 頻度 |
| フィルター掃除 | 2週間に1回 |
| ドレンホース掃除 | 年2回(必要に応じて月1回) |
| 室外機掃除 | 年1〜2回(落ち葉が多い季節後) |
| 業者によるエアコンクリーニング | 年1回 |
| 使用前点検 | 冷暖房シーズン前(5月〜6月、10月〜11月) |
定期的な清掃を行うことで、エアコンの冷暖房効率を高め、電気代の節約にもつながります。

エアコンのドレンホース掃除は、年間2回のメンテナンスが推奨されており、詰まりや水漏れを防ぐために欠かせません。掃除の手間を省くには、定期的な点検とメンテナンスが重要です。まずは自分で掃除を試し、頑固な詰まりがある場合は業者に依頼するのが賢明な選択となるでしょう。
定期的な清掃とメンテナンスを行い、快適な室内環境を維持しましょう!
DIYと業者依頼の境界線+費用相場(ドレン限定)

自分で掃除すべきか、プロに頼むべきか。その判断基準と、業者に依頼した場合の費用相場を知っておきましょう。
- こんな時は業者へ(勾配不良・再発・室内機側詰まり・天井埋込)
- 費用感:ドレン清掃/ホース交換/防虫キャップ/出張費の目安
- 見積りの見方(追加費の出る条件)
こんな時は業者へ(勾配不良・再発・室内機側詰まり・天井埋込)
DIYでの掃除を試みても改善しない、あるいは特定の条件下では、無理をせず専門業者に依頼するのが賢明です。以下のような場合は、プロの点検・修理が必要です。
- 勾配不良
- ホースのたるみや逆勾配が原因だが、自分での修正が難しい(高所、カバー内部など)。
- 頻繁な再発
- 防虫キャップ設置など対策をしても、すぐに詰まりが再発する。
- 室内機側の詰まり
- ホース先端ではなく、室内機本体(ドレンパンなど)で詰まっている疑いがある。
- 天井埋込型
- 前述の通り、天井埋込型エアコンのトラブルはDIY厳禁です。
- 原因不明
- ドレンホースを掃除しても水漏れが直らない(ガス不足や本体故障の可能性)。
費用感:ドレン清掃/ホース交換/防虫キャップ/出張費の目安
業者にドレンホース関連の作業を依頼した場合の費用相場(目安)を把握しておきましょう。ただし、料金は業者や地域、作業内容によって大きく変動します。
- ドレンホース清掃
- 8,000円~15,000円程度。ドレンホースクリーナー(業務用ポンプ)や高圧洗浄機などを使用します。
- ドレンホース交換
- 5,000円~10,000円程度(+部品代)。ホースの劣化や破損、勾配不良の是正時に行います。
- 防虫キャップ設置
- 1,000円~3,000円程度(+部品代)。他の作業と同時に頼むのが一般的です。
- 出張費・基本料
- 3,000円~5,000円程度。作業費とは別に請求されることが多いです。
エアコンクリーニング(分解洗浄)とセットで依頼すると、ドレン系統の清掃も含まれる場合が多いですが、詰まりがひどい場合は別途料金となることもあります。
見積りの見方(追加費の出る条件)
業者に依頼する際は、必ず事前に見積りを取得しましょう。その際、「何にいくらかかるのか」を明確に確認することが重要です。
「作業費一式」となっている場合は、具体的にどの作業までが含まれているのか(詰まり解消、ホース交換、勾配修正など)を確認してください。「ドレンホース清掃」とだけ書かれていても、実際には室内機側のドレンパン清掃が必要になるケースもあります。
「追加費用が発生する条件」を必ず確認しましょう。例えば、「高所作業(2階以上)の場合は追加料金」「配管カバーの脱着は別途費用」「ドレンパンの分解が必要な場合は追加料金」といった条件が設定されていることがあります。後々のトラブルを避けるため、作業内容と総額を書面で明確にしてから契約しましょう。
ドレンホース掃除で解決しない場合の対処法

