広告
エアコンから水漏れが発生すると、どのように対処すればいいか戸惑う方も多いです。本記事では、水漏れのリスクや原因、対処法について解説します。記事を読めば、自分でできる応急処置や専門業者に依頼する際のポイント、水漏れの予防方法がわかります。
水漏れしているエアコンを使い続けると、本体や壁・床などへのダメージが大きいです。エアコンの水漏れへの対処法を知って、快適に使い続けましょう。
水漏れしているエアコンは使い続けていい?まず結論

エアコンから水が垂れてきたとき、多くの人が一番知りたいのは「このまま使って大丈夫?」という点です。結論から言うと、状況によってはすぐ停止すべきケースもあり、少しの様子見で済むケースもあります。まずは危険度を判断しましょう。
- 今すぐ停止すべき危険サイン
- 短時間だけなら様子を見てもいい場合
- 「タオルで受けながら使い続ける」はNGな理由
今すぐ停止すべき危険サイン
以下の状態なら、エアコンの運転を止めて電源(コンセント・ブレーカー)も落としてください。
- 本体の下から常に水がポタポタ落ちていて、床や壁が濡れ続けている
- 「バチッ」「ジジジ」など、電気的な異音がしている
- 焦げたようなにおいがする、またはブレーカーが落ちた
- 漏れた水がコンセントや延長タップ、家電へ流れている
- 天井や壁の内部からしみ出している(配管部から漏れ、建物内部に回っている疑い)
- 階下に水が回りそう(マンション・賃貸で特に注意)
これらのサインは、エアコン内部の電気部品が水に濡れ、漏電やショートを起こしている可能性を示唆しています。特に火花や煙、焦げ臭い匂いがする場合は、火災に直結する危険な兆候です。すぐにエアコンの運転を停止し、電源プラグを抜くか、専用のブレーカーを落としてください。
水漏れが天井裏や壁内部から発生している場合、建物の構造自体を腐食させたり、カビを大量発生させたりする原因にもなります。被害が拡大する前に、専門業者による点検が必須です。自分の安全と家を守るためにも、危険なサインを見逃さず、即座に対応することが何よりも重要です。
短時間だけなら様子を見てもいい場合
基本的に水漏れしているエアコンの使用は推奨されません。しかし、ごく特定の条件下であれば、短時間の様子見が可能なケースもあります。水漏れの原因が一時的なもので、自然に解消される可能性があるためです。ただし、これは非常に稀なケースであり、多くの場合、根本的な解決にはなりません。
- 室外機(外にある機械)の周りが濡れているだけ(これは正常な結露)
- フィルター掃除直後などで、一時的に結露のバランスが崩れた
- ごく少量の水滴が、運転開始直後に数滴垂れただけで止まった
例えば、冷房運転中に室外機の配管やその周辺が濡れているのは、多くの場合、正常な結露水です。これは故障ではなく、エアコンが正常に熱交換を行っている証拠なので心配いりません。問題は室内機からの水漏れです。
室内機からポタポタと水が垂れてきた場合でも、フィルターを掃除した直後や、急激な温度変化があった場合、一時的に水滴が落ちることがあります。もし数滴垂れた程度で完全に止まり、その後再発しないようであれば、短時間(数十分程度)様子を見ることもできます。しかし、水漏れが続く場合は、すぐに使用を中止してください。
「タオルで受けながら使い続ける」はNGな理由
水漏れをタオルで受けながらエアコンを使い続けるのは、非常に危険な行為であり、絶対にやめるべきです。根本的な解決になっておらず、水漏れによる重大なリスク(漏電、故障、家財被害)を放置していることになるからです。
タオルで受けながら使い続けることの危険性
- 漏電・火災のリスク
- 水が内部の電気部品にかかると、漏電やショート、最悪の場合は火災を引き起こします。
- 故障の悪化
- 本体の故障がさらに悪化し、修理費用が高額になる可能性があります。
- 家財への被害
- タオルで受けきれない水が床や壁に染み込み、カビの発生や建材の腐食につながります。
- 健康被害
- 漏れた水や湿気により、室内にカビや雑菌が繁殖し、アレルギーや呼吸器疾患の原因となります。
エアコンの室内機内部には、電気が流れる多くの電子部品が搭載されています。水漏れを放置し、水がこれらの部品に触れると、ショートして基板が壊れるだけでなく、漏電や火災といった命に関わる事故につながる恐れがあります。タオルで水滴を受けているから大丈夫、と考えるのは非常に危険です。
タオルが水を吸いきれず、溢れた水が床やカーペット、下の階の天井にまで被害を及ぼすケースも少なくありません。その結果、エアコンの修理費だけでなく、床材の張り替えや階下への損害賠償など、莫大な費用が発生する可能性があります。一時しのぎのタオルは、問題を先送りにしているだけで、リスクを増大させています。
水漏れしているエアコンを使い続けるリスク

水漏れしているエアコンを使い続けると、さまざまなリスクが生じます。主なリスクは以下のとおりです。
- エアコン本体への影響
- 壁や床へのダメージ
- カビや雑菌の繁殖
エアコン本体への影響
エアコン内部に水が浸入すると、電子部品がショートしやすくなり、故障のリスクが高まります。電子部品のショートによる故障は、通常よりも高額な修理費用がかかる可能性が高いです。水分がエアコンの蒸発器コイルにたまるとさびや腐食が進み、冷却効率が低下します。
湿度が上がると、エアコン内部がカビやバクテリアの温床となり、健康に悪影響を及ぼす恐れもあります。長期的な水漏れはエアコンの寿命を縮め、交換が必要になるリスクが高まるため、早めの対策が重要です。
壁や床へのダメージ

