広告
水道のトラブルは突然発生します。トラブル発生の緊急時に「止水栓が回らない…」と困ったことはありませんか?
この記事では、止水栓の回らない原因から対処方法までを解説します。記事を読むと、トラブルにも落ち着いて対応できるようになります。
止水栓は通常、右回りで閉まり、左回りで開く構造です。止水栓が固着している場合、ゴム手袋や潤滑スプレーの使用が有効です。自分では難しいと感じたら、無理をせずにプロに依頼しましょう。
止水栓が回らない原因
止水栓が回らない原因は4つあります。
- 正しく回していない
- 止水栓が固着している
- 長期間の使用により劣化している
- 水垢やサビが蓄積している
正しく回していない
止水栓が回らない原因の1つは正しく回していないことです。止水栓は右回りで閉め、左回りで開けることが一般的です。
- 止水栓の開閉方向を間違えている
- 回す力が足りない
- 力のかけ方が不適切
ハンドル式の止水栓に不適切な工具を使うことで、問題が発生する場合があります。工具を使って無理に回すと、止水栓を破損させるリスクがあります。止水栓の構造を理解し、正しい方法で操作することが重要です。
止水栓が固着している
回らない原因に止水栓が固着していることがあります。固着している止水栓は、長い間動かされず、メンテナンスされていないことが多いです。止水栓の種類によっては、使用頻度が低いと固着する場合もあります。
止水栓は密閉性を高める設計のため、固着しやすいです。低品質の材料で作られていると、経年劣化によって特に固着しやすくなります。
固着は、予防や適切な対処で回避できます。止水栓に問題が生じたときは、早急な対応が肝心です。
長期間の使用により劣化している
長期間の使用によって止水栓の劣化が起こるのは一般的な現象です。長期間の使用でゴムが硬化したり、部品が摩耗したりします。
止水栓の開閉動作は部品の摩耗が進み、止水栓が固くなる原因になります。可動部の摩耗により摩擦が増えていることや汚れや異物が溜まることで、動きが悪くなる状態も一般的です。
部品の劣化によって止水栓の開閉がスムーズに行えなくなります。部品の劣化に適切な対応をすると、止水栓の動作を改善できます。
水垢やサビが蓄積している
水垢やサビが蓄積していることは、止水栓が回らなくなる原因の1つです。
- 水垢は硬水に含まれるミネラルが結晶化して形成される
- サビは鉄部分が水や湿気と反応して酸化することで生じる
水垢やサビの蓄積によって止水栓の可動部が固くなり、回りにくくなります。定期的な清掃やメンテナンスをしないと、止水栓が完全に固着してしまい、回らなくなります。
止水栓が回らないときの対処方法
止水栓が回らないときの対処方法はタイプによって異なります。
- ハンドル式止水栓の場合
- 内ネジ式止水栓の場合
- 外ネジ式止水栓の場合
- 水栓メーカーの純正止水栓の場合
ハンドル式止水栓の場合
ハンドル式止水栓が回らない場合の対処法は以下のとおりです。
- ゴム手袋や布で握り、グリップ力を上げる
- 固着には潤滑スプレーをハンドルの根元に噴射する
- スプレーしたあとに数分時間をおいてから回す
- 時計回りと反時計回りに、少しずつゆっくりと交互に回します
- 無理な力を加えず、固着をほぐすイメージで行いましょう
対処しても改善しない場合はプロに相談してください。止水栓を安全に操作するためには、焦らずに対処することが重要です。
内ネジ式止水栓の場合
内ネジ式止水栓が回らない場合、適切なドライバーを使うことが重要です。止水栓を傷つけないために、溝に合うマイナスドライバーを選んでください。
止水栓を回すときはドライバーを溝の奥まで差し込み、垂直に押しながら回します。無理に力を入れると、壊してしまうので注意が必要です。
ドライバーを使っても止水栓が動かない場合は、専用の工具が必要です。プロに任せることをおすすめします。
外ネジ式止水栓の場合
マイナスドライバーで回す
- 適切なサイズのドライバーを使用し、通常通り回します
袋ナットを緩める
- 袋ナットをレンチで約2回転緩めます。
- 再度ドライバーで回してみてください。
スピンドルを直接回す
- 袋ナットを外し、スピンドルの頭を露出させます
- ウォーターポンププライヤーでスピンドルを掴み、ゆっくりと回します。
- 注意: 水が漏れる可能性があるため、タオルやバケツを用意しましょう
外ネジ式止水栓が回らない場合はプライヤーと布を用意してください。止水栓のネジを傷をつけないために、布で覆った後にプライヤーで挟みます。
ネジに力を加えられるように両手で握り、プライヤーを回します。止水栓が回らない場合は、潤滑スプレーを噴射してからもう一度試してください。
作業中は止水栓に損傷を与えないよう注意が必要です。適切な手順で行えば、止水栓が回らない問題を解決できます。
水栓メーカーの純正止水栓
これらは扱いが難しく、特にINAX製品は柔らかい素材を使用しているため、固くなると対処が困難です。
注意点
- 無理に回さない ;強引に回すと、破損やネジ山をなめる原因になります
- 力を入れすぎない ;特に工具を使用する際は、力加減に注意してください
最終手段
どの方法でも回らない場合は、水道メーター横のバルブを締めて家全体の水を止める方法があります。
固い止水栓を開けるための簡易的な方法
固い止水栓を開けるためのポイントは以下のとおりです。
