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シンクの水がなかなか流れないだけで、毎日の料理や洗い物が一気にストレスになりますよね。じつは、キッチン排水のつまりを放置してしまうと悪臭や漏水を引き起こし、床や家具が水浸しになって大きなダメージを招く恐れがあります。そこで本記事では、つまりの主な原因から自分でできる具体的な解決方法、専門業者への依頼のタイミング、そして日頃から実践できる予防策までをわかりやすく解説します。
最後まで読めば、キッチンの排水つまりを短時間で解消し、二度と同じトラブルに悩まされなくなるはずです。結論として、キッチン排水つまりは早期対処と定期的なメンテナンスが鍵で、正しい方法を押さえればほとんどの場合は自力で解消・予防できるのです。
キッチン排水つまりの原因と症状

ここでは、キッチン排水つまりの代表的な原因と、それに伴う症状について詳しく解説します。
- キッチン排水つまりの主な原因
- 排水つまりが起きているサイン
キッチン排水つまりの主な原因
キッチンの排水が詰まる主な原因は、油や食材カスの蓄積です。特に揚げ物の油や野菜くずを直接流すと、粘着性の高い汚れが排水管の内壁にこびりつき、次第に排水の流れが悪くなります。水量だけでは十分に洗い流せないため、時間とともに詰まりが発生しやすくなります。
また、洗剤カスや石鹸カスも蓄積しやすく、ぬめりや悪臭の原因となることも。油と混ざることで固形化し、一度付着すると通常の水流では除去が困難です。さらに、長年の使用によるパイプの劣化や狭まりも、排水の詰まりを引き起こす要因となります。
油や食材カスの蓄積
キッチンでの調理中に油や食材の切れ端が排水口へ流れ込むことが多く、特に揚げ物や炒め物で使用した油は冷えると固まりやすくなります。この油や食材カスが排水管内に蓄積すると、徐々に水の流れを妨げる原因になります。
洗剤カスや石鹸カスの付着
食器洗い時に使う洗剤や石鹸が排水管内に残り、時間の経過とともに固まることでつまりを引き起こします。特に硬水地域では石鹸カスが固まりやすく、排水の流れを悪化させる要因となります。
排水トラップやパイプの経年劣化
排水管やトラップは長年の使用で劣化し、ひび割れや腐食が進むことがあります。これにより水の流れが悪くなったり、つまりの発生を引き起こす場合があります。特に築年数が古い住宅では注意が必要です。
排水つまりが起きているサイン

水の流れが遅くなる・逆流する

排水口から水の流れが遅くなったり、逆流してくる場合は、排水管のつまりが進行している可能性があります。特にシンクに水を流した際に、水が滞留したり戻ってくるようなら、早めの対策が必要です。
注意すべき状況
- シンクに水が溜まりやすくなる
- 食器洗い中に水位が上昇する
- 排水口から水が逆流する
排水口からの悪臭やゴボゴボ音

排水口から嫌な臭いがする場合、油汚れや食材カスが排水管内で腐敗している可能性があります。また、水を流したときに「ゴボゴボ」という音がする場合も、空気の流れが悪くなっている兆候です。
チェックポイント
- 台所から常に異臭がする
- 水を流すと「ゴボゴボ」と異音がする
- 排水口に泡立ちや気泡が見られる
シンク下の排水管からの水漏れ

排水管のつまりが悪化すると、パイプの接続部分から水漏れが発生することがあります。これは深刻なトラブルの前兆であり、早急な対応が必要です。
確認すべきポイント
- シンク下の収納スペースに水滴がついていないか
- 床に水たまりができていないか
- 排水管の接続部分に湿り気がないか
キッチン排水管の構造とつまりが起こるメカニズム

キッチン排水のつまりを正しく理解するには、まず排水管の構造を知ることが必要です。排水管は単なる管ではなく、つまりを防ぎ、下水からの臭いを遮断する工夫が施されています。
- 排水トラップ/排水ホースの役割
- 油が固まる温度と流動性の関係
排水トラップ/排水ホースの役割
シンク下には「排水トラップ」と「排水ホース」が設置されています。どちらもキッチン排水システムの中核を担う重要な部品です。正常に機能していれば、快適なキッチン環境を維持できます。
排水トラップはS字・P字・U字などの形状をしており、内部に常に水(封水)を溜める仕組みです。この封水が下水道からの臭いや害虫の侵入を防ぐ役割を果たします。排水トラップが設置されていないと、室内に悪臭が発生するリスクが高まります。
排水ホースは、シンクから排水トラップ、そして床下の排水管へと水を流す役目を果たしています。柔軟性のある素材が使われており、狭いスペースにも対応できる設計です。しかし、長期間の使用で油汚れや食材カスが内部に蓄積すると、つまりの原因になります。定期的な掃除と、油をそのまま流さない工夫が欠かせません。
油が固まる温度と流動性の関係
キッチン排水のつまりで最も多い原因は「油汚れ」です。調理に使った油は、温かい状態では液体ですが、冷えると固まる性質があります。この性質が排水管内でのつまりを引き起こす要因になります。
多くの食用油は常温(約15℃~25℃)で液体ですが、排水時に冷水と混ざることで粘度が増し、固形化します。特にラードやバターなどの動物性脂肪は、比較的高い温度でも固まりやすい特徴があります。ラードの融点は約28~48℃、牛脂(ヘット)は約40~50℃が目安です。
これらの油が排水管の内壁に付着し、食材カスや洗剤の残りが絡むと、管の内部が徐々に狭くなっていきます。放置すると完全に塞がり、水が流れなくなる深刻なつまりが発生します。フライパンや食器に残った油は、キッチンペーパーなどで拭き取ってから洗うよう心掛けることが、油によるつまりを防ぐうえで非常に効果的です。
症状別|緊急度チェックと優先順位