水漏れが壁や床に浸透すると、膨張や割れが発生し、修復費用がかさむ可能性があります。早めに対処することで、大きな損傷を防げます。具体的なダメージは、以下のとおりです。
- フローリング:剥がれや反り
- 壁紙やペイント:剥がれや変色
壁や床へのダメージは見た目だけでなく、建物の構造そのものにも影響を及ぼす可能性があります。水漏れを長期間放置すると修理費用が高額になるだけでなく、建物の耐久性も損なわれるため、早めの対処が必要です。
カビや雑菌の繁殖

水漏れで湿度が上がると、カビや雑菌が繁殖しやすくなります。エアコン内部で発生したカビの胞子が室内に拡散し、空気が汚染され健康に悪影響を及ぼす恐れがあります。雑菌も増殖しやすくなり、アレルギー反応や呼吸器系の疾患が悪化するリスクも高まるため、注意が必要です。
カビや雑菌の繁殖は悪臭の原因にもなります。居住空間の快適さを損なうため、エアコンの適切な管理とメンテナンスが重要です。
» エアコンの寿命や買い換えの判断ポイントを解説!
冷房中か?暖房中か?どこから漏れているかで危険度は変わる

エアコンの水漏れは、冷房中か暖房中か、どこから漏れているかで原因と危険度が変わります。冷房時は結露水の排水不良が多く、暖房時は故障の可能性が高いです。ここでは運転モード別に原因と見分け方を解説します。
- 室内機の下からポタポタ垂れてくる(冷房・除湿運転中)
- 暖房中なのに室内機から水が出る場合はほぼ異常
- 室外機まわりが濡れているだけなら正常な結露の可能性もある
- 天井や壁から伝ってくる水は要注意(配管トラブルや結露水逆流の疑い)
室内機の下からポタポタ垂れてくる(冷房・除湿運転中)
冷房・除湿運転中に室内機から水が垂れるのは、最も一般的な水漏れであり、多くの場合、結露水の排水トラブルが原因です。本来、結露水はドレンホース(排水管)を通って屋外に排出されますが、何らかの原因で排水がうまくいかなくなると、室内機から溢れ出てくるためです。
主な原因
- ドレンホースの詰まり
- ホース内部にホコリ、ゴミ、虫などが詰まり、水が流れなくなる。
- ドレンホースの勾配不良
- ホースが途中で折れ曲がったり、逆勾配(出口側が高くなっている)になっている。
- フィルターの汚れ
- フィルターが目詰まりし、熱交換器の結露が異常に増えたり、飛び散ったりする。
- ドレンパン(受け皿)の割れ・汚れ
- 結露水の受け皿自体が破損しているか、汚れで詰まっている。
エアコンは冷房運転時、室内の暖かい空気を吸い込み、内部の熱交換器で冷やします。この時、空気中の水分が冷やされて結露水(水滴)が発生します。この水はドレンパンという受け皿に集められ、ドレンホースを通って家の外へ排出される仕組みです。
水漏れの最大の原因は、ドレンホースの詰まりです。長年蓄積したホコリや、外部から侵入した虫などが原因で水の通り道が塞がれると、行き場のなくなった結露水がドレンパンから溢れ、室内機本体の下や吹き出し口からポタポタと垂れてきます。この場合、使い続けると水漏れは止まらず、床や家財を濡らしてしまいます。
暖房中なのに室内機から水が出る場合はほぼ異常
暖房運転中に室内機から水漏れが発生した場合、冷房時とは異なる深刻な異常が発生している可能性が高いため、直ちに使用を停止してください。暖房運転では、基本的に室内機で結露水は発生しません。水が出るということは、配管の接続不良や、通常では起こりえない異常な結露、あるいは外部からの水の侵入が疑われるからです。
主な原因
- 配管の接続不良・損傷
- 冷媒ガスが通る配管の接続部が緩んだり、配管が損傷したりして、結露や水(霜が溶けた水)が漏れている。
- 設置不良
- エアコン本体の設置が傾いている、または配管の断熱処理が不十分で異常な結露が発生している。
- 外部からの水
- 壁の隙間や配管穴から雨水などが侵入している。
暖房運転は、冷房とは逆に、室外機で冷たい空気を作り、室内機で暖かい空気を送り出します。そのため、結露は主に室外機側で発生し、室内機内部が濡れることは通常ありません。それにもかかわらず室内機から水が出るのは、明らかな異常事態です。
特に注意すべきは、配管の接続不良や損傷です。これは冷媒ガス漏れを伴う可能性もあり、エアコンの性能を著しく低下させるだけでなく、修理も高額になる傾向があります。また、壁内部からの雨漏りがエアコンを伝って出てきているケースもあり、建物の構造的な問題が隠れていることもあります。暖房中の水漏れは放置せず、必ず専門業者に点検を依頼してください。
室外機まわりが濡れているだけなら正常な結露の可能性もある
エアコンの室外機(外に設置された機械)の周辺や、室外機本体から水が出ている場合、その多くは正常な動作によるもので、故障ではありません。冷房時は配管の結露、暖房時は熱交換器の霜取り運転によって、室外機から水が発生するのはエアコンの正常な仕組みの一部だからです。
▼室外機から水が出る正常なケース
| 運転モード | 水が出る場所・状況 | 理由 |
| 冷房・除湿 | 室外機につながる細い配管やバルブ | 冷たい冷媒ガスが通るため、外気との温度差で結露(汗をかく)する。 |
| 暖房 | 室外機本体の真下(地面) | 外気を冷やすため室外機の熱交換器に霜が付く。その霜を溶かす「霜取り運転」で水が出る。 |
冷房を使っている夏場、室外機の配管(特に細い方)や接続部分が汗をかいたように濡れているのは、正常な結露です。これは冷たい飲み物を入れたコップの周りに水滴がつくのと同じ現象で、問題ありません。ただし、室内機から出ているドレンホースの先端以外から水が出ている場合は除きます。
冬場に暖房を使っていると、室外機の下が水浸しになることがあります。これは、室外機が外気を冷やす過程で付着した霜を、一時的に「霜取り運転」で溶かしているためです。一時的に運転が止まり、外で水が流れる音がしますが、これは故障ではなく正常な動作です。ただし、室外機の熱交換器が凍結したままの場合は異常です。
天井や壁から伝ってくる水は要注意(配管トラブルや結露水逆流の疑い)
エアコン本体からではなく、その周辺の天井や壁を伝って水が漏れている場合、エアコン内部の問題以上に深刻な事態である可能性があり、直ちに対応が必要です。エアコンの排水トラブル(ドレンホースの詰まりなど)が原因であっても、壁の内部や天井裏に水が回っている証拠であり、建物の構造材を損傷させる危険性が高いためです。
考えられる原因
- 壁内ドレンホースの詰まり・破損
- エアコンが壁内配管(隠蔽配管)の場合、壁内部のドレンホースが詰まったり、破損したりしている。
- ドレンパンのオーバーフロー
- 室内機のドレンパンから溢れた水が、本体を伝わらずに壁の裏側に回ってしまっている。
- 雨漏り
- エアコンの配管を通す穴(スリーブ穴)の隙間や、外壁のひび割れから雨水が侵入している。
エアコン本体が濡れていなくても、天井や壁にシミができたり、水滴が垂れてきたりした場合、被害はすでに壁の裏側や天井裏で広がっています。見えない場所でカビが大量発生したり、木材が腐食したりする原因となり、修繕費用が非常に高額になる恐れがあります。
特に危険なのは、雨漏りが原因の場合です。エアコンの問題だと思って放置していると、建物の劣化が急速に進んでしまいます。また、隠蔽配管の場合、壁内部のドレンホースの修理は壁を壊す必要が出てくることもあります。天井や壁からの水漏れを発見したら、エアコンの使用を停止し、すぐに専門業者や管理会社に連絡してください。
エアコンの水漏れの原因