- ゴム手袋や布でグリップ力を上げる
- 潤滑油や潤滑スプレーを利用する
- 熱を加えて膨張させる
- 軽く叩いて振動を与える
ゴム手袋や布でグリップ力を上げる
ゴム手袋や布を使用してグリップ力を上げると、固い止水栓が開けやすくなります。
ゴム手袋は滑りにくく、止水栓にしっかり力を加えることに有効です。布やタオルを止水栓のハンドルに巻きつけると、表面の摩擦を増え、手が滑るのを防ぎます。
ゴム手袋や布を使用することで、手を保護しながら安定して力を加えられます。
潤滑油や潤滑スプレーを利用する
潤滑油や潤滑スプレーを使用すると、止水栓をスムーズに動かすことができます。サビや固着を防ぐ場合にも有効です。
使用する前に止水栓の余分な汚れや水分を拭き取ります。動きの悪い部分に潤滑油や潤滑スプレーを使用してください。使用した後は数分間放置して浸透させると効果的です。
1回のスプレーで回らない場合は、繰り返し試しましょう。適切な手順を踏むと、固くなった止水栓を開けられます。
熱を加えて膨張させる
止水栓の固着には、熱を加えて金属を膨張させる方法が有効です。ヘアドライヤーで熱を加えて金属が膨張すると、固着部分が緩みます。
熱を均等に加えることが重要です。金属が損傷しないよう注意しましょう。
加熱後は、金属が冷める前に作業をすることが重要です。適切に実行すると、固着した止水栓を緩められます。
軽く叩いて振動を与える
ゴム製ハンマーや木槌で振動を与える
手順
- 止水栓のハンドル部分やネジ溝にマイナスドライバーの先端を当てます
- ドライバーの柄をゴム製ハンマーや木槌で軽く叩きます
効果
- 振動によって内部の固着がほぐれ、回りやすくなることがあります
時計回りと反時計回りに交互に回す
手順
- 振動を与えた後、止水栓を少しずつ時計回りと反時計回りに交互に回してみます
効果
- 固着している部分が緩み、スムーズに回せるようになる可能性があります
注意すべきポイント
力の入れすぎに注意
- ハンマーで叩く際は、強く叩きすぎないようにしましょう
- 過度な力は止水栓を破損させる恐れがあります
止水栓を傷つけずに緩めるには、軽く叩いて振動を与えるのが効果的です。振動を与えることで、止水栓に固着した水垢やサビを緩められます。
作業にはゴム製のハンマーを使いましょう。金属製のハンマーは使わないでください。ゴムは、衝撃を和らげながら適度な振動を止水栓に与えるので、破損リスクを抑えられます。
止水栓を壊さないように、適度な力で叩くことが重要です。
自分で難しいと感じたときはプロに相談することが大切
止水栓を回す際のポイント
以下の点に注意して止水栓を回しましょう。
- 正しく力を加えて回す
- 適切な工具を使用する
- 難しい場合はプロに依頼する
正しく力を加えて回す
止水栓を回す際には、正しい方法で力を加えることが大切です。止水栓のハンドルやネジに対して直角に力をかけることで、スムーズに動かせます。
力を一点に集中させると止水栓に無理な負担がかかり、破損の原因となるので注意が必要です。止水栓に力を均等に加えながら回します。止水栓の操作は時計回りで閉め、反時計回りで開けると覚えましょう。
回転方向を間違えると止水栓の固着を悪化させる可能性があります。徐々に止水栓を回すことで破損を防ぎ、安全な作業ができます。
適切な工具を使用する
止水栓を回す際に重要なのは、適切な工具を使用することです。適切な工具を使用すると無理なく、正確に止水栓の操作ができるようになります。
- 止水栓のタイプに合ったサイズの工具を選ぶ
- 水道メインバルブ用レンチやパイプレンチを用意する
- グリップが滑りにくい工具を選ぶ
- 必要に応じて、滑り止めを使う
工具を使う際には適切な力で操作しましょう。適正な工具の選択と使用は、止水栓の問題を解決する上で大切です。
【LIXIL】こんなときどうする?~止水栓が固くて閉まらないとき~
LIXIL Corporation
難しい場合はプロに依頼する
自分で対応することが難しい場合は、プロに依頼することをおすすめします。専門知識と豊富な経験を持っているため、迅速に問題を解決できる点がメリットです。
専門家は止水栓に詳しく、適切な工具を使用して作業を行うため、作業中の破損リスクを抑えられます。プロに依頼すると、作業の保証が付いていることが多く、トラブル防止になります。
プロは固着した止水栓を回すだけでなく、原因の特定と再発防止も提案してくれます。トラブルが発生した際には、ストレスを減らして時間を節約するためにも、プロに依頼しましょう。
まとめ
止水栓が回らないと、日常生活において大きな不便を感じます。止水栓が回らない原因はさまざまです。
- 正しく回していない
- 止水栓が固着している
- 長期間の使用により劣化している
- 水垢やサビが蓄積している
固い止水栓を開けるためは、止水栓の種類に応じた適切な対処法を試しましょう。以下の簡易的な方法が役立ちます。
- ゴム手袋や布でグリップ力を上げる
- 潤滑油や潤滑スプレーを利用する
- 熱を加えて膨張させる
- 軽く叩いて振動を与える
対処方法を試しても問題が解決しない場合は、適切な工具や力の加え方を確認します。自分で難しいと感じたときはプロに相談することが大切です。
» 蛇口の水漏れ対策
最後まで読んでいただきありがとうございます。感謝!!