キッチンの排水つまりにはさまざまな症状があり、緊急性もケースごとに異なります。すぐに対処が必要なものと、しばらく様子を見ても大丈夫なものがあります。適切に判断し、優先順位を理解しておくことが重要です。
- 今すぐ対処すべきケース(逆流・水漏れ)
- 48時間以内に対処すべき軽度詰まり
今すぐ対処すべきケース(逆流・水漏れ)
シンクから水が逆流する、シンク下の排水管や床から水が漏れているなどの症状は、緊急対応が必要です。このような場合はすぐに蛇口の使用を中止し、可能なら元栓を閉めて止水措置を行ってください。
放置すると被害はキッチンだけにとどまらず、床下や下の階にまで広がる恐れがあります。特に集合住宅では、ほかの住戸にまで影響が及ぶ可能性があるため要注意です。水の勢いが強い、どこから漏れているかわからないといった場合でも、冷静に行動し、まずは止水を最優先にしましょう。
応急措置を済ませたら、できるだけ早く水道修理業者に連絡し、状況を詳しく説明して修理を依頼してください。自力で無理に直そうとすると悪化させるリスクがあります。専門業者は豊富な経験と専用の機材を持っているため、適切かつスピーディーに対応してくれます。被害を最小限に抑えるには、早めの判断が大切です。
48時間以内に対処すべき軽度詰まり
水の流れが悪くなる、シンクからゴボゴボ音がする、水がたまりやすくなったといった症状は、排水管が詰まりかけているサインです。現時点で使えなくなるわけではありませんが、放置すると完全に詰まるリスクが高まります。
軽度の詰まりなら、市販のパイプクリーナーやラバーカップ(スッポン)を使って自分で対応できるケースもあります。ただし、改善しない場合やすぐに再発する場合は、排水管の奥に汚れがこびりついている可能性があります。
こうした症状に気づいたら、できるだけ早く対策することが重要です。目安として48時間以内、遅くとも数日中に対応を始めるのが理想です。早めに行動すれば修理も比較的簡単で済み、費用負担を抑えられることが多いです。軽い症状だからと油断せず、排水管の異変として真剣に向き合いましょう。
キッチン排水つまりを放置すると起こるリスク

ここでは、キッチン排水つまりを放置すると起こり得る影響について解説します。
- 異臭や衛生面のトラブル
- 漏水・二次被害の可能性
異臭や衛生面のトラブル
キッチン全体に悪臭が広がる
排水管が詰まると、食べかすや油汚れが腐敗し、強い悪臭が発生します。この臭いは排水口だけでなく、キッチン全体に広がり、料理や食事の際に不快感を与える原因になります。特に以下のような兆候がある場合、つまりが進行している可能性があります。
- 排水口から「ゴボゴボ」という音がする
- 排水の流れが悪くなっている
- キッチン周辺にカビ臭や腐敗臭が漂う
長期間放置すると、壁や家具に臭いが染みついてしまい、消臭が困難になることもあります。
カビや雑菌の繁殖が進む

排水がスムーズに流れないと、水分が溜まりやすくなり、湿度が高くなります。これにより、カビや雑菌が繁殖しやすくなり、以下のようなリスクが発生します。
- 排水口やシンク周辺に黒カビが発生する
- ヌメリが増え、雑菌の温床となる
- アレルギーや呼吸器系の健康被害を引き起こす
特に、湿度が60〜80%の環境ではカビの成長が加速するとされているため、排水つまりを放置すると衛生面で大きな問題につながります。
漏水・二次被害の可能性

水漏れで床や家具がダメージを受ける
排水つまりが悪化すると、水が逆流してキッチンの床や家具を濡らしてしまうことがあります。特に以下のような影響が出る可能性があります。
- 木製の床や家具が水を吸収し、反りや腐食が発生
- カーペットや畳がカビの温床になり、悪臭を発生させる
- 電化製品が濡れることで故障や火災のリスクが高まる
特に木造住宅の場合、水が壁の内部にまで浸透し、建物の構造に悪影響を及ぼすことがあります。
マンションなどの集合住宅では下の階へ被害が拡大
マンションやアパートでは、排水の逆流や漏水が下の階に影響を及ぼす可能性があります。これにより、次のような被害が発生することがあります。
- 下の階の天井や壁に水シミができ、塗装が剥がれる
- 階下の電気設備が故障し、火災のリスクが高まる
- 隣人とのトラブルにつながり、損害賠償の対象になることもある
特に、集合住宅では修理費用が高額になる可能性があるため、早めの対処が重要です。
自分でできるキッチン排水つまりの解消方法

キッチンの排水が詰まると、水の流れが悪くなり、悪臭の原因にもなります。ここでは、自宅で簡単にできる排水つまりの解消方法を紹介します。
- 重曹やクエン酸を使った対策
- 市販のパイプクリーナーの選び方と使い方
- ラバーカップ(スッポン)の使用手順
- 排水ホース取り外し清掃
- 失敗しがちなNG対処例
重曹やクエン酸を使った対策

