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給湯器が突然壊れてお湯が出なくなると、パニックに近い不安を感じるものです。「交換にいくらかかるのか」「どこに頼めば一番安くて安心か」といった悩みは、事前知識がないと判断が難しく、業者に言われるがまま高額な費用を払ってしまうリスクがあります。
この記事では、給湯器交換費用の相場から、失敗しない業者の選び方、さらには補助金を使ってお得に交換する方法まで、初心者の方にも分かりやすく体系的に解説します。
最後まで読むことで、適正価格を見極め、自信を持って交換依頼ができるようになります。
【お急ぎの方へ】まず確認すること
- 賃貸の方
- まず管理会社へ連絡。自分で業者を呼ぶと費用が自己負担になる恐れがあります
- 持ち家の方
- 交換費用の相場は工事費込みで「10万〜30万円」が目安。即日対応のネット専門業者が比較的安く済みます
- お湯が出ない応急策
- 近所の銭湯を使うか、貸与器(仮の給湯器)を用意してくれる業者を探しましょう
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給湯器の交換費用の相場【総額早見表】

給湯器の交換費用は、工事費込みでおおよそ10万〜40万円が目安です。多くは10万〜30万円台に収まりますが、号数・機能・熱源の3つで金額が変わります。まずは全体像をつかみましょう。
工事費込みの総額と内訳(本体代+標準工事費)
給湯器の交換費用は「本体代」と「標準工事費」を合わせた総額で示されます。見積もりでは両者をセットにした工事費込み価格が提示されることがほとんどだからです。内訳の目安は、全体の約7割が本体代、約3割が標準工事費です。
標準工事費には、新しい給湯器の取り付け、配管の接続、古い機器の撤去・処分が含まれます。相場は3万〜5万円です。この範囲に収まっているか確認してください。極端に安い見積もりは、本来必要な作業がオプション扱いになっており、当日に追加請求される危険があります。
号数・世帯人数別の費用早見表(16号・20号・24号)

号数は、1分間に出せるお湯の量を表す数字です。数字が大きいほど一度に多くのお湯を使えますが、本体価格も上がります。世帯人数に合った号数を選ぶのが、無駄なく費用を抑えるコツです。
| 号数 | 世帯人数の目安 | 工事費込みの費用目安 |
| 16号 | 1人暮らし | 8万〜18万円 |
| 20号 | 2〜3人家族 | 9万〜30万円 |
| 24号 | 4人以上の家族 | 10万〜40万円 |
同じ号数でも、後述の機能(給湯専用・オート・フルオート)によって金額が大きく変わります。お湯を同時に複数か所で使う家庭は、号数を下げすぎると水圧不足を感じることがあるため注意してください。迷ったときは、現在使っている給湯器と同じ号数を選べば失敗しません。
機能別(給湯専用・オート・フルオート)の費用
給湯器の費用は、備わっている機能で大きく変わります。お湯張りや追い焚きの自動化が進むほど内部構造が複雑になり、本体価格が上がるからです。機能は給湯専用・オート・フルオートの3種類に分かれます。
| 機能タイプ | できること | 工事費込みの目安 |
| 給湯専用 | 蛇口からお湯を出すだけ | 8万〜18万円 |
| オート | 自動お湯張り・追い焚き | 12万〜30万円 |
| フルオート | オート+足し湯・配管自動洗浄 | 15万〜40万円 |
予算を抑えたいなら、オートでも十分快適に使えます。小さなお子様がいる家庭や、配管の清潔さを重視するならフルオートが向いています。入浴後に栓を抜くだけで配管を自動洗浄してくれるため、日々の手入れが楽になるからです。
熱源別(ガス・エコジョーズ・エコキュート・電気・石油)の費用
熱源の種類によっても初期費用は変わります。電気でお湯を沸かすエコキュートは本体が大きく、設置工事も大掛かりになるため高額です。熱源別の目安を表にまとめました。
| 熱源タイプ | 工事費込みの目安 | 特徴 |
| ガス(従来型) | 8万〜25万円 | 初期費用が安い |
| ガス(エコジョーズ) | 12万〜30万円 | 従来型より数万円高いがガス代を節約 |
| 石油給湯器 | 12万〜25万円 | 寒冷地で多い |
| 電気温水器 | 15万〜30万円 | 火を使わず安全 |
| エコキュート | 30万〜55万円 | 基礎工事が必要。光熱費を大きく削減 |
| ハイブリッド給湯器(電気+ガス) | 40万〜70万円 | 省エネ性が高く、補助金の対象になりやすい |
エコキュートは初期費用がガス給湯器の倍以上になりますが、深夜電力を使うことで毎月の光熱費を大幅に抑えられます。オール電化住宅ならエコキュート一択です。高効率な機種は次に述べる補助金の対象になることもあるため、トータルで判断してください。
給湯器の交換費用を安く抑える方法

