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- 突然トイレが壊れたら、どうしよう…。
- プロに修理を頼むと、価格が高くなりそうで頼めない…。
- 自分で修理する方法や対処法を教えて!
日常生活を送る上で1番困るのが、トイレなどの水まわりのトラブルです。トラブルの原因はさまざまで、それぞれに対応した解決策を知っておくことが非常に重要です。
この記事では、トイレのタンクに水がたまらない原因から対処法までまとめて解説します。この記事を読めば、水まわりのトラブルをプロに頼らず自分で修理する方法が分かります。
まずは30秒でできる応急チェック

トイレのタンクに水がたまらないときは、業者を呼ぶ前にまず自分で確認できるポイントが3つあります。特別な工具は必要なく、わずか30秒ほどでチェック可能です。落ち着いて一つずつ確認すれば、簡単な原因で解決するケースもあります。
- 止水栓の開き具合をチェックしよう
- タンク内のレバーや鎖の引っ掛かりを確認・解消する
- 浮き球を手で上げ下げして確認する方法
止水栓の開き具合をチェックしよう
トイレのタンクに水がたまらないときは、まず止水栓の状態を確認しましょう。止水栓は、トイレに水を送る量を調整する重要なパーツです。知らないうちに閉まっていたり、開きが不十分だと、タンクに水が供給されず、水がたまらなくなることがあります。
止水栓は、トイレの給水管の途中に設置されており、壁や床から出ている部分に見つかります。マイナスドライバーで回すタイプや、手で回すハンドル式があります。基本的に、時計回りで閉まり、反時計回りで開く仕組みです。
開き具合が中途半端になっていないかを確認し、必要に応じて反時計回りにゆっくり回して開いてみてください。ただし、無理に回すと破損する恐れがあるため、慎重に作業しましょう。
タンク内のレバーや鎖の引っ掛かりを確認・解消する

まずはトイレタンクの蓋を開け、内部のレバーや鎖に引っ掛かりがないか確認しましょう。レバーやボタンと、排水弁をつなぐ鎖がうまく連動していないと、水が止まらなくなったり、タンクに水がたまらなくなったりすることがあります。
特に、節水目的でペットボトルなどをタンク内に入れている場合は要注意です。ペットボトルが倒れて、レバーや鎖の動きを妨げているケースもあります。また、鎖が絡まっていたり、何かに引っかかっていたりすると、正常に作動しません。そうした場合は、慎重に引っ掛かりを外しましょう。
さらに、鎖の長さが適切でないと排水弁がうまく開閉できません。必要に応じて長さを調整してください。作業を始める前に、念のため止水栓を閉めておくと、水漏れなどのトラブルを防ぐことができます。
浮き球を手で上げ下げして確認する方法
タンク内の水位を調整する「浮き球」が正しく作動しているかを確認しましょう。浮き球は水位の上昇に合わせて浮き上がり、一定の高さに達すると給水を自動で止める仕組みです。
この浮き球が引っかかっていたり、破損していたりすると、給水が止まらなかったり、逆に給水されなくなるといった不具合が起きることがあります。まずタンクの蓋を開け、浮き球を手でゆっくりと上下げしてみてください。このときに給水が下げた時に出て、上げた時にしっかり止まるようであれば、浮き球や連動している「ボールタップ」と呼ばれる部品は正常です、ポタポタ漏れて止まらないようであれば部品の動作が鈍くなっている可能性があります。
浮き球の動きに引っかかりがある場合は、その原因を取り除くことで正常に作動するようになります。
タンクに水が溜まる仕組み

トイレのタンクに水がたまらない原因を調べるには、まずタンク内で水がどのように溜まり、流れるのかという基本構造を理解することが重要です。ここでは、主要な部品の働きと、それぞれがどのように連動して機能しているのかをわかりやすく解説します。
- 浮き球+ボールタップの役割
- 排水弁(フラッパーゴム)の密閉メカニズム
- オーバーフロー管が担う安全弁機能
浮き球+ボールタップの役割