ドレンホースの掃除をしても問題が解決しない場合には、ドレンホースの交換やプロの掃除業者への依頼が必要です。
ドレンホースの交換が必要か確認する

ドレンホースを掃除しても問題が解決しない場合には、ドレンホースの交換を検討しましょう。ドレンホースの交換の目安は、以下のとおりです。
- ドレンホースから水漏れが発生している
- ドレンホースに不自然な折れ曲がりや破損がある
- ドレンホースが経年劣化で硬くなっている
- ドレンホース内部に大きな汚れがある
- 掃除をしても臭いが残る
上記の兆候が見られた場合には、早めの交換がおすすめです。常にドレンホースを適切な状態に保つことで、水漏れや臭いの発生を防ぎ、エアコンの性能を維持できます。
プロの掃除業者に依頼する

自分でドレンホースを掃除しても問題が解決しないときは、プロの掃除業者への依頼がおすすめです。プロの掃除業者は、専門的な技術や経験、高度な掃除装置、専用クリーナーを使用して、エアコン全体を徹底的に掃除します。プロの掃除によってエアコンの寿命が延び、性能も維持されます。
プロの掃除業者に依頼すると、自分で掃除する場合に比べて、時間と労力の節約が可能です。ドレンホースの掃除に不安がある方は、プロの掃除業者へ依頼しましょう。
よくある質問

エアコンドレーンホースの掃除に関して、初心者の方が抱きやすい疑問にお答えします。
- 梅雨時期に水漏れが増えるのは?最善のタイミングは?
- 市販洗浄剤は何を選ぶ?素材劣化のリスクは?
- 作業時間の目安は?初心者の失敗を避けるコツは?
- メーカー保証・賃貸の注意点(原状回復・管理会社連絡)
梅雨時期に水漏れが増えるのは?最善のタイミングは?
梅雨時期や夏場にエアコンの水漏れが急増するのは、高温多湿な空気を冷やすことで「結露水」の発生量が格段に増えるためです。
冬場は暖房使用がメインで結露水はほとんど発生しないため、ホース内に汚れが溜まっていても問題が表面化しにくいのです。しかし、梅雨に入り冷房運転を開始すると、大量の水がドレンホースを流れ、それまで蓄積していたわずかな汚れが一気に詰まりを引き起こします。
最善の掃除タイミングは、本格的に冷房を使い始める「梅雨入り前の5月~6月上旬」です。シーズンが始まる前に一度ドレンホースの先端や状態をチェックし、必要なら清掃しておくことで、真夏に突然の水漏れトラブルを防げます。
市販洗浄剤は何を選ぶ?素材劣化のリスクは?
市販の洗浄剤を使用する場合は、製品選びに細心の注意が必要です。必ず「エアコン ドレンホース用」と明記された、中性または弱アルカリ性の洗浄剤を選んでください。
キッチンの排水溝などに使う塩素系や強アルカリ性・強酸性のパイプクリーナーは絶対に使用しないでください。これらの強力な薬剤は、ドレンホース(塩化ビニル樹脂)や、室内機のドレンパン(プラスチック)、熱交換器(アルミ)を急速に劣化させ、ひび割れ、破損、腐食を引き起こす恐れがあります。
洗浄剤を使用するよりも、専用のドレンホースクリーナー(サクションポンプ)で物理的に汚れを吸い出す方が、エアコン本体へのリスクが低く安全です。薬剤の使用は、どうしても詰まりが取れない場合の最終手段と考えましょう。
作業時間の目安は?初心者の失敗を避けるコツは?
ドレンホースの掃除にかかる時間は、詰まりの程度や作業内容によって変わります。
- 先端のゴミ取り・防虫キャップ設置: 5分~10分程度。
- ドレンホースクリーナーでの吸引: 10分~30分程度。
初心者が最も避けるべき失敗は「汚水の逆流」です。前述の通り、ドレンホースクリーナーを押して使ったり、掃除機で水を直接吸い込んだりすると、汚水が室内機側に逆流し、電子部品を破壊してしまいます。必ず「引く」操作を基本にしてください。
また、電源を遮断し忘れて作業を始めるのも非常に危険です。感電事故を防ぐため、プラグを抜く、ブレーカーを落とす、という安全確認を徹底しましょう。
メーカー保証・賃貸の注意点(原状回復・管理会社連絡)
エアコンがメーカーの保証期間内(通常1年、主要部品5年など)であっても、ドレンホースの詰まり(ゴミや虫の侵入)は「使用上の問題・外的要因」とみなされ、無償保証の対象外となることがほとんどです。清掃や修理は有償となります。
賃貸物件(アパート・マンション)に備え付けのエアコンの場合、勝手に作業を進める前に注意が必要です。ドレンホースの清掃(先端のゴミ取り程度)は入居者の「善管注意義務」の範囲内とされることが多いですが、作業に失敗してエアコンを故障させた場合、修理費用(原状回復費用)を請求される可能性があります。
作業に自信がない場合や、室内機からの水漏れがひどい場合は、まず管理会社や大家さんに連絡し、指示を仰ぐのが最も安全です。提携業者が無償または安価で対応してくれるケースもあります。
チェックリスト