同じ給湯器でも、頼み方しだいで総額は数万円から十数万円変わります。費用を抑える3つの方法を紹介します。
最低3社で相見積もりを取る
交換費用を下げる最も効果的な方法は、複数業者から相見積もりを取ることです。同じメーカーの同じ型番でも、仕入れ価格や工事費の設定が業者ごとに違うからです。最終的な支払額に数万円から十数万円の差が出ることは珍しくありません。
他社の見積もりは、価格交渉の材料にもなります。比較するときは総額の安さだけでなく、追加費用が出ないかも必ず確認してください。「これ以上の追加費用はかからない」と書面やメールで明言してくれる業者を選ぶのが、安心して節約するコツです。
相見積もりは、1社ずつ電話するより、まとめて比較できる一覧が早いです。24時間対応の5社を料金・エリアで比較できます。
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補助金・助成金を使う【2026年最新】

高効率な給湯器に交換するなら、補助金を活用してください。国は「給湯省エネ2026事業」で、省エネ機器の導入を支援しています。注意したいのは、対象機器が限られている点です。
| 制度 | 主な対象機器 | 補助額の目安 |
| 給湯省エネ2026事業(国) | エコキュート・ハイブリッド給湯機・エネファーム | 7万〜最大12万円+撤去加算 |
| みらいエコ住宅2026事業(Me住宅2026) | エコジョーズなど | 3万円程度 |
普通のガス給湯器(エコジョーズ)は、国の「給湯省エネ2026事業」の対象外です。エコジョーズで補助を受けたい場合は「みらいエコ住宅2026事業」を使います。古い電気温水器や蓄熱暖房機の撤去には加算(電気温水器2万円・蓄熱暖房機4万円)が付くため、まとめて入れ替えるとお得です。制度は年度や予算で変わるので、最新情報は業者に確認してください。
Web割・決算セール・支払い方法を工夫する
業者独自の割引も見逃せません。公式サイトのフォームから申し込むWeb割や、現在の給湯器の写真を送る写真送信割で、数千円から1万円ほど安くなることがあります。給湯器の需要が落ちる春から夏は、在庫処分のセールが行われやすい時期です。
支払い方法の工夫も負担を軽くします。10万円を超える出費でも、クレジットカードや分割払いに対応した業者なら、月々の負担を抑えてすぐにお湯のある生活に戻せます。カード払いならポイントも貯まるため、現金払いより実質的にお得です。
費用が高くなるケースと追加費用の注意点

相場どおりに収まらず、費用が上がるケースもあります。事前に知っておけば、当日の想定外の請求を防げます。
特殊型番(スリム型・上方排気・PS設置)に注意
マンションなどで特殊な形状の給湯器が付いていると、費用が高くなります。設置スペースに合わせた専用設計で、一般的な壁掛けタイプより本体の割引率が低いからです。本体が縦に細長い「スリム型」、排気筒が上に伸びる「上方排気型」が代表例です。
見分けるには、本体正面のシールに書かれた品番を確認します。品番の末尾に「S」や「U」が付いていると特殊排気の可能性が高いです。見積もり時に特殊型番だと伝えないと、当日に設置できないトラブルになります。マンションの廊下のパイプシャフト(PS)設置も、専用カバーが必要で追加費用がかかります。
追加費用の具体例(配管延長・高所・時間外)

標準工事に含まれない作業は、追加費用になります。よくあるのは、配管の長さが足りずに延長する場合(数千円〜1万円程度)や、高所・狭所での作業(1万〜3万円程度)です。
休日や深夜の緊急対応も、時間外割増がかかります。費用を抑えたいなら、平日の営業時間内に依頼するのが基本です。現場の状況を事前に写真で正確に伝えておくと、当日の想定外の追加請求を防げます。
見積書の見分け方(「一式」に注意)
悪質な業者を避けるには、見積書の項目を確認する知識が必要です。優良な業者の見積書は、本体価格・標準工事費・撤去費用がそれぞれ独立した項目で書かれています。最も危険なのは、内訳が「工事費一式」としか書かれていないどんぶり勘定です。
給湯器の正確な型番が明記されているかも重要です。型番があればインターネットで相場を調べ、本体価格が不当に高くないか確認できます。型番が書かれていないと、契約した最新機種ではなく型落ち品を取り付けられるリスクがあります。疑問点は契約前に質問し、書面に残してもらいましょう。
自分で交換できる?修理とDIYの判断