重曹とクエン酸を組み合わせる方法は、自然由来の成分で排水口のつまりを解消できる点が魅力です。重曹(アルカリ性)とクエン酸(酸性)が反応し、発泡作用によって汚れを浮かせるため、油汚れや石鹸カスの除去に効果的です。
やり方は簡単で、まず重曹を排水口に振りかけ、次にクエン酸を加えます。その後、少量の熱湯を注ぎ、発泡が落ち着くまで放置。最後に大量の熱湯で洗い流せば完了です。注意点として、発泡時に泡が勢いよく吹き出すことがあるため、作業前にシンク周りを整理しておきましょう。
手順
- 排水口の準備
フタやゴミ受けを外し、古い歯ブラシなどで大まかに汚れを取り除きます。 - 重曹を投入
排水口に重曹(約1カップ)を均等に振りかけます。 - クエン酸水を作る
60℃程度のお湯(約1カップ)にクエン酸(小さじ2杯)を溶かします。 - 発泡反応を促す
クエン酸水を重曹の上からゆっくりと注ぎます。発泡して汚れを浮かせます。 - 放置
30分ほど放置し、発泡反応が終わるのを待ちます。 - すすぐ
ぬるま湯でしっかりと洗い流します。
注意点
- お湯は60℃程度にし、熱湯は避ける(排水管を傷める可能性がある)。
- 排水管の材質によっては使用を控える。
- 定期的に行うことでつまり予防にも効果的。
重曹やレモン汁を使った掃除法
市販のパイプクリーナーの選び方と使い方
市販のパイプクリーナーを使用する最大のメリットは、強力な洗浄成分で排水口のつまりを迅速に解消できる点です。アルカリ性や酸性など種類が豊富で、油汚れに特化したものや髪の毛を溶かすタイプなどがあります。選ぶ際は、パッケージに記載された適用範囲を確認し、使用場所に適した製品を選びましょう。
使用時は、説明書の指示を厳守し、ゴム手袋やマスクを着用するなどの安全対策を徹底することが重要です。特に強力な成分を含む商品は皮膚に付着すると刺激が強いため注意が必要です。薬剤を排水口に注いだ後は、規定の時間を守って放置し、最後に大量の水またはお湯で一気に洗い流すことで、より高い効果が得られます。さらに、換気を十分に行うことで、薬剤特有のニオイによる不快感を軽減できます。
成分別の特徴
成分 | 特徴 |
水酸化ナトリウム | 強力な洗浄力で油汚れや食べカスを分解 |
次亜塩素酸ナトリウム | 髪の毛やカビの除去に適している |
酵素系 | 環境にやさしく、継続使用で予防効果あり |
発泡系 | 泡の力で汚れを押し出す |
手順
- 製品の説明書を確認
使い方や放置時間を確認。 - 安全対策
手袋を着用し、換気をしながら使用。 - クリーナーを注ぐ
適量を排水口に投入し、指示された時間放置。 - 洗い流す
たっぷりの水で流して完了。
注意点
- 異なる製品を混ぜて使わない。
- 長時間放置しすぎると排水管を傷める可能性がある。
ラバーカップ(スッポン)の使用手順

ラバーカップを使えば、簡単に排水口のつまりを解消できる。その理由は、吸引と圧力を活用して異物を動かし、水の流れを回復させる仕組みだからだ。ホームセンターなどで手軽に入手でき、操作も簡単なため、誰でも扱いやすい。強く押し引きすることで、一時的な汚れの詰まりを取り除く効果が期待できる。
使い方は、ラバーカップを排水口にしっかり密着させ、ゆっくり押した後に勢いよく引く動作を繰り返すこと。ポイントは、力を入れすぎるとパイプを傷める可能性があるため、適度な圧力を意識することだ。また、ゴム部分と排水口の間に隙間がないようにセットし、水を少し溜めて使用すると吸着力が増し、つまりを効果的に除去できる。
手順
- 準備
排水口の蓋やゴミ受けを取り外し、ラバーカップを排水口にしっかりと密着させます。 - 水をためる
ラバーカップのゴム部分が水に浸る程度にシンクに水をためます。 - 押し引きする
ゆっくり押し込み、勢いよく引き上げる動作を10回ほど繰り返します。 - 確認
排水の流れが改善されたかをチェックします。
ポイント
- 強く押しすぎない(排水管を傷める可能性がある)。
- しっかりと密着させることで効果を発揮。
注意事項
排水管がジャバラホースの時はプランジャーの使用はやめてくだい。水漏れ事故の原因になります!


排水ホース取り外し清掃
腕に自信のある方チャレンジしてみて下さい。流しの下の排水ホースを外して中に詰まった油を取り除いて下さい。ホース掃除の作業は室内でなく外に出てして下さい、排水ホースの中に大量の油の塊が詰まっているので汚れる覚悟が必要です。
手順
- 詰まっている所を見つける
シンクの下にあるパイプの一部で、U字型になっているかジャバラの部分が詰まっているところです。 - 排水ホースを取り外す
トラップの端にあるナットを手で回して外します。必要に応じて、モンキーレンチを使うと良いでしょう。取り外す際には、下にバケツを置いておくと、溜まった水がこぼれません。 - 内部を掃除
トラップの内部と排水ホースに溜まった汚れやゴミを、スポンジやブラシを使ってきれいにします。 - 再取り付け
掃除が終わったら、元通りに排水ホースを取り付けます。ナットをしっかりと締めてください。



