エアコンの寿命は何年?買い替えのタイミングと長持ちするメンテナンス方法も解説

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エアコンの寿命は何年?買い替えのタイミングと長持ちするメンテナンス方法も解説

近年夏の暑さがますます厳しくなっており、エアコンの重要性が高まっています。真夏の猛暑の中でエアコンが壊れると、不快なだけではなく生命を危険にさらす可能性があります。突然寿命がきて壊れてしまう前に、早めに対処をしたいと考えている人は多いです。

この記事では、エアコンの寿命や故障の兆候、修理か買い替えかを判断するポイントについて解説します。記事を読めば、エアコンの適切な管理と更新のタイミングを理解することが可能です。

エアコンの寿命

ポイント

エアコンの実際の寿命は、エアコンの使用環境やメンテナンスの頻度に大きく依存します。エアコンが適切に設置され、定期的なメンテナンスが行われている場合、長持ちする傾向にあります。しかし、過酷な条件下での使用やメンテナンスの怠慢は、寿命を短くしかねません

エアコンの寿命について、以下の3点を解説します。

  • メーカーごとの推奨寿命
  • 実際の平均使用年数
  • 寿命に影響する主な要因

メーカーごとの推奨寿命

エアコンの推奨寿命は、適切な使用と定期的なメンテナンスを前提に設定されています。メーカーごとの推奨寿命は、以下のとおりです。

メーカーエアコンの推奨寿命
ダイキン、三菱電機、富士通ゼネラル10~15年
東芝、パナソニック、シャープ10年
日立10~14年
メーカーごとのエアコン推奨寿命

実際の平均使用年数

使用年数

エアコンの平均使用年数は、適切なメンテナンスと良好な条件下での使用で、約10年とされています。エアコンの寿命にはさまざまな要因が影響するため、ユーザーによるメンテナンスや使用環境により大きく異なります。

寿命に影響する主な要因

水漏れ予防

エアコンの寿命を左右する主な要因は、以下のとおりです。

  • 使用頻度
  • 定期的なメンテナンスの有無
  • 環境条件(ホコリが多い、海沿いなど塩分濃度が高い)
  • 電源の安定性
  • 製品の品質

各要因はエアコンの効率性や耐久性に直接的な影響を与えます。定期的に清掃やフィルターを交換し、メンテナンスすることが、エアコンを長持ちさせるコツです。

エアコンの寿命が近いサイン

原因
エアコンの寿命が近いサイン

エアコンの寿命が近づいているサインに早期に気づけた場合、速やかに対処すると突然のトラブルを予防できます。知っておくべきエアコンの寿命が近いサインについて、詳しく解説します。

冷暖房の効きが悪化

タイミング

冷暖房の効きが悪くなったり、設定温度に到達するのに時間がかかったりするのは、エアコンの性能が低下している兆候です。原因は、内部のフィルターが詰まっているか、冷媒ガスが減少している場合が多いです。部屋の温度が均一にならず、部分的に冷えないこともあります。

冷暖房の効きが悪くなったと感じる場合は、エアコンのメンテナンスが必要です。適切に対応すれば状況の改善が期待できるため、早めの点検や修理をしましょう。

異音や異臭の発生

臭い

エアコンから異音や異臭が発生する場合、何らかの問題が生じている可能性が高いです。キーキーやガタガタといった異音がするときは、内部の部品が摩耗しているか、損傷があると考えられます。異臭がする場合には、カビや汚れがたまっているのが一般的です。

焦げ臭い匂いや酸っぱい臭いがするときは、配線やモーターに問題が生じている可能性があります。異音や異臭は、明らかにトラブルが発生している兆候です。早めにエアコン内部の清掃や修理を検討しましょう。

水漏れや結露の発生

結露

エアコンからの水漏れは、寿命が近い可能性が高いサインです。考えられる原因は、以下のとおりです。

  • ドレインパイプや冷却コイルの詰まり
  • 水受けトレイの損傷
  • 設置の不適切さ
  • フィルターやエアコン内部の汚れ
  • 外気温と室内温度の差

主にエアコンの構造的な問題やメンテナンス不足によるもので、適切に対応しなければ冷暖房が機能しなくなる可能性があります。水漏れが見られた際には、専門家による点検や対処が必要です。
» エアコンから水漏れする原因と清掃方法を解説

消費電力の増加

消費電力の増加も、エアコンの効率が低下しているサインです。内部のフィルターや熱交換器が汚れたり、部品が老朽化したりすると、エアコンの性能が落ちます。必要な冷暖房効果を得るために余計なエネルギーを消費し、電気使用量が増え経済的な負担が増えます。定期的なメンテナンスで、問題を予防しましょう。

エアコン修理か買い替えを判断するポイント

エアコンを修理するか買い替えるかを判断するための重要なポイントについて、詳しく解説します。

修理か買い替えの判断基準

基準

修理よりも買い替えを選ぶべきなのは、以下の場合です。

  • 修理費用が新品購入費用の50%以上になる
  • 使用年数がメーカー推奨の寿命に近づいている
  • 省エネ機能による長期的なコスト削減効果が大きい
  • 修理後も故障が繰り返し発生する
  • 修理に必要な部品が製造中止などで入手困難である