「修理で済むのでは」「自分でやれば安いのでは」と考える人も多いはずです。結論からいうと、修理で済むケースは限られ、DIYは法律で禁止されています。
修理で済むケースと、交換すべきケース
設置から7年以内なら、修理で直る可能性が高いです。使用年数が浅ければ、特定の部品をひとつ交換するだけで正常に戻ることが多いからです。修理費用の相場は1.5万〜5万円で、新品交換より大幅に安く済みます。
一方、設置から10年以上なら交換がおすすめです。給湯器の設計標準使用期間は各メーカーとも約10年で、内部部品が一斉に寿命を迎えるからです。修理しても別の箇所がすぐ壊れ、修理代がかさみます。修理費用が交換費用の半分を超えるなら、交換した方が長い目で得になります。
» 給湯器の寿命サインと交換時期はこちら
» 給湯器の水漏れ原因と修理費用はこちら
DIYでの交換は危険【コスト比較表】

給湯器のDIY交換は、絶対にやめてください。ガス管の接続や電気配線には、ガス可とう管接続工事監督者や第二種電気工事士などの資格が法律で義務付けられており、無資格の作業は違法だからです。ガス漏れによる爆発や火災など、命に関わる事故につながります。
安く済ませようとして失敗すると、かえって高くつきます。配管をいじって水漏れを起こせば、修繕費が上乗せされ、通常の交換費用を超えることもあります。費用と安全の両面から、必ずプロに依頼してください。
| 比較項目 | DIYで交換 | 業者に依頼 |
| 初期費用 | 本体代のみ(安く見える) | 本体代+工事費(適正価格) |
| 必要な資格 | ガス・電気の国家資格が必須 | 有資格者が対応 |
| 失敗時のリスク | ガス漏れ・爆発・水浸し | 施工ミスは保証で対応 |
| 追加コスト | 水漏れ修理などで+5万円以上も | 追加なし(見積もり通り) |
| 結論 | 絶対にNG(命に関わる) | 安全・確実で結果的に安い |
どこに頼むと安い?依頼先の選び方

給湯器の交換は、依頼先によって価格もスピードも変わります。安さとスピードを重視するなら、ネット専門業者が有力です。実店舗を持たず大量仕入れで、本体価格を大きく下げられるからです。3つの依頼先を比較しました。
| 依頼先 | スピード | 価格の安さ | 信頼・保証 | こんな人に |
| ガス会社・メーカー | △ | △ | ◎ | 高くても安心を優先したい |
| 量販店・ホームセンター | △ | ◯ | ◯ | 実物を見て、ポイントも貯めたい |
| ネット専門業者 | ◎ | ◎ | ◯〜◎※業者による | 安く早く直したい |
ネット専門業者は、施工実績や長期の工事保証があるかで見極めてください。詳しい比較や、信頼できる業者の選び方は、専用の記事でまとめています。
» 給湯器の交換はどこに頼む?依頼先を徹底比較
» 給湯器トラブルに強い修理・交換業者5選
「安く・早く」を両立したいなら、在庫を持つネット専門業者が有力。実績と10年保証で選んだ業者をまとめています。
相見積もりOK/しつこい営業なし
よくある質問

- DIYでの交換は可能?メリットとリス
- メーカーやブランドはどう選べばいいの?
- 交換サイクルを延ばすためのメンテナンス方法は?
DIYでの交換は可能?メリットとリスク
結論から言うと、DIYで給湯器を交換すること自体は不可能ではありません。しかし、専門資格や知識が求められるため、安全面や法的な観点から強くおすすめできないのが現状です。
DIY交換のメリット
- 費用を抑えやすい
- 工賃を節約できる場合があります。
DIY交換のリスク