トイレタンクに水を自動で適切な量だけ供給・停止する仕組みには、「浮き球」と「ボールタップ」が欠かせません。これらは連動して動作し、水位の調整を担っています。
タンク内の水が減ると、浮き球が沈み、それに合わせてボールタップの弁が開き給水が始まります。水が溜まり始めると、浮き球は水面と一緒に上昇し、あらかじめ設定された水位に達すると弁が閉じて給水が止まります。
このようにしてタンク内の水量はコントロールされていますが、浮き球やボールタップに異常が起きるとトラブルの原因になります。たとえば、浮き球が破損して内部に水が入ってしまうと、浮力を失い、給水が止まらず水が溢れることもあります。反対に、弁が開かず水が供給されなくなるケースもあります。
排水弁(フラッパーゴム)の密閉メカニズム

トイレタンクの底には「排水弁」があり、通常はゴム製の「フロートバルブ(フラッパーゴム)」によって密閉されています。この構造により、タンク内に一定量の水をしっかりと保持できます。
レバーを回すと、鎖やアームに連動してフロートバルブが持ち上がり、排水口が開いてタンク内の水が一気に便器へ流れます。排水が終わると、フロートバルブは自重で元の位置に戻り、再び排水口を密閉します。
しかし、フロートバルブが経年劣化で硬くなったり、変形したり、ゴミが挟まると、密閉がうまくいかなくなります。その結果、タンク内の水が便器へ少しずつ漏れ出し、タンクに十分な水が溜まらない状態が続く原因になります。
オーバーフロー管が担う安全弁機能

トイレタンクには「オーバーフロー管」と呼ばれる細長い筒状の部品が取り付けられています。この部品は、浮き球やボールタップが故障して給水が止まらなくなったときに、タンクから水があふれて床を濡らすのを防ぐ安全装置の役割を果たします。
オーバーフロー管の先端は、通常の水位より少し高い位置に設置されています。万が一、水が止まらず水位が上昇すると、オーバーフロー管から便器内へ余分な水が排出される構造です。これにより、タンクからのあふれを防げます。
ただし、オーバーフロー管にヒビや破損があると、本来の水位に達する前に水が便器へ流れ出てしまうため、タンクに水がたまらないトラブルの原因になることがあります。定期的な点検とメンテナンスが重要です。
トイレのタンクに水がたまらない原因


トイレのタンクに水がたまらない状況は、日常生活において非常に困ることが多いです。水がたまらない原因は、水をためるシステムに不具合が生じています。
トイレのタンクに水がたまらない原因は、以下のとおりです。
- 止水栓の問題
- フロート(浮き球)の不具合
- ボールタップの故障
- 給水管の問題
- フィルターやストレーナーの目詰まり
- フラッパーゴム(フロートバルブ)の劣化
- オーバーフロー管の破損
- レバーハンドルの故障
- 便器とロータンクの接続パッキン(密着パッキン)の経年劣化
止水栓の問題

止水栓はトイレのタンクに水を供給するための重要な部分です。もし止水栓に問題があると、水が適切に供給されず、タンクに水がたまらなくなります。そのため、タンク内の水位が安定しなくなってしまいます。
止水栓による問題は、以下のとおりです。
- 止水栓が締まりすぎている場合、水の流れが阻害される
- 止水栓が緩んでいる場合、漏水の原因となり水位が安定しない
- 止水栓の内部が汚れや腐食で損傷していると水が流れない
- 止水栓のゴムパッキンが劣化していて漏水する
- 止水栓のバルブが正常に開閉しないと、水の供給に問題が生じる
- 止水栓自体が古くなっていて、機能不全を起こす
- 止水栓が正しい位置に設置されておらず、水の制御ができない
ゴムパッキンの劣化や内部が汚れや腐食で損傷している可能性があります。トイレのタンクに水がたまらない場合は、まず止水栓を確認することが大切です。
フロート(浮き球)の不具合