新品エアコンの購入価格が10万円の場合、修理費用が5万円を超えるなら新品購入を検討しましょう。高額な部品交換が必要な場合は、新品購入の方がコストパフォーマンスが良いことが多いです。古いモデルで部品の入手が困難な場合、部品コストが上昇し修理費用が新品の価格に近づく可能性が高いです。

新品を購入すると省エネ性能の高いエアコンになり、長期的に見て電気代の節約や効率の向上が期待できます

修理のメリット・デメリット

メリット

エアコンの修理にはいくつかのメリットがあります。新品を購入するよりもコストが低く抑えられるため経済的で、故障の原因が小さければ短時間での修理が可能です。修理することでエアコンの寿命を延ばし、長く使用できる可能性があります。

一方で、デメリットも存在します。頻繁に修理が必要になると、総コストが高くつくことがあります。古いモデルのエアコンでは必要な部品が手に入りにくく、修理が不可能または費用に見合わないケースも多いです。修理後に故障が再発するリスクや、最新の機能やエネルギー効率に劣る点も考慮する必要があります。

買い替えのメリット・デメリット

デメリット

エアコンの買い替えにも、メリットとデメリットが伴います。新しいモデルに買い替える最大のメリットは、高い効率性と快適性です。最新のエアコンはエネルギー効率が良く、電気代の節約につながります。最新機能を搭載しており、快適さが格段に向上する可能性が高いです。

しかし、デメリットも存在します。新しいエアコンの購入と設置には、高価な初期費用が発生します。古いエアコンの撤去や処分には、コストと手間がかかることも考慮しなければなりません。メリット・デメリットを総合的に考慮し、買い替えと修理を判断しましょう。

エアコン買い替えの注意点

注意

エアコンを買い替える際の重要な注意点について、詳しく解説します。

適切なタイミング

まとめ

エアコンを買い替える適切なタイミングを見極めるポイントは、以下のとおりです。

  • エアコンの使用年数が10年以上経過している
  • 冷暖房の効果が著しく低下している
  • 修理費用が新品購入のコストの50%以上になる
  • エネルギー効率の高い新モデルが市場に登場した
  • 異音や異臭、水漏れといった頻繁なトラブルが発生している
  • 年間の電気使用量が増加している

近年電気代の高騰が続いており、電気代の推移を基準にしてしまうと正確な変化がわかりません。電気代ではなく、電気使用量の推移で消費電力の変化を確認しましょう。6~8月はエアコンの需要が集中しやすく、工事業者のスケジュールが混み合い、設置まで2~3週間を要することがあります

需要が高い時期は価格も高くなるため、エアコンの買い替えは需要が減少する時期がおすすめです。

新しいエアコン選びの基準

対処

エアコンは、10年程度は使用できます。長期間を暑さや寒さに悩まされず、自宅で快適に過ごすために、以下のポイントを参考にして新しいエアコンを選びましょう

  • エネルギー効率が高く、省エネ性能が良好である
  • 冷暖房能力が部屋のサイズに適している
  • 信頼性が高いメーカーである
  • タイマーや自動清掃、ウイルス対策機能の便利機能がある
  • デザインと設置スペースの適合性がある
  • 初期費用のほかに、維持管理にかかる費用も考慮する

古いエアコンの処分方法

古いエアコンを処分する方法は、以下のとおりです。

  • 自治体の粗大ゴミ回収サービスを利用する
  • 専門のリサイクル業者に依頼して回収・処分を行う
  • 購入した家電量販店やエアコン設置業者に引き取りを依頼する

購入した業者に依頼すると設置のときに引き取ってもらえるため、手間や時間がかからないのがメリットです。エアコンの取り外しは専門の技術者に依頼しましょう。安全かつ効率的に処分作業を進めるために、適切な手順で取り外すことが大切です。処分には、リサイクル料金や処分料、取り外し技術料などの費用が発生します。

エアコン寿命を延ばすためのメンテナンス方法

エアコン寿命を延ばすためのメンテナンス方法

エアコンは生活空間を快適に保ちますが、適切なメンテナンスを行わないと効率が低下し、故障のリスクが高まります。定期的なメンテナンスをすると、エアコンの寿命を効果的に延ばすことが可能です。

フィルターの定期的な清掃

フィルター掃除

エアコンのフィルター清掃は、性能を維持し省エネ効果を高めるために重要です。フィルターが汚れていると、空気の流れが妨げられ、エアコンが必要以上のエネルギーを使います。消費電力が増加し、電気代の上昇につながります。フィルターをきれいに保つとエアコンの効率が向上し、電気代の節約が可能です。

フィルターは、水洗いか掃除機でホコリを吸い取って清掃します。どちらも簡単に行えるため、自分で定期的にメンテナンスをすることが可能です。一般的に、2週間~1か月に一度の清掃が推奨されています。定期的なフィルターの清掃は、エアコンの性能を維持しながら寿命を延ばし、高価な修理コストを避けるのに効果的です。
» エアコンフィルターの掃除方法と注意点を解説