家の外で水道ホースで掃除

キッチンの排水の詰まりの直し方
マスクの暮らしを楽しむチャンネル
失敗しがちなNG対処例

キッチンの排水つまりを自分で解消しようとして、間違った方法をとると、かえって症状を悪化させたり、別のトラブルを招いたりすることがあります。よくある失敗例を知っておくことで、適切な対処ができるようになります。
100℃の熱湯を直接流すのは危険
油汚れを溶かす目的で、沸騰したお湯(100℃)をそのまま排水口に注ぐのは非常に危険です。確かに油汚れは温度が高いほど落ちやすくなりますが、排水管の材質によってはダメージを受ける可能性があります。
多くの住宅で使われている塩化ビニル製の排水管(塩ビ管)の耐熱温度は60℃〜70℃程度です。これを超える熱湯を流し込むと、配管が変形したり破損したりして、水漏れにつながる恐れがあります。最悪の場合、大規模な修理が必要になるケースもあります。
油汚れを落とす際は、50℃〜60℃程度のぬるま湯を洗剤と併用しながら、少しずつ流すのが効果的です。排水管の素材や耐熱温度を確認し、無理のない方法で対処しましょう。高温の熱湯を一気に流す行為は避けてください。
酸性洗剤と塩素系洗剤の併用は絶対NG
市販のパイプクリーナーには、アルカリ性・酸性・塩素系などさまざまな種類がありますが、これらを混ぜて使用するのは非常に危険です。とくに、酸性タイプと塩素系タイプ(漂白剤など)を一緒に使うと、有毒な塩素ガスが発生します。
この塩素ガスは、少量でも目や喉の粘膜を刺激し、吸い込むと呼吸困難や意識障害などの深刻な健康被害を引き起こす恐れがあります。キッチンのように密閉された空間ではガスがこもりやすく、事故につながる危険性が高まります。
パイプクリーナーを使用する際は、必ず製品ラベルの「混ぜるな危険」表示を確認し、単体で使用してください。もし異なる種類の洗剤を使いたい場合は、必ず一方をしっかり洗い流した後、十分に時間を空けてからもう一方を使うようにしましょう。安全に作業を進めるためにも、洗剤の取り扱いには細心の注意が必要です。
費用と時間の比較表|自分で対処 vs 業者依頼

キッチンの排水つまりには、「自分で解消する方法」と「専門業者に依頼する方法」があります。費用や時間に違いがあるため、状況に応じて適切な方法を選ぶことが大切です。以下でそれぞれの特徴を比較してみましょう。
- 重曹+クエン酸/ラバーカップを使う場合の費用と時間
- 高圧洗浄・トーラー施工の費用と時間目安
重曹+クエン酸/ラバーカップを使う場合の費用と時間
自力での対処方法としては、重曹とクエン酸(またはお酢)を使う方法や、ラバーカップ(スッポン)を使う方法が挙げられます。どちらも軽度のつまりに有効で、低コストかつ手軽に試せる点が魅力です。
重曹とクエン酸は、100円ショップやスーパーで簡単に手に入り、数百円程度で購入できます。作業は、重曹とクエン酸を排水口に振りかけてお湯を注ぎ、30分〜1時間ほど放置してから洗い流す流れです。全体でおよそ1時間〜1時間半を見込んでおくと良いでしょう。ただし、つまりの種類や程度によって効果に差が出る点に注意が必要です。
ラバーカップもホームセンターなどで数百円〜1,000円程度で購入できます。水をシンクにためてからラバーカップで数回〜十数回押し引きする作業を行います。所要時間は10〜30分程度ですが、奥の排水管で発生しているつまりや固形物には効果が及ばないことがあります。これらの方法は、あくまで初期の軽いつまりへの応急処置として活用しましょう。
高圧洗浄・トーラー施工の費用と時間目安
自力での対応が難しい、あるいはつまりが繰り返し起きる場合は、専門業者に依頼する方法が適しています。業者は専門的な機器と知識を用いて、排水管の奥までしっかり洗浄・除去してくれます。代表的な作業には「高圧洗浄」と「トーラー施工」があります。
高圧洗浄は、高圧の水を使って排水管内の油汚れやヘドロを強力に洗い流す方法です。薬剤では落としにくい頑固な汚れも除去できます。キッチンの排水管のみであれば、費用相場は15,000〜30,000円ほどで、作業時間は1〜2時間が目安です。
トーラー施工では、先端にブラシやカッターが付いた長いワイヤー(トーラー)を排水管に挿入し、固形物を粉砕または掻き出します。高圧洗浄では対応できないつまりに有効です。費用は10,000〜25,000円ほどで、作業時間は30分〜1時間半程度。高圧洗浄と併用されることも多く、つまりの状態によって作業内容が変わります。
対処法 | 費用の目安 | 所要時間の目安 | メリット | デメリット |
【自分で対処】 | ||||
重曹+クエン酸 | 数百円程度 | 1時間〜1時間半 | 安価で手軽 | 効果に限りあり、頑固なつまりには不向き |
ラバーカップ | 数百円〜1,000円程度 | 10分〜30分 | 短時間で対処可能 | 固形物や奥のつまりには非対応 |
【業者に依頼】 | ||||
高圧洗浄 | 15,000〜30,000円 | 1〜2時間 | 排水管全体を強力に洗浄 | 費用が高く、業者の選定が必要 |
トーラー施工 | 10,000〜25,000円 | 30分〜1時間半 | 固形物にも対応できる | 排水管を傷める可能性あり、専門性が必要 |
※上記はあくまで目安であり、地域や業者、つまりの状況により金額や所要時間は前後します。
キッチン排水つまりを解消しきれないときの対処法