トイレのタンクに水がたまらない原因の1つに、フロート(浮き球)の不具合があります。フロートは、水のレベルを検知してタンク内の水位を調整するために重要です。不具合が起きると、トイレの水が流れないなどの影響を及ぼします。
フロートの不具合の原因は、以下のとおりです。
- フロートが水のレベルに合わせて上下しない
- フロートに水が入り、沈んでしまう
- 接続アームが曲がっているまたは破損している
- フロートの調整ネジの不具合で水位調整ができない
- フロートとバルブの間に異物が挟まって動きを妨げている
- フロートの材質劣化による浮力が低下している
- フロートの動きを制御するメカニズムが故障している
フロートの不具合が生じたら、早めの調整や交換が必要です。トイレの水が流れないと日常生活に支障をきたすため、異常を感じたら迅速に対応しましょう。
ボールタップの故障

トイレのタンクに水が上手くたまらない場合、ボールタップの故障が考えられます。ボールタップはタンク内の水位を一定に保つために水の流れをコントロールする重要な部品です。
故障が起きると、フロート(浮き球)が機能せず水位を制御できなくなることや、バルブが完全に閉じず漏水が発生します。経年劣化によって、部品が摩耗したり水質の影響でボールタップの動きが固くなったりすることも原因です。
内部のゴムパーツが硬化または破損し、水密性が損なわれることもボールタップ故障の原因になります。ボールタップが故障した場合は、早急に修理や交換が必要です。
給水管の問題

トイレのタンクに水がたまらない問題は、給水管にも原因があります。給水管は家庭で頻繁に使用する水まわりの設備です。給水管が正しく機能していないと、水がタンクに適切に供給されないためトイレの水を流せません。
給水管が原因で水がたまらない理由は、以下のとおりです。
- 給水管に亀裂や破損がある
- 給水管の接続部分が緩んでいる
- 錆や腐食により給水管が詰まって水の流れが悪くなる
- 施工不良による給水管の曲がりや折れで水流が阻害される
- 給水管内に異物が詰まることで水の供給が妨げられる
給水管の問題を放置すると、水漏れによる水道料金の増加や家屋が水浸しになるリスクが高まるため、チェックしてください。
フィルターやストレーナーの目詰まり
フィルター図解


止水栓ストレーナー図解
開閉工具で止水栓を右(時計まわり)にまわし、水を止めます。

開閉工具で、フィルターのふたを左(反時計まわり)にまわして取り外します。

ウォシュレットストレーナー図解
開閉工具で止水栓を右に(時計まわり)にまわし、水を止めます。

給水フィルター付水抜栓をマイナスドライバーで左(反時計まわり)にまわしてゆるめた後、引っ張ってはずします。
※機種によってフィルターの位置は異なります。「取扱説明書」にてご確認お願いします。

フィルターやストレーナーの目詰まりは、トイレのタンクに水がたまらない原因になります。目詰まりの原因は、水道水に含まれる以下の成分です。
- 細かい粒子
- 砂
- 錆
目詰まりが発生するとトイレタンクへの水供給が不足し、タンクに水が満たされるのに時間が掛かります。
フラッパーゴム(フロートバルブ)の劣化

フラッパーゴムはトイレのタンク内で水の密閉を保つため重要です。しかし時間とともに劣化が進み、硬化や収縮、ひび割れなどが発生します。フラッパーゴムの劣化が進むと、水漏れや水がタンクにたまらなくなります。
定期的なメンテナンスが行われていない場合、劣化はさらに速く進みます。見た目にも明らかに古くなったフラッパーゴムの場合、交換が最も効果的な解決策です。フラッパーゴムは、紫外線や洗剤などの化学薬品の影響によっても劣化します。
トイレの水の流れをコントロールする上で、フラッパーゴムは欠かせません。目視でもいいのでゴムパッキンの状態を常に確認し、良い状態をキープしてください。
フラッパーゴムを触ってみて手に黒いものが付くようなら交換してください。

オーバーフロー管の破損

トイレのタンク内で水がたまらない一因は、オーバーフロー管の破損です。タンク内の水位が異常に高くなると、オーバーフロー管を通じて水が外に漏れ出します。
オーバーフロー管が破損していると、水がタンク内にたまらず水位を保持できません。破損したオーバーフロー管は、水圧に耐えきれずにタンクからの水漏れや浸水といった深刻なトラブルにつながります。
レバーハンドルの故障