室外機の周辺の整備

室外機の周辺の風通しを確保し、直射日光を避けることが、エアコンの効率を保つために重要です。室外機の周りを定期的に清掃し近くに物を置かないことで、空気の流れを妨げず、エアコンが熱を効率的に排出できます。室外機が直射日光を受けないように、適切な日よけを設置することも効果的です。

日よけには室外機の性能を保ち、オーバーヒートを防ぐ役割があります。室外機の振動が周囲の物に影響を与えないよう、固定がしっかりしているかも定期的にチェックしましょう。冬季には積雪や氷結に注意し、室外機が覆われないように掃除を行うことも重要です。室外機が正常に機能することで、エアコンの寿命を延ばせます。

ドレンホースの詰まり防止

手作業

ドレンホースの詰まりを防ぐことは、エアコンの効率を保つために重要です。ドレンホースが詰まると、水漏れを引き起こし、エアコン本体に損傷を与える可能性があります。ドレンホースの内部に、ホコリや汚れがたまっていないか点検することが大切です。軽い詰まりがある場合、水や圧縮エアーで除去できます。

ドレンパンに水がたまっていれば、除去しましょう。エアコンを長期間使用しない場合は、ドレンホース内部を乾燥させます。ドレンホースの勾配が十分にないと、排水がされなかったりカビや悪臭の原因になったりします。ドレンホースの点検を定期的に行うと詰まりを防ぎ、エアコンの性能を維持することが可能です。
» ドレンホースを自分で掃除する方法を徹底解説!

プロによる定期的なクリーニング

プロによる定期的なクリーニングは、エアコンの性能を維持し寿命を延ばすために重要です。専門的な技術と機材を用いて細部まで清掃するため、エアコン内部のカビやバクテリアの繁殖を防ぎ、空気の質を改善できます。エアコンの効率を向上させ、エネルギーコストの削減にもつながります。

故障のリスクを低減し、エアコンの寿命を延ばすためには、プロによる定期的なクリーニングが欠かせません
» エアコンのお掃除注文の方はこちらでタイプ確認を!

エアコンの寿命にまつわるよくある質問

サービス

エアコンの寿命に関するよくある質問をまとめました。修理や買い替えについて検討している方は、参考にしてください。

エアコン保証期間内の保証内容は?

エアコンの保証期間内で提供される無償サービスは、エアコンが正常に使用されている状態で発生した自然故障に対して行われます。外部からの損傷や不適切な設置、取り扱いミスによる故障は保証の対象外となることが多いです。

一部のメーカーでは、保証を受けるために定期的なメンテナンスが必要条件になっている場合もあります。エアコンのメーカーやモデルによって保証期間は異なり、店舗で延長保証を購入していれば、より長い期間の保証が提供されます。保証書で内容を確認しましょう。

賃貸物件のエアコンが壊れた場合はどうすればいい?

賃貸物件でエアコンが壊れた場合、管理会社や大家へ不具合を報告しましょう。賃貸契約ではエアコンの修理責任は大家や管理会社にあると明記されており、修理費用は大家や管理会社が負担することが多いです。ただし、エアコンの故障原因が利用者の不適切な使用にある場合は、利用者が修理費用を支払う必要があります。

エアコンを使用する際は、取扱説明書に従って適切に操作しましょう。報告を受けた後、管理会社や大家は専門の修理業者を手配し、エアコンの修理をします。修理が不可能な場合は、エアコンの交換が必要です。スムーズに進めるために、早めに適切な報告をすることが重要です。

エアコンに永久保証はある?

一般的に、エアコンに永久保証を提供することはありません。エアコンの保証期間は購入後1~5年程度で、製品の品質を保証する期限です。永久保証がある場合でも、適用は特定の部品や条件に限られることが多いため、保証内容の詳細な確認が重要です。

保証の対象になる部品や条件を理解する必要があります。保証期間を超えた後の修理やメンテナンスは通常消費者の負担となり、追加費用が発生します。購入時には、保証期間や保証内容をしっかり確認しましょう。

まとめ

まとめ

エアコンの寿命を把握し、修理や買い替えのタイミングを見極めることは、快適な生活環境を維持するうえで重要です。エアコンの平均寿命は10~15年とされていますが、使用環境やメンテナンスの頻度によって大きく変わります。エアコンの不調は寿命の兆候であることが多く、注意が必要です。

修理と買い替えのどちらを選ぶかは、修理費用と新品購入費用を比較検討して判断します。買い替えには、エネルギー効率の向上や最新の機能を利用できるメリットがありますが、初期コストがかかる点に注意が必要です。古いエアコンを処分する際は環境に配慮し、適切に行いましょう。

エアコンの購入や保守では、保証内容の確認や賃貸物件での取り扱い方、日常のメンテナンス方法などを確認しましょう。適切に維持管理を行うと、快適かつ経済的にエアコンを利用できます。

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