ドレンホース掃除を安全・確実に行うためのチェックリストです。作業前に確認しましょう。
- 事前準備/安全確認
- 作業手順の要点
- 仕上げ確認と再発防止
事前準備/安全確認
- ✅エアコンの型式(壁掛け、天井埋込など)を確認したか?
- ✅天井埋込型ではないか?(→YESならDIY中止、業者へ)
- ✅電源を遮断したか?(リモコン停止 → 電源プラグ抜き → ブレーカーOFF)
- ✅作業用の道具を準備したか?(ドレンホースクリーナー、手袋、雑巾、バケツなど)
- ✅室内機周辺の養生(ビニールシートなど)を行ったか?
- ✅換気(窓開け)を行ったか?
作業手順の要点
- ✅ドレンホースの先端状態を確認したか?(泥、虫、水たまり)
- ✅先端のゴミや泥を(手袋をして)取り除いたか?
- ✅クリーナーは「引く」動作から始めたか?(「押す」は厳禁)
NG: 掃除機で水を直接吸っていないか?
NG: 強力なパイプクリーナー(薬剤)を使用していないか? - ✅詰まりが解消し、水が出てくることを確認したか?
仕上げ確認と再発防止
- ✅作業後、室内機から水漏れが止まったか?
- ✅ホース先端を地面から離して固定したか?(5~10cm以上)
- ✅防虫キャップを取り付けたか?
- ✅ホースのたるみ(逆勾配)を修正したか?
- ✅周辺の落ち葉やゴミを清掃したか?
- ✅電源を入れる前に、プラグ周りなどが濡れていないか確認したか?
- ✅(逆流させた疑いがある場合)通電せず乾燥させ、業者に連絡したか?
まとめ

エアコンのドレンホースの定期的な掃除は、エアコンの性能を維持する方法として効果的です。エアコンの寿命を延ばし、余分な修理費用を節約できます。水漏れや不快な臭いが発生した場合には、ドレンホースの掃除を行いましょう。自分でドレンホースを掃除する方法には、以下の6つがあります。
- 掃除機を使って内部の汚れや水分を吸い取る
- 手作業で内部の汚れを取り除く
- ドレンホースクリーナー(ポンプ式)で内部の汚れを取り除く
- ワイヤー式クリーナーで内部の汚れを取り除く
- 圧縮空気を使用し汚れを吹き飛ばす
- 専用クリーナーで内部の汚れを洗い流す
ドレンホースの掃除だけでなく、カビやほこりの蓄積、小動物の侵入を予防することも重要です。掃除や予防だけで対処できない場合には、ドレンホースを交換するか、プロの掃除業者に依頼する必要があります。定期的にドレンホースを掃除し、エアコンを長く使用しましょう。