レバーハンドルの故障は、トイレのタンクに水がたまらないため重要です。レバーハンドル自体が動かなければ、トイレの水が流せないため使用できなくなります。
レバーハンドルが故障する原因は、以下のとおりです。
- 内部の接続部品の破損
- レバーハンドルの緩みや脱落
- 長期間の使用による部品の摩耗
- ばねの劣化
- 水漏れや錆による固着
ロータンクの蓋を外してクサリが外れていたり切れてないかチェックしてください。はずれていたらつけ直してください。切れていたらクサリだけ交換することもできますが、クサリが切れるほど経年劣化しているのであれば排水用の浮きゴム(フラッパーゴム)もセットで交換をお勧めします。

クサリが切れたときの応急処置
とりあえず、ビニールのヒモを浮きゴム(フラッパーボム)に通して洗浄レバーとつなげれば緊急修理完了
ビニールのヒモに少し余裕をもたすのがコツです。

便器とロータンクの接続パッキン(密着パッキン)の経年劣化




SANEI(サンエイ) トイレ部品 ロータンク密結パッキン サイフォンの接続用 51mm用 PP42-30-51
接続パッキンの経年劣化が漏水の原因です。このパッキンが劣化すると、水が漏れ出し、床が濡れることがあります。適切な対策を行えば、漏水を防ぐことが可能です。
接続パッキンは便器とロータンクを密着させる重要な役割を果たします。しかし、時間が経つとゴムが硬化し、弾力性が失われてしまいます。その結果、隙間ができ、水が漏れ出すのです。
トイレのタンクに水がたまらないときの対処法

トイレのタンクに水がたまらない時はいくつかの原因が考えられます。水がたまらないときの対処法は、以下のとおりです。
- 止水栓を確認する
- フロート(浮き球)を調整または交換をする
- ボールタップの修理または交換をする
- 給水管の確認または修理をする
- フィルターやストレーナーを清掃する
- フラッパーゴム(フロートバルブ)を交換する
- ゴムパッキンを交換する
- オーバーフロー管の修理または交換をする
- レバーハンドルの修理または交換をする
- 便器とロータンクの接続パッキン(密着パッキン)を交換する
止水栓を確認する

トイレのタンクに水がたまらない場合は、止水栓を確認してください。止水栓は、トイレに水を供給する重要な部品です。止水栓が正しく機能していないと、水がタンクに流れ込まず、トイレが使えなくなります。
止水栓の確認方法は、以下のとおりです。
- 止水栓が完全に開いているかを確認する
- 止水栓が固着していないかをチェックする
- 止水栓から水漏れがないかを目視で確認する
- 止水栓をゆっくりと閉じてから再び開いて流れを確かめる
- 止水栓のバルブやハンドルに損傷がないか確認する
- 止水栓が閉じている場合はゆっくりと開放し、水の流れを回復させる
止水栓をしっかりと確認することで、トイレのタンクに水がたまらない問題を解決できます。
フロート(浮き球)を調整または交換をする

トイレのタンクに水がたまらない場合、フロート(浮き球)の不具合が原因の1つです。フロートは水位を感知して給水を制御する重要な部品で、正しい水位を保つためにはフロートの位置を調整する必要があります。
フロートの問題を確認する方法は、以下のとおりです。
- フロートの位置を調整して水位を正しい高さに保つ
- フロートの動きがスムーズかを確認する
- フロートに引っかかりがあれば清掃または修正する
- フロートが損傷している場合は新しいものと交換する
- フロートの位置を調整ネジや調整アームで微調整する
- フロートの交換時には、タンク内の給水システムと互換性がある部品を選ぶ
フロートの問題を解決することで、トイレのタンクに適切な水位を保てます。適正な水位の維持は、トイレの使用に欠かせない要素です。
【トイレトラブル】トイレの水が止まらない!ボールタップ調整・水漏れ修理・トイレの構造紹介
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ボールタップの修理または交換をする