エアコンの水漏れは、内部のメンテナンス不足や部品の損傷によって引き起こされる場合が多いです。水漏れの原因には、以下が挙げられます。
- ドレンホースの詰まり
- フィルターの汚れ
- エアコン内部の損傷や劣化
ドレンホースの詰まり

ドレンホースは、エアコン内で発生した結露水を外部に排出する部品です。ホース内にゴミやホコリがたまると、水の流れが悪くなります。汚れが進行すると詰まりが発生し、エアコンからの水漏れが起こります。高湿度やホコリの多い環境では、詰まりが発生しやすいため、特に注意が必要です。
ドレンホースの定期的な清掃や点検により、エアコンの効率を維持できます。無駄な修理コストの削減も可能です。エアコンの使用頻度が高まる季節の変わり目や夏前にチェックしましょう。
» ドレンホースを自分で掃除する方法を徹底解説!
フィルターの汚れ

エアコンのフィルターが汚れると、空気の流れが悪くなり、冷却効果が低下します。エアコンが必要以上にエネルギーを消費するため、電力使用量が増加する要因です。汚れたフィルターは冷却コイルに氷を付着させやすくし、氷が溶けた際に水漏れを発生させます。
定期的にフィルターを清掃すると、エアコン本体の寿命を延ばし、エネルギー効率の向上が可能です。フィルターが極端に汚れている場合は、エアコンの故障や機能停止のリスクが高まるため、早めに清掃してください。
» エアコンフィルターの掃除方法と注意点を解説
エアコン内部の損傷や劣化

エアコン内部の部品が劣化すると、正常に機能しなくなり、水漏れが発生します。内部部品の不具合の例は、以下のとおりです。
- コンデンサーの腐食や損傷
- 冷媒の漏れ
- ブロアファンの劣化や破損
- 電気的な接触不良
- 絶縁体の劣化
部品に問題が発生すると、冷却効果が低下し、余計なエネルギーを消費します。内部の水が適切に処理されず、水漏れが発生します。エアコンを長持ちさせるためにも、定期的なメンテナンスと早期の修理が重要です。
» エアコンから水漏れする原因と清掃方法を解説
水漏れが起きる前に知っておきたいポイント

エアコンの水漏れは突然発生しやすく、放置すると室内環境の悪化や電気系統のトラブルにつながります。しかし、事前に適切な対策を講じることで、大きな問題を未然に防ぐことが可能です。この記事では、日常のセルフチェック方法や室外機の管理、万が一の際の対応策、さらに保険や保証の活用について詳しく解説します。
- 日常で気をつけるべきセルフチェックポイント
- 室外機周辺の管理
- 大きなダメージが疑われる場合の対処法
- 保険や保証は使えるの?
日常で気をつけるべきセルフチェックポイント
エアコンの水漏れを防ぐために、以下のポイントを定期的にチェックしましょう。
- フィルターの清掃
- フィルターの目詰まりは冷却効率の低下や結露の原因になります。2週間に1回を目安に掃除機や水洗いで清掃しましょう。
- ドレンホースの点検
- ドレンホースが詰まると排水ができず、水漏れの原因となります。ホース内に汚れが溜まっていないか確認し、必要ならばエアダスターや細いブラシで清掃しましょう。
- 異音や異臭の確認
- エアコン運転中にカラカラ音やカビ臭がする場合、内部でトラブルが発生している可能性があります。早めに点検を行いましょう。
- 壁や床の湿気確認
- エアコンの設置場所周辺の壁や床に水染みがないか確認し、異常があれば対処を検討しましょう。
室外機周辺の管理