ここでは、プロに依頼すべきタイミングや、業者選びのポイントについて解説します。
- 専門業者に依頼するタイミング
- 業者選びのポイント
- 賃貸・分譲・戸建てで違う責任範囲と保険活用
専門業者に依頼するタイミング
排水トラブルが深刻化し、自力で解決できない場合は、専門業者への依頼が最適な選択肢です。プロの機材や技術を活用すれば、排水管内部まで徹底的に点検・洗浄できるため、表面の汚れだけでなく、奥深くに固着したヘドロも除去しやすくなります。特に、古い配管を使用している場合は、劣化や破損の有無も同時に確認してもらえる点が大きなメリットです。
さらに、排水管が破損していると、自宅だけでなく周囲にも影響を及ぼす恐れがあります。配管の亀裂から漏れた水が建物に浸透すると、大規模な補修工事が必要になり、多額の費用が発生するリスクが高まります。トラブルの拡大を防ぐためにも、早めに専門業者へ相談することが重要です。特に、限界を超えた排水管は個人での修繕が困難であり、放置すると二次被害につながる可能性があるため、迅速な対応を心がけましょう。
自力での対策が効果を発揮しない場合
キッチンの排水詰まりを解消しようと、以下のような方法を試しても改善が見られない場合は、専門業者への依頼を検討しましょう。
- 重曹とクエン酸を使った洗浄を繰り返しても効果がない
- ラバーカップ(スッポン)を使用しても水の流れが改善しない
- 市販のパイプクリーナーを使用しても状況が変わらない
- 排水口の異臭が数日経っても消えない
これらの症状が1週間以上続く場合は、詰まりの原因が排水管の深部にある可能性が高く、専門的な対応が必要です。
排水管の深部や設備自体の損傷が疑われるケース
以下のような状況では、排水管の奥や設備そのものに問題が発生している可能性があるため、早急に専門業者に相談することをおすすめします。
- 複数の排水口で同時に詰まりが発生している
- 排水口から異音(ゴボゴボ、ガラガラなど)がする
- シンク下の収納スペースに水漏れの跡がある
- 排水管の接続部分に水滴や湿りが見られる
これらの兆候は、個人での対処が難しく、専門機材を用いた診断や修理が求められます。
業者選びのポイント

業者を選ぶ際は、料金体系とサービス内容を慎重に比較することが重要です。なぜなら、作業内容や部品交換の有無によって最終的な費用が大きく変わるからです。基本料金が安くても、出張費や追加料金が発生すると総額が高くなる可能性があるため、事前に確認しておきましょう。
また、実績や口コミをチェックし、技術力や対応の良さを見極めることも大切です。公式サイトだけでは得られない情報は、レビューサイトや利用者の声を参考にすると良いでしょう。信頼できる業者は、見積もりの際に疑問点を丁寧に説明してくれるため、安心して依頼できます。さらに、相見積もりを取ることで相場を把握でき、適正価格で依頼できる業者を選びやすくなります。複数の業者を比較し、納得のいくサービスを提供する会社を選びましょう。
料金体系やサービス内容を比較する
信頼できる業者を選ぶために、以下の点を確認しましょう。
比較ポイント | チェック内容 |
見積もりの透明性 | 事前に料金を明確に提示しているか |
追加料金の有無 | 作業後に追加請求が発生しないか |
対応時間 | 24時間365日対応可能か |
アフターフォロー | 修理後の保証やアフターサービスがあるか |
特に、料金が極端に安い業者には注意が必要です。適正価格で、質の高いサービスを提供しているかを見極めましょう。
実績や口コミをチェックする
業者の信頼性を判断するために、以下の情報を確認するのが有効です。
- 会社の設立年数や施工実績
- インターネット上の口コミや評価
- 友人・知人からの紹介や評判
- 保証制度の有無とその内容
また、国家資格「排水設備工事責任技術者」を持つスタッフが在籍している業者であれば、より安心して依頼できます。
賃貸・分譲・戸建てで異なる責任範囲と保険の使い方

キッチンの排水つまりが起きた際、その修理費用を誰が負担するのか、火災保険などが使えるかどうかは、住まいの種類(賃貸・分譲マンション・戸建て)によって対応が異なります。事前に確認しておくことで、慌てずに対処できます。
賃貸物件での対応|管理会社への連絡が基本
賃貸住宅にお住まいの場合、排水のつまりが発生したら、まず大家さんまたは管理会社に連絡しましょう。業者を手配する前に、契約書を確認し、管理会社の指示を仰ぐことが大切です。
一般的に、排水管などの設備不良が経年劣化や建物の構造上の問題によるものであれば、貸主が修理費を負担します。一方、入居者の過失(例:油を多量に流した、異物を落としたなど)が原因の場合は、入居者が費用を負担するケースもあります。
トラブルの状況を正確に伝えることが重要です。発生時期、症状、自己対応の有無などを詳しく報告しましょう。管理会社によっては提携業者を通すよう指示されることがあります。独自に業者へ依頼すると、費用が自己負担になるだけでなく、トラブルに発展する恐れもあります。
火災保険・個人賠償責任保険が使えるケース
排水つまりによって水が漏れ、床や家具、さらには下の階に被害が及んだ場合は、火災保険や個人賠償責任保険の対象になることがあります。まずは保険証券を確認し、契約内容を把握することが大切です。
火災保険に「水濡れ補償」が付いていれば、排水トラブルにより自身の家財や建物に損害が出た場合、その損害を補償してもらえる可能性があります。ただし、排水管自体の修理費用は対象外となることが多いため注意しましょう。階下の住戸に被害が及んだ場合は「個人賠償責任保険」が適用される可能性があります。この保険は、火災保険の特約として加入している場合もあれば、自動車保険やクレジットカード付帯のケースもあります。
保険を利用する際は、事故の状況を正確に伝え、修理見積書や被害箇所の写真など、必要な書類を提出。自己判断で対応せず、まずは保険会社に連絡し、補償の対象になるかどうかや必要な手続きを確認することが大切です。
キッチン排水つまりを予防する方法