- 法律違反の可能性
- ガス工事などは特別な資格が必要となり、無資格で行うと法的な問題を引き起こす場合があります。
- ガス漏れや水漏れの危険
- 不適切な取り扱いにより、ガス漏れや水漏れが発生し、一酸化炭素中毒や火災のリスクが高まります。
- 保証の無効化
- 無資格者による設置は、メーカーや業者の保証が受けられなくなるため、故障時の修理費用が自己負担となります。
- 追加費用の発生
- DIYでの設置が不完全な場合、後から専門業者に修理を依頼する必要が生じ、結果的に高額な費用がかかることがあります。
したがって、給湯器の交換は専門業者に依頼するのが最も安全で確実です。
メーカーやブランドはどう選べばいいの?
給湯器は各メーカーによって特徴や機能が異なります。家庭ごとの使用状況に合わせて、以下のポイントを踏まえながら選びましょう。
- 大手メーカーの信頼性
- リンナイ、ノーリツ、パロマなどの国内主要メーカーは歴史があり、信頼性が高いとされています。
- エネルギー効率の高さ
- 省エネ性の高いモデル(エコジョーズ、エコキュートなど)は、長期的に見るとガス代や電気代の削減に役立ちます。
- 家族構成・使用量に合った能力
- 家族人数やお湯の使用頻度に合わせた容量・パワーの給湯器を選ぶと、効率的に運用できます。
- 設置スペースへの適合
- 本体サイズや設置タイプ(壁掛け型・据置型など)が、住宅の構造やスペースに合っているかを確認しましょう
- メンテナンス性・サポート体制
- フィルター清掃や部品交換がしやすいモデルは、長く使いやすいのが特徴です。
- 最新機能の有無
- 自動湯はり機能やリモコン操作など、便利な機能が充実した製品は日々の生活を快適にしてくれます。
ワンポイント
「高性能=高価格」と限りません。見積もりや口コミをよくチェックし、コストと性能のバランスを意識しましょう。
交換サイクルを延ばすためのメンテナンス方法は?

給湯器は定期的にメンテナンスを行うことで寿命を伸ばし、交換サイクルを延ばせます。以下の方法を取り入れて、トラブルを予防しましょう。
定期的な清掃
- 給湯器本体や周辺のホコリ・ゴミを取り除く
- フィルターを水洗いし、しっかり乾燥させる
温度設定の見直し
- 給湯器の温度設定は、必要以上に高くしないことが大切です。高温に設定すると、エネルギーの無駄遣いになり、故障の原因にもなります。一般的には、40〜60℃程度が適切です。
- 夏場は30°C程度に設定温度を下げることで、エネルギー効率を高められます。
凍結防止対策

- 寒冷地では給湯器の電源プラグを抜かない
- 厳冬期には少量のお湯を流し続ける
専門業者による定期点検
- 年に一度はプロに点検を依頼し、異常がないかチェックする
異常の早期発見・対処
- 異音・水漏れ・ガス臭・煙などが出た場合はすぐ業者へ連絡
メンテナンス頻度の目安
| メンテナンス項目 | 頻度の目安 | ポイント |
| 給湯器周辺の清掃 | 月1回程度 | ホコリやゴミは吸排気不良の原因になるため、こまめに清掃する |
| フィルターの洗浄 | 1〜2ヶ月に1回 | 汚れや詰まりがあると燃焼効率が低下し、故障のリスクが高まる |
| 専門業者による点検 | 年1回 | 早期に不具合を発見し、部品交換などで大きな故障を防ぐ |
| 凍結対策(寒冷地向け) | 気温が下がる時期ごとに随時 | 電源を切らない、最低限のお湯を出し続けるなど、地域の気候に合わせた対策を |
アドバイス
メンテナンスを怠ると交換時期が早まるだけでなく、大きな修理費用がかかる場合があります。定期的なケアが長持ちの秘訣です。
まとめ

給湯器の交換を検討する際には、いくつかの重要なポイントがあります。給湯器本体の価格や工事費、追加費用を確認し、合算して総費用の見積もりを出してください。給湯器にはガスや電気、石油やハイブリッドなどの種類があり、それぞれの費用も異なります。自宅の環境やニーズに最適な給湯器を選ぶことが重要です。
補助金の利用やセール期間に購入すれば、費用の節約が可能です。複数の業者から見積もりを取り比較すると、給湯器をより経済的に交換できます。工事の流れを事前に理解し、準備から確認までを管理すれば、スムーズに給湯器を交換できます。
給湯器の交換について事前にしっかりと学んで、不要な出費を抑えましょう。
川嶋文雄|元・水道設備会社 社長(業界31年)
水道の現場・管理・経営を31年経験して引退。業界のしがらみのない立場で、水まわりで損をしないための判断の仕方を発信・監修しています。