室外機の管理を怠ると、排水不良による水漏れや、エアコンの効率低下につながります。適切な管理を行うことで、エアコンの性能を維持し、水漏れのリスクを軽減できます。
室外機の周囲には、落ち葉やゴミが溜まりやすく、これが排水口を塞ぐことがあります。特に、強風が吹いた後や秋の落ち葉が多い時期には注意が必要です。定期的に室外機の周りを掃除し、異物を取り除きましょう。
また、室外機の設置場所にも気を配ることが重要です。傾いていると、内部の排水がスムーズに行われず、水が溜まる原因になります。水平に設置されているかを確認し、必要に応じて調整を行いましょう。
注意ポイント
エアコンの水漏れは室内機だけでなく、室外機の設置環境にも大きく影響を受けます。特に以下のポイントに注意しましょう。
- 通気スペースの確保
- 室外機の周囲には最低でも数十センチのスペースを確保しましょう。周りに物が密集すると、熱交換効率が低下し、内部の湿気が溜まりやすくなります。
- 水たまりを放置しない
- 室外機の下に水たまりができると、部品の腐食やサビの原因になります。排水の流れを確認し、定期的に清掃しましょう。
大きなダメージが疑われる場合の対処法
水漏れが発生した場合は、迅速に以下の対応を行いましょう。
- エアコンの電源を切る
水漏れが続く場合、漏電のリスクを避けるためにブレーカーを落としましょう。 - 漏れた水を拭き取る
水が床や家具に浸透するのを防ぐため、タオルや雑巾で素早く拭き取りましょう。 - ドレンホースの確認
詰まりが原因の可能性があるため、ホースの排水状況をチェックし、汚れがある場合は清掃しましょう。 - 専門業者に連絡
水漏れが収まらない場合や内部の故障が疑われる場合は、すぐに専門業者に点検・修理を依頼しましょう。
保険や保証は使えるの?

エアコンの水漏れが原因で家具や床に被害が出た場合、保険や保証が適用される可能性があります。
- メーカー保証
- 購入から1年以内(または延長保証期間内)であれば、無償修理が可能な場合があります。保証書を確認しましょう。
- 家財保険・火災保険
- 家財や建物への損害が発生した場合、保険で補償されることがあります。契約内容を確認し、必要ならば保険会社に相談しましょう。
- 住宅設備保証
- 賃貸住宅や新築住宅の保証内容によっては、エアコンの修理費用が補償されることもあります。不動産管理会社や販売業者に確認してみましょう。
- 修理保証サービス
- 家電量販店の長期保証に加入している場合、修理費用がカバーされることがあります。
| 保険の種類 | 適用範囲 |
| 火災保険・家財保険 | 建物の水濡れ損害を補償 |
| 個人賠償責任保険 | 下の階へ被害が及んだ場合の補償 |
| メーカー保証・延長保証 | エアコン本体の故障時の修理対応 |
保険適用には事前に契約内容を確認し、被害発生時には速やかに保険会社へ連絡しましょう。
エアコンから水漏れしたときの応急処置

エアコンから水漏れが発生した場合、速やかな対処が必要です。適切な措置を講じれば、水漏れによる影響を最小限に抑えられます。自分でできる応急処置は、以下のとおりです。
- 水漏れ部分の特定
- 水漏れの止め方
- 拭き取り作業
- ドレンホースの応急的な掃除方法
- やってはいけないNG行為
水漏れ部分の特定

水漏れ部分の特定は、迅速な修理とエアコンの健全な状態を維持するために重要です。水漏れ部分を特定する際は、エアコンの外部と内部を視覚的に確認します。水滴が目に見える場所を探し出し、どこから水が漏れているのかを特定しましょう。
エアコンのフロントパネルを開けて、内部のコンデンサーや配管周辺に水漏れがないかを検査します。普段見えにくい部分にも水漏れがないか入念に確認してください。ドレンパン(水受け皿)があふれていないかや、排水路が詰まっていないかを確認します。水漏れの多くはドレンパン周辺が原因です。
エアコンが正常に機能していない場合、水漏れのリスクが高まります。ドレンホースの接続部分やホース全体に、亀裂や緩みがないかも確認してください。エアコンを稼働させ、動作中に異常音(水が滴る音など)がしないかを確認しましょう。異常音がする場合、内部で水が適切に排出されていない可能性があります。
水漏れの止め方
水漏れを停止する際には、エアコンの主電源をオフにして安全を確保してください。作業中の安全を保つとともに、さらなる損傷を防ぐために重要です。水漏れの原因がドレンホースの詰まりであれば、ホースの端を軽く押して水の流れを確認します。ドレンパンが汚れている場合は、汚れを取り除いて水の流れを改善しましょう。
自分でできる対処方法で水漏れが止まらない場合には、専門の修理業者への依頼を検討してください。
拭き取り作業