ここでは、手軽に実践できる予防策や、詰まりを防ぐためのシンク周りの工夫について詳しく紹介します。
- 日常的に気をつける習慣
- 定期的なメンテナンス・掃除
- 詰まりにくいシンク周りの工夫
- 詰まり解消後の再発防止チェックリスト
日常的に気をつける習慣
キッチンの排水口を詰まらせないためには、油や食材カスを直接流さないことが最も効果的。なぜなら、これらの汚れが排水管内で固まり、詰まりの原因になりやすいためです。調理後のフライパンや食器についた油は、キッチンペーパーで拭き取ってから洗うことで、排水口への負担を大幅に軽減できます。
また、食材カスをシンクのゴミ受けに入れる際は、こまめに処理し、ゴミが溜まらないようにすることが重要。ゴミ受けがいっぱいになると水の流れが悪くなり、カスが排水管へ流れ込みやすくなる。さらに、生ゴミの放置は悪臭や害虫発生の原因にもなるため、調理後に必ず確認し処理する習慣をつけると、キッチンの衛生状態を保ちやすくなります。
油を流さず、使用後は拭き取る
排水口の詰まりの主な原因は油汚れです。油は冷えると固まり、配管内にこびりつくため、以下の対策を行いましょう。
- 食器や調理器具の油汚れはペーパーで拭き取る
- 揚げ物の後は、新聞紙や吸収シートで油を処理する
- 少量の油でも直接流さず、固めるか拭き取る習慣をつける
食材カスはシンクのゴミ受けでキャッチ
小さな食材カスが排水管に流れ込むと、蓄積されて詰まりの原因になります。次の対策を実践しましょう。
- ゴミ受けにネットを設置する
- 食器を洗う前に、大きな食べかすを取り除く
- ゴミ受けは定期的に掃除し、ぬめりや汚れを除去する
定期的なメンテナンス・掃除

パイプの詰まりを防ぐには、定期的なメンテナンスが欠かせません。溜まった汚れを早めに除去することで、大きな塊になる前に洗い流せるためです。例えば、月に一度、重曹とクエン酸や市販のパイプクリーナーを使用すれば、汚れの蓄積を抑えられます。
また、排水トラップの洗浄も効果的です。ここに溜まったゴミを取り除けば、悪臭の発生を防ぐことができます。さらに、シンク下の排水管を定期的に点検し、カビや水漏れの兆候がないかをチェックしましょう。異常を早期発見すれば、大きなトラブルを未然に防げます。日頃の掃除と点検を習慣化することが、キッチンを清潔に保つポイントです。
パイプ内の汚れを取り除く方法
排水管内に付着した油や汚れは、定期的に除去することで詰まりを防げます。
方法 | 使用頻度 | 効果 |
パイプクリーナー(市販品) | 月1回 | 強力な洗浄力で油汚れを分解 |
重曹とクエン酸または酢 | 週1回 | 自然な方法で汚れを除去 |
50〜60℃のお湯を流す | 毎日 | 軽度な汚れや油を溶かして排水をスムーズにする |
お湯を流す

- 準備
まず、排水口の周りを清掃し、ゴミや手間を取り除きます。排水トラップ(ワントラップ)を外して、排水管の入り口を露出させると効果的です。 - 鍋ややかんを用意
大きめの鍋ややかんを使って、たっぷりの水を沸かします。 - お湯を流す
温度は50〜60℃程度が理想です。沸騰した熱湯は使用しないでください。熱湯は排水管を変形させたり、水漏れの原因になる場合があります。排水口にゆっくりと流し込みます。これにより、固まった油脂や食品カスが溶けやすくなります。 - 繰り返す
もしつまりがひどい場合は、数回繰り返してみてください。 - 水の流れを確認
後に水を流してみて、詰まりが解消されたか確認します。水がスムーズに流れていれば成功です。
注意点
- 熱湯はNG
- 放った熱湯は排水管に被害を及ぼす可能性があるため、絶対に使用しないでください。
- 完全に詰まっている場合
- お湯だけでは解消できない場合もあります。その際は、クリーナーやラバーカップなど他の方法も試してみてください。
- 繰り返し詰まる場合
- 何度も詰まる可能性がありますが、根本的な問題がある可能性があります。この場合は専門業者に相談することをおすすめします。
マルテラチャンネル
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排水トラップやシンク下の点検の重要性
排水トラップは汚れが溜まりやすいため、定期的に掃除をしましょう。また、シンク下の配管に異常がないかチェックすることも大切です。
- 3ヶ月に1回:排水トラップの接続部に緩みがないか確認
- 半年に1回:排水管のシール材の劣化をチェック
- 年に1回:排水トラップ全体の清掃・点検
詰まりにくいシンク周りの工夫
シンク周りのちょっとした工夫で、排水口の詰まりを防ぎやすくなります。例えば、定期的に60℃前後の温水を流せば、油汚れの固着を防げます。また、ストレーナーやネットを活用すれば、食べカスが排水管へ流れ込むのを防止でき、トラブルを未然に防げます。
ストレーナーやネットは100円ショップでも購入可能で、使い捨てタイプなら衛生的です。余分なゴミをキャッチするだけで、つまりや悪臭のリスクを大幅に軽減できます。こまめな交換や掃除を習慣にすれば、排水環境を快適に保てるでしょう。
こまめに熱めのお湯を流す習慣
油汚れの蓄積を防ぐため、調理後や食器洗い後に50〜60℃のお湯を流すのがおすすめです。ただし、熱湯(100℃)を直接流すと排水管が変形する恐れがあるため注意しましょう。
排水口専用のストレーナーやネットを活用

排水口にストレーナーやネットを設置すると、ゴミが直接流れ込むのを防ぎます。
- 目の細かいストレーナーを使用し、小さな食材カスもキャッチ
- ネットは週1回交換し、目詰まりを防ぐ
- ゴミ受けの中にアルミホイルを入れると、ぬめり防止効果が期待できる
詰まり解消後の再発防止チェックリスト

キッチンの排水つまりを解消した後も、再発を防ぐための対策が欠かせません。いったん詰まった排水管は、内部に汚れが残っている可能性があり、そのままにしておくと再びトラブルを引き起こすリスクがあります。定期的なチェックとメンテナンスを習慣化し、快適なキッチン環境を保ちましょう。
24時間以内に確認したい水漏れチェック項目
業者による高圧洗浄やトーラー作業などで詰まりを解消した直後は、接続部の緩みによる水漏れが発生する可能性があります。修理直後は問題がなくても、数時間から1日ほど経過してから症状が出ることもあるため、油断は禁物です。
修理完了から24時間以内に、以下の箇所をしっかり確認しましょう。
- シンク下の排水トラップ
- 排水ホースの接続部分
- 床と排水管の接合部
目視だけでなく、手で触れて湿り気がないかを確かめることが大切です。ティッシュを当てて湿っていないか確認するのも効果的です。少量でも水漏れを見つけた場合は、すぐに修理業者へ連絡して再点検を依頼してください。特にシンク下は普段目にしない場所のため、意識的に確認する習慣をつけましょう。定期的なチェックを行えば、万が一のトラブルにも早期に対応できます。
1週間後に行う排水流量テスト
排水トラブルの再発を防ぐためには、修理後もしばらく経ってから排水状態を見直すことが重要です。修理直後に問題がなくても、取りきれなかった汚れが再び流れを悪くするケースや、他の箇所で新たな異常が起きている場合もあります。
修理から1週間程度を目安に、以下の方法で排水の状態をテストしてみましょう。
- シンクに水を溜める
- 一気に水を流す
- 排水の流れや音に異常がないか確認する
スムーズに水が流れているか、ゴボゴボという異音がしないか、水の滞留時間が以前より長くなっていないかをチェックします。少しでも異変を感じたら、排水管内部に問題が残っている可能性があります。早めに業者に相談するか、日常の清掃頻度を見直しましょう。
このような「排水流量テスト」を定期的に行うことで、トラブルの兆候を早期に察知でき、深刻なつまりを防ぐことにつながります。
キッチン排水トラブル対処フローチャート

キッチンの排水トラブルが起きたとき、どう対応すれば良いのか迷う方も多いでしょう。この記事では、よくある症状別に対処法の流れをフローチャート形式でまとめました。緊急時でも落ち着いて対応できるよう、事前に確認しておきましょう。
- 「水が流れない」場合の対処フロー
- 「悪臭がする」場合の対処フロー
「水が流れない」場合の対処フロー
シンクの水がまったく流れない、または極端に流れが悪くなっている場合は、以下の手順に沿って確認と対処を行いましょう。
① まずは異物の有無を確認
- 排水口の目皿やゴミ受けに、食材カスやスプーンなどの異物が詰まっていませんか?
- → 異物があれば取り除く
- → 改善したか確認。改善していれば完了。改善しない場合は次へ
②排水トラップの汚れをチェック
- シンク下のS字・P字・U字トラップが分解できるタイプか確認します
- → 分解できる場合は、下にバケツを置いて丁寧に清掃(取扱説明書を確認し、無理のない範囲で実施)
- → 改善したか確認。改善していれば完了。難しい・効果がない場合は次へ
③ラバーカップで圧をかける
- シンクに水を張り、ラバーカップを排水口に密着させて数回押し引きします
- → 効果があれば完了。効果がない場合は次へ
④市販のパイプクリーナーを使用
- アルカリ性のパイプクリーナーを使用し、指示通りに投入・放置後、水で流します
- ※酸性や塩素系の製品との併用は絶対に避ける
- → 改善が見られた場合は完了。変化がなければ次へ
⑤専門業者に依頼
- 上記のいずれでも改善しない場合は、無理をせず水道業者に点検・修理を依頼してください。排水管の奥に頑固な詰まりがある可能性があります
「悪臭がする」場合の対処フロー

キッチンから下水のような臭いがするときは、臭いの原因を突き止めて対処する必要があります。以下の手順で確認してください。
①排水口のゴミ受けを確認
- 生ゴミやヌメリなどが付着していませんか?
- → 汚れていればしっかり清掃
- → 臭いが消えれば完了。消えない場合は次へ
②排水トラップに封水があるか確認
- 長期間使用していない場合、トラップ内の水(封水)が蒸発して臭いが上がってくることがあります
- → 蛇口から数分水を流してトラップ内に水を溜める
- → 臭いが改善すれば完了。改善しない場合は次へ
③排水トラップの内部を清掃
- 分解可能なトラップであれば、中に溜まった汚れやヘドロを取り除きましょう
- → 臭いが収まれば完了。収まらない場合は次へ
④重曹+クエン酸(または酢)で洗浄
- 排水口に重曹を振りかけ、上からクエン酸またはお酢を注ぎます
- 発泡後、30分~1時間放置し、50〜60℃のお湯で流します
- → 臭いが消えれば完了。消えない場合は次へ
⑤専門業者に相談
- 自力で解決できない場合は、排水管内部の汚れや破損が原因の可能性があります。水道業者に点検を依頼してください。必要に応じて高圧洗浄などの対応が必要になる場合もあります
よくある質問