エアコンからの水漏れが発生した際は、床や家具の拭き取り作業が重要です。水が放置されると、木材の腐食やカビの発生につながる可能性があるため、速やかな対応が欠かせません。吸水性の高いタオルや布を使って、床や家具の表面を丁寧に拭き取ります。
電子機器や電源周辺に水が入ると故障の原因になります。慎重に水分を取り除いてください。拭き取り作業の後は、湿気がこもらないよう窓を開けて換気し、早く乾燥させましょう。定期的に拭き取った部分を確認し、再び湿っていないかをチェックすると、二次的な被害やカビの発生を防げます。
ドレンホースの応急的な掃除方法

エアコンの水漏れの多くは、ドレンホースの詰まりが原因です。家庭にある道具で応急的な掃除をすると、一時的に水漏れを解決し、専門業者の修理を待つ間も安全にエアコンを使用できます。掃除の手順は以下のとおりです。
- エアコンの電源をオフにする
- ドレンホースの接続部分を確認する
- 結束バンドやクリップを外してホースを取り出す
- ホース内部を丁寧に掃除する
- 掃除後、ホースを元の位置に戻す
- エアコンを再起動する
- 水漏れが止まっているかを確認する
ホース内部を掃除する際は、長いワイヤーや専用のクリーニングブラシを使用すると、汚れやゴミを効果的に除去できます。ホースが外れない場合は、ホースの端にバケツや容器を置き、水を流し込んで内部の汚れを排出させましょう。
やってはいけないNG行為
エアコンの水漏れ時に慌てて間違った対処をすると、状況を悪化させたり、感電事故を引き起こしたりする危険があります。絶対にやってはいけないNG行為を理解してください。良かれと思ってやった行動が、エアコン本体のさらなる故障を招いたり、ご自身の安全を脅かしたりする可能性があるからです。
水漏れ時のNG行為リスト
- 濡れた手で電源プラグやブレーカーに触る
- 感電の危険が非常に高いです。必ず乾いた手で操作するか、安全が確認できない場合は触らないでください。
- ドレンホースの詰まりを口で吸う
- ホース内部の汚物や虫、雑菌などを吸い込んでしまい、非常に不衛生で健康被害のリスクがあります。
- ドレンホースの先端を無理に加工する・塞ぐ
- 水の流れを悪化させたり、逆流させたりする原因になります。
- エアコン本体を叩いたり、揺らしたりする
- 内部の部品が破損し、故障が悪化する可能性があります。
- 市販の洗浄スプレーを内部(ファンや熱交換器)に吹きかける
- 水漏れの原因が解消されないばかりか、スプレーの成分が内部に残り、カビの栄養源になったり、電子部品を故障させたりする原因になります。
水漏れを発見して焦ると、すぐに水を止めようと濡れた手でコンセントに触れてしまうかもしれませんが、これは最も危険な行為の一つです。水は電気を通しやすいため、感電事故につながる恐れがあります。必ず乾いた手で、コンセントを抜くか、ブレーカーを落としてください。
ドレンホースの詰まり解消として、掃除機で吸う方法が紹介されることもありますが、口で直接吸い出すのは絶対にやめてください。長年のヘドロや虫の死骸、カビなどを吸い込むことになり、健康を害する危険があります。また、知識がないまま内部に洗浄スプレーを使うと、排水経路を余計に詰まらせたり、基板を壊したりするリスクがあります。
エアコンの水漏れ修理を業者に依頼するときのポイント

エアコンの水漏れを発見した際には、迅速な対応が必要です。修理を専門業者に依頼する際には、以下のポイントを押さえると、問題を効果的に解決できます。
- 修理業者の選び方
- 修理費用の相場
- 修理を依頼するときの注意点
修理業者の選び方

修理業者を選ぶ際には、業者の評判や口コミを確認しましょう。サービスを利用した人の意見は、業者の信頼性やサービスの質を判断するうえで有益な情報源です。業者が適切な資格や認定を持っているかも確認してください。資格があると業者の技術力や専門知識の証明になるので、安心して任せられます。
複数の業者から見積もりを取り比較しましょう。サービス内容も詳しく比較すると、最もコスト効率の良い業者を選べます。緊急で修理が必要な場合は、迅速な対応が可能な業者を選ぶ必要があります。
保証やアフターサービスが充実した業者を選ぶと、修理後のトラブルにも対応してもらえるため、より安心です。地元の業者を選ぶのも選択肢の一つです。地域に詳しい地元の業者であれば、迅速な対応が期待できます。
修理費用の相場


一般的な水漏れ修理の場合、費用は5,000~20,000円程度が目安です。高度な修理や部品の交換が必要な場合は、20,000円を超える場合もあります。エアコンのモデルや年式によっても修理費用は異なるため、見積もりの取得をおすすめします。
軽微なメンテナンスや清掃の場合は、3,000~10,000円程度の費用が一般的です。地域や業者によって料金に差が生じる場合も多いため、複数の業者から見積もりを取って比較しましょう。事前に費用の相場を把握しておくと、無駄な出費を避けられ、適切なサービスを選択できます。
上記料金には主に以下の要素が含まれます。
- 作業費用
- 出張費
- 部品代(必要に応じて)
また、場合によっては追加料金が発生することがあります。
- 点検料:おおよそ3,000円~3,500円
- 駐車料金:業者が有料駐車場を利用する際に加算されることがあります
最終的な費用は水漏れの原因や具体的な状況によって異なります。
- ドレン管の詰まりによる水漏れは簡単に対応できることが多く、比較的安価で済む場合が多い
ドレンパンの清掃が必要なケースでは、エアコンのオーバーホールが必要となり、やや高額になる可能性があります
特に注意が必要なのは、極端に安価または高額な見積もりを提示する業者です。基本料金を低く見積もり、後から部品代や追加費用で高額請求をする悪質な業者も存在するため、信頼できる適正価格の業者を選ぶことが重要です。
なお、エアコン修理の相場はおおよそ5,000円~20,000円とされ、この範囲内であれば一般的な価格と言えるでしょう。
修理を依頼する際は、複数の業者から見積もりを取り、料金体系や追加費用の有無をしっかり確認することをお勧めします。

業者選びでは複数の見積もりを取って比較検討することが重要!
修理を依頼するときの注意点

修理を依頼する際は、修理業者を慎重に選定する必要があります。業者の評判やレビューを調べ、信頼性のあるサービスを提供しているかの確認が大切です。見積もりの事前確認も欠かせません。明確な見積もりを受け取り、追加料金が発生しないか確認すると、予想外の費用を防げます。
修理が完了した後は、作業内容の説明をしっかり聞きましょう。保証期間や保証内容を書面で受け取ると、万が一のトラブルが発生した場合も安心です。可能であれば複数の業者から見積もりを取り比較検討すると、適切なサービスを受けるのに役立ちます。
»水まわりのトラブルとは?対処法と業者選びのポイントを解説
業者選びの注意点
- かなり安い見積もり
- 基本料金だけを安く見積もり、後から部品代や出張費で高額請求をする可能性があります。
- 高額な見積り
- 相場よりも高い見積りをする業者は悪徳である可能性が高い。
- 追加作業の要求
- 最初の見積りにない作業を途中から要求してくる業者もあるので注意が必要
修理を依頼する際のアドバイス
- 複数の業者からの見積りを取る
- 料金体系や追加料金の有無をしっかり確認
- 修理内容と費用の詳細な説明を求めましょう
- 作業前に納得できない場合は、キャンセルも検討
修理と買い替え、どっちが正しい?判断の目安

エアコンの水漏れは「修理」と「買い替え」で迷う人が多いものです。ここでは、原因や使用年数からどちらを選ぶべきかの判断基準を簡潔に解説します。
- 修理で済むことが多いケース
- 買い替えを検討した方がいいケース(使用年数10年以上・水漏れ+冷えない等)
- 「そのまま使い続けて壊れる」と何が一番お金のムダになるか
修理で済むことが多いケース
エアコンの水漏れは、修理で対応できる場合がほとんどです。特に、使用年数が浅く、原因が軽微な場合は、修理を選択するのが合理的です。水漏れの主な原因であるドレンホースの詰まりやフィルター汚れなどは、部品交換を伴わないクリーニングや調整で解決できることが多いからです。
修理で済むことが多いケース
- ドレンホースの詰まり・勾配不良
- 専用のポンプでの詰まり除去や、ホースの位置調整で直る場合が多いです。
- フィルターや内部の汚れ
- 専門業者によるエアコンクリーニングで排水機能が回復することがあります。
- ドレンパンの汚れ・詰まり
- クリーニングで解消できます。
- 一時的な設置不良
- 室内機の傾き調整などで対応可能です。
エアコンの使用年数がまだ浅い(目安として7〜8年未満)場合、まずは修理を検討するのが基本です。水漏れの多くは、経年使用による汚れの蓄積が原因です。ドレンホースの詰まり除去作業や、エアコン内部のドレンパン周辺を徹底的に洗浄するクリーニングで、水漏れは解消されます
これらの作業費用は、エアコンを丸ごと買い替える費用に比べれば安価です。ただし、修理を依頼する際は、必ず「水漏れ修理」に対応している専門業者に依頼してください。単なるハウスクリーニング業者では、詰まり除去などの専門作業に対応できない場合があります。
買い替えを検討した方がいいケース(使用年数10年以上・水漏れ+冷えない等)
使用年数が長いエアコンや、修理費用が高額になる場合は、修理ではなく買い替えを検討したほうが長期的に見て経済的です。古いエアコンは修理しても別の箇所がすぐに故障するリスクが高いほか、修理用の部品がすでに製造終了している可能性があるためです。
買い替えを推奨するケース
- 使用年数が10年以上
- メーカーの部品保有期間(通常約10年)が過ぎ、修理部品がない可能性が高いです。
- 修理費用が高額な場合
- 基板の交換、熱交換器の損傷、冷媒ガス漏れなど、修理費用が数万円以上かかる場合。
- 暖房中に水漏れするなど、深刻な故障が疑われる場合
- 内部の重要部品が損傷している可能性が高いです。
- 何度も同じ水漏れを繰り返している場合
- 根本的な設計の問題や、経年劣化が進んでいる証拠です。
エアコンの設計上の標準使用期間は10年と設定されていることが一般的です。10年を超えると、いつ故障してもおかしくない状態であり、メーカーも修理部品の在庫を持たなくなります。高額な修理費を払って一時的に直しても、すぐに別の箇所が壊れてしまっては意味がありません。
特に、エアコンの心臓部である熱交換器や基板、コンプレッサー(室外機)に関わる故障と診断された場合、修理費用は5万円、10万円と高額になりがちです。最新のエアコンは省エネ性能が格段に向上しているため、修理費用を頭金にして新しい機種に買い替えた方が、毎月の電気代も安くなり、結果的に得をするケースが多いです。
「そのまま使い続けて壊れる」と何が一番お金のムダになるか
水漏れしているエアコンを無理に使い続けて完全に故障させた場合、最もムダになるのは「お金」と「時間」、そして「安全」です。本来は安価な修理で済んだはずが、買い替えが必須になったり、家財や建物への二次被害が発生したりして、予期せぬ大きな出費と対応時間を奪われるからです。
水漏れ放置でムダになるもの
| ムダになるもの | 具体的な内容 |
| お金 | ・軽微な修理費 → 高額な買い替え費用 ・床や壁紙の張り替え費用 ・階下への損害賠償(賃貸の場合) ・余計な電気代(故障したまま運転するため) |
| 時間 | ・業者の手配や立ち合いの時間 ・床や家財の掃除、片付けの時間 ・エアコンが使えない不便な時間 |
| 安全・健康 | ・漏電、火災のリスク ・カビによるアレルギーや健康被害 |
水漏れを放置した結果、内部の基板がショートしてしまった場合、数千円のクリーニング費用で済んだはずの修理が、10万円以上の買い替え費用に化けてしまいます。これが最も大きな「お金のムダ」です。水漏れが床や壁に及び、カビの発生や腐食を招けば、その修繕費も追加で発生します。
賃貸住宅の場合、水漏れが階下の部屋にまで達すると、損害賠償責任を問われる可能性もあります。また、漏電や火災のリスクに怯えながら過ごす精神的なストレスや、カビによる健康被害は、お金には換算できない大きな損失です。水漏れというサインを無視して使い続ける行為は、百害あって一利なしと断言できます。
エアコンの水漏れを予防する方法