- キッチン以外の排水口も一緒に流れにくい場合は?
- 排水口のヌメリ取りは漂白剤でもいい?
- 一度に熱湯を流しても大丈夫?
- 賃貸物件で排水が詰まったら、まず誰に連絡すればいい?
キッチン以外の排水口も一緒に流れにくい場合は?
キッチンだけでなく、洗面台や浴室などの排水口も同時に流れにくくなる場合、以下のような原因が考えられます。
主な原因
- 排水管全体の詰まり
- 複数の排水口が共通の排水管に接続されているため、一箇所で詰まりが発生すると、全体の流れに影響を及ぼします。
- 排水枡の詰まり
- 排水枡(はいすいます)が詰まると、すべての排水口の流れが悪くなる可能性があります。特に賃貸物件では、共用の排水枡が影響することも。
対処法
- 目に見えるゴミを除去
髪の毛や食品カスを取り除く。 - パイプクリーナーを使用
市販の排水管洗浄剤で詰まりを解消。 - 排水トラップを掃除
定期的に分解して清掃。 - 改善しない場合は業者に相談
専門業者に依頼して徹底的に清掃してもらう。
排水口のヌメリ取りは漂白剤でもいい?

キッチンの排水口のヌメリは、塩素系漂白剤を使用することで除去できます。ただし、安全に使用するために以下のポイントに注意してください。
漂白剤を使用する際の注意点
- 換気を徹底
- 塩素系漂白剤は有毒ガスを発生させることがあるため、使用時はしっかり換気する。
- 他の洗剤と混ぜない
- 特に酸性洗剤と混ぜると危険な塩素ガスが発生するため、絶対に併用しない。
- 適量を守る
- 指定された使用量を超えないようにし、長時間放置しない。
代替方法
漂白剤が苦手な場合は、以下の方法も効果的です。
- 重曹+クエン酸:泡が発生し、ヌメリを分解。
- お湯+洗剤:ぬるま湯と食器用洗剤を使ってこまめに掃除。
一度に熱湯を流しても大丈夫?

熱湯を流すことで、油汚れを溶かして流れを良くすることができますが、以下のリスクがあるため注意が必要です。
熱湯を流すリスク
- 排水管の耐熱温度
- 塩化ビニル(PVC)製の排水管は60℃以上の熱湯に弱く、変形や破損の原因になります。
- 接着剤の劣化
- 排水管の接合部分に使われている接着剤が高温で劣化し、水漏れにつながる可能性があります。
適切な方法
お湯を使用する場合は、50〜60℃のぬるま湯を流すのがベストです。
賃貸物件で排水が詰まったら、まず誰に連絡すればいい?

賃貸物件でキッチンの排水が詰まった場合、最初に誰に連絡すべきか迷うことがあります。適切な対応を取るために、以下の手順を参考にしてください。
まず連絡すべき相手
- 大家さんまたは管理会社:修理費用の負担について確認。
- 指定の業者:管理会社が提携している専門業者がいる場合が多い。
早めの連絡が重要な理由
- 費用負担の可能性
- 詰まりの原因によっては、管理会社や大家さんが修理費を負担してくれることも。
- 迅速な対応
- 管理会社が手配する業者は信頼性が高く、トラブルの再発防止策も提供してくれることが多い。
自分でできる応急処置
- ラバーカップを使用
軽度の詰まりなら解消できる。 - 排水トラップを清掃
定期的なメンテナンスが詰まり予防に効果的。 - パイプクリーナーを試す
ただし、強力な薬剤は排水管を傷めることがあるので使用量に注意。
賃貸物件では自己判断で業者を呼ばず、まずは管理会社や大家さんに相談することが重要です。
まとめ

キッチンの排水つまりを防ぐには、「原因の早期発見」「正しい対処法」「定期的な予防」の3つが重要です。 油や食材カスの蓄積を防ぐことが最優先で、詰まった場合は 重曹×クエン酸の発泡洗浄、ラバーカップ、市販のパイプクリーナー などを試しましょう。症状が深刻化している場合は 配管の損傷の可能性もあるため、早めに専門業者に相談 してトラブルを防ぐことが大切です。
- 放置厳禁!排水つまりのリスク
- 放置すると 悪臭、カビ・雑菌の繁殖、漏水 につながる恐れがあります。特にマンションでは 階下への水漏れ被害 になる可能性もあるため、迅速な対応が必要です。
予防こそ最善の対策
- 油は拭き取る、食材カスはゴミ受けネットでキャッチ
- 月1回の重曹やパイプクリーナーでの掃除を習慣化
これだけで ほとんどのつまりトラブルを防げます。
専門業者の見極め方
自力で解消できない場合は 早めに業者へ相談 しましょう。料金体系(出張費・作業費など)や口コミ、見積もりの内容 を比較し、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
キッチン排水のトラブルを防ぐには、「油を流さない」「定期掃除」を今日から実践! すでにつまり気味なら 重曹×クエン酸やラバーカップ で早めに対処し、改善しなければ専門業者に相談しましょう。