エアコンの水漏れを予防すると、エアコンをより長く快適に使用できます。水漏れはエアコンの効率を下げるだけでなく、修理費用がかかるため、日頃の予防措置が重要です。水漏れを予防する方法は、以下のとおりです。
- ドレンホースの定期点検
- エアコンフィルターの清掃
- 専門業者による定期メンテナンス
ドレンホースの定期点検

ドレンホースは、エアコン内で発生する結露水を外部に排出する役割を持ちます。ドレンホースが詰まると、水漏れが発生します。ドレンホースの定期点検は、年に1回がおすすめです。点検の際には、ホースに詰まりやひび割れがないかを確認します。問題が見つかった場合は、ホースの清掃や修理をしましょう。
定期的なメンテナンスを実施すると、エアコンの効率を維持でき、故障のリスクを減らせます。
エアコンフィルターの清掃

エアコンフィルターの清掃は、家庭内で簡単にできるメンテナンス作業です。定期的に清掃しないと、エアコンの効率が低下し、エネルギー消費が増加します。清掃の手順は、以下のとおりです。
- 前面パネルを開けてフィルターを取り外す
- フィルターをぬるま湯で優しく洗う
- 洗浄後のフィルターを完全に乾燥させる
フィルターを洗う際は、傷つけないように注意してください。洗剤を使用する際は、エアコンメーカーが推奨する洗剤を選ぶと安心です。湿ったままフィルターをエアコンに戻すと、カビやバクテリアが繁殖しやすいため、注意しましょう。
フィルターの清掃は、季節の変わり目に実施することでエアコンの性能を保ち、快適な室内環境を維持できます。
専門業者による定期メンテナンス

専門業者による定期メンテナンスは、エアコンの性能を維持し、寿命を延ばすために必要です。業者によるメンテナンスでは、エアコン内部の汚れや損傷を専門的な視点で診断してもらえます。必要に応じてクリーニングや部品の交換も実施してもらえるため、エアコンが常に最良の状態で動作します。
プロの点検に含まれる内容は、以下のとおりです。
- フィルターの清掃
- ドレンパンとホースの点検・清掃
- 冷媒量の確認
点検作業によって、小さな不具合を早期に発見し、大きな故障に発展するのを防げます。定期メンテナンスによりエネルギー効率を保てるため、電気代の節約にも効果的です。
賃貸でエアコン水漏れが発生!業者依頼の前に確認すべきポイント

賃貸物件でエアコンが水漏れした場合の対処方法
賃貸物件でエアコンの水漏れが発生した場合は、速やかに適切な対応を取ることが重要です。以下の手順で対処しましょう。
- エアコンの電源を切る
水が電気部品に触れるとショートや感電のリスクがあるため、まずはエアコンの電源を切り、コンセントを抜きましょう。 - 水漏れの影響を最小限に抑える
バケツやタオルを使って水を受け止め、床や家具が濡れないように対策します。 - 管理会社や大家さんに連絡する
賃貸物件では、エアコンの修理は通常大家さんや管理会社の責任範囲です。水漏れの状況を報告し、指示を仰ぎましょう。 - ドレンホースの詰まりを確認する
エアコンの水漏れの多くは、ドレンホースの詰まりが原因です。可能であれば、ホースの先端を確認し、詰まりを解消しましょう。掃除機を使って吸引する方法が有効です。 - 専門業者に修理を依頼する
自己判断での修理は避け、大家さんや管理会社の指示に従い、専門業者に依頼しましょう。
注意事項
- 早めに相談しないと大きなトラブルに発展
- 水漏れが続くと部屋のダメージが拡大し、壁紙や床材の交換が必要になることがあります。放置して費用が高額になる前に早めに報告することで、負担を最小限にできます。
- 自己判断での修理は注意
- 自分で業者を手配して修理し、あとから「オーナーが指定する業者でなければ補償不可」と言われることも。あくまで管理会社の了解を得てから行動しましょう。
損害保険や火災保険でカバーできる?

エアコンの水漏れによる損害は、加入している保険の種類によって補償対象になる場合があります。
- 火災保険の適用範囲
- 火災保険には「水漏れ補償」が含まれていることがあり、エアコンの水漏れによって床や壁が損傷した場合、修理費用が補償される可能性があります。
- 借家人賠償責任保険
- 入居時に加入する火災保険に含まれることが多く、借りている部屋の設備に損害を与えた場合に適用される可能性があります。
- 個人賠償責任保険
- 水漏れが原因で階下の住人に被害を与えた場合、この保険で補償される可能性があります。
補償対象外となるケース
- 経年劣化や通常の使用による故障
- 予測可能な事故(清掃不足による詰まりなど)
- 故意や過失による損害
保険を使う場合の流れ
- 被害状況を記録する
水漏れの状態や被害箇所を写真に残す。 - 管理会社・大家さんに報告する
速やかに連絡し、指示を仰ぐ。 - 保険会社に相談する
補償対象かどうか確認し、必要書類を準備する。 - 修理業者の手配
事前に保険会社の指示を確認し、修理業者を手配する。
エアコンの水漏れを防ぐためには、定期的なメンテナンスが重要です。フィルター清掃やドレンホースの点検を行い、トラブルを未然に防ぎましょう。
水漏れしているエアコンのよくある質問

エアコンの水漏れは放置するとさまざまな問題を引き起こす可能性があります。本記事では、水漏れの原因や緊急時の対処法、修理費用の目安について詳しく解説します。
- エアコンの水漏れは放置するとどうなる?
- エアコンの水漏れが急にひどくなった!緊急でできる対処法は?
- エアコンの水漏れ修理にかかる費用はどのくらい?
- 水漏れしやすいエアコンの特徴は?
エアコンの水漏れは放置するとどうなる?
エアコンの水漏れを放置すると、以下のような深刻な問題が発生する可能性があります。
- 室内のダメージ
- 水が床や壁に染み込み、カビの発生や木材の腐食を引き起こします。特にフローリングや壁紙の素材によっては、短期間で劣化が進むことがあります。
- 電気系統のトラブル
- エアコン内部の電気回路に水がかかると、ショートや火災のリスクが高まります。特に、湿気が多い環境では注意が必要です。
- 健康への悪影響
- 水漏れによるカビやダニの発生は、アレルギーや呼吸器系疾患の原因になることがあります。特に、小さな子どもや高齢者がいる家庭では、早めの対策が必要です。
- エアコンの故障
- 水漏れはエアコン内部の異常を示すサインでもあります。放置すると冷暖房効率が低下し、最終的に修理や交換が必要になることもあります。
エアコンの水漏れが急にひどくなった!緊急でできる対処法は?

急な水漏れが発生した場合は、以下の手順で応急処置を行いましょう。
- エアコンの電源を切る
まずはエアコンの運転を停止し、コンセントを抜いて感電を防ぎます。ブレーカーを落とすのも有効です。 - 水の受け皿を用意する
バケツやタオルを使用して、水が床に広がらないようにしましょう。 - 周囲の家具や家電を移動する
水に濡れると故障の原因となるため、エアコンの周囲にある家具や電化製品は速やかに移動させます。 - ドレンホースの詰まりをチェックする
室外に排水されるドレンホースが詰まっていると、水が逆流して室内に漏れることがあります。ホースの出口が塞がれていないか確認し、必要に応じて掃除機で吸引して詰まりを取り除きましょう。 - 専門業者に修理を依頼する
自己判断での修理はリスクが伴うため、状況が改善しない場合は専門の修理業者に相談しましょう。
エアコンの水漏れ修理にかかる費用はどのくらい?

エアコンの水漏れ修理費用は、原因や修理の難易度によって異なります。以下が一般的な相場です。
| 修理内容 | 費用目安 |
| ドレンホースの清掃 | 8,000円〜15,000円 |
| ドレンパンの交換 | 15,000円〜25,000円 |
| 電気系統の修理 | 20,000円〜40,000円 |
| 熱交換器関連の修理 | 30,000円〜60,000円 |
| 分解修理(複数箇所) | 40,000円〜80,000円 |
また、出張費や点検費が別途かかることがあるため、事前に見積もりを取ることをおすすめします。
水漏れしやすいエアコンの特徴は?

水漏れが発生しやすいエアコンには、以下のような特徴があります。
- 古いエアコン(10年以上使用)
- ドレンホースや内部部品の劣化が進み、水漏れのリスクが高まります。
- メンテナンス不足
- フィルターやドレンホースの清掃を怠ると、ホコリやカビが詰まり、水の排出がうまくいかなくなります。
- 設置の不具合
- エアコンの傾きや、排水ホースの配置が適切でない場合、水漏れが起こりやすくなります。
- 高湿度環境での使用
- 湿気が多い場所では、結露が増えて水漏れが発生しやすくなります。
- 長期間未使用のエアコン
- オフシーズン中にホコリが溜まったり、カビが発生したりすると、使用開始時に水漏れが起こることがあります。
まとめ

エアコンの水漏れを放置したまま使い続けると、エアコン本体や建物にさまざまなリスクが発生します。修理費用が増加する可能性も高いです。水漏れの原因は、ドレンホースの詰まりやフィルターの汚れ、内部の損傷など多岐にわたります。水漏れが発生した際には、迅速に応急処置をし、専門の修理業者へ依頼しましょう。
定期的なメンテナンスや点検を実施すると、水漏れのリスクを減らせます。エアコンを長持ちさせ、快適に使用するためにも、適切なケアと定期的な点検が必要です。