トイレのタンクに水がたまらない場合は、ボールタップの修理または交換を検討してください。ボールタップが故障していると、水が適切に補給されない可能性があります。
ボールタップの問題かどうかを確かめる方法は、以下のとおりです。
- ボールタップの状態を目視で確認する
- 水漏れや損傷があるかどうかを確認する
- ボールタップのネジ接続部分にゆるみがないかチェックする
- 給水ラインとボールタップの接続部分の水密性をテストする
- ボールタップのフロート(浮き玉)が正しく水位に合わせて動くか確認する
- フロートが水面に沈んでいないか確認する
- 水位が適切に調整されているか検証する
- フロートアームに曲がりや損傷がないか調べる
ボールタップが故障や損傷している場合の対処法は、以下のようになります。
- 故障が見られる場合は、ボールタップの交換を検討する
- 交換する場合は適切な型番やサイズのボールタップを選ぶ
- 水を止め、タンク内の水を抜いてから取り外す
- 新しいボールタップを設置する際は、説明書に従って正しく設置する
- 設置後、水漏れがないか慎重にチェックする
- ボールタップの機能と水位調整を確認する
- 不安な場合や修理が難しい場合は、専門の配管工に相談する
便器内の水もれ修理①~ボールタップの交換/SANEI KS-21-2
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給水管の確認または修理をする

トイレのタンクに水が貯まらない問題を解決するためには、給水管の確認や修理が非常に重要です。給水管は水をトイレのタンクに運ぶ役割があり、給水管に問題があると水の流れが悪くなります。
給水管が原因かどうかを確認するポイントは、以下のとおりです。
- 給水管の見た目に明らかな損傷がないか確認する
- 給水管の接続部分が緩んでいないかチェックする
- 給水管の接続部分が漏れていないかチェックする
- 腐食や詰まりがないか給水管を検査する
給水管が問題だった場合の対処法は、以下のとおりです。
- 必要に応じて給水管をクリーニングする
- 修理不可能な場合は給水管を交換する
- 専門の配管工による点検を依頼する
給水管の定期的に点検することで、トラブルを未然に防げます。トイレの状態を良好に保つために、給水管の状態には常に注意を払いましょう。
フィルターやストレーナーを清掃する

トイレのタンクに水がたまらない原因の1つに、フィルターやストレーナーの目詰まりがあります。目詰まりが起こると水の流れが悪くなるため、定期的な清掃が重要です。
フィルターやストレーナーの清掃方法は、以下のとおりです。
- タンクの水を止めてから作業を行う
- フィルターとストレーナーを取り外し、軽いブラシや水で汚れを洗い流す
- 強い洗剤や硬いブラシは材質を傷つける可能性があるため避ける
- 再び取り付ける前には、破損や異常がないか確認する
- 清掃後は正しく組み立てて水の流れを確認する
フラッパーゴム(フロートバルブ)を交換する

フラッパーゴムの劣化が原因でタンク内の水が漏れたり、うまくたまらなかったりすることがあります。フラッパーゴムを交換することで、これらの問題を解決できます。
フラッパーゴム(フロートバルブ)を交換する方法は、以下のとおりです。
- 水の供給を止める
まず、トイレの止水栓を閉じて水の供給を止めます。 - タンクの蓋を外す
タンクの蓋を外して中のフラッパーゴムを確認します。 - 古いフラッパーゴムの取り外し
古いフラッパーゴムを慎重に取り外します。取り外す際には、ゴムが劣化して破れやすいので注意が必要です。 - 新しいフラッパーゴムの取り付け
新しいフラッパーゴムを取り付けます。取り付ける際には、ゴムの位置をしっかりと確認し、漏れがないようにしっかりと取り付けます。 - タンクの蓋を戻す
タンクの蓋を元に戻し、止水栓を開けて水の供給を再開します。
フラッパーゴムの選び方
フラッパーゴムを選ぶ際は、以下のポイントに注意してください。
- サイズ:トイレのメーカーと型番に合ったサイズを選びます。
- 材質:耐久性の高いゴム素材のものを選びましょう。
取付け方を見て納得!ゴムフロートの交換方法|カクダイ
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ゴムパッキンを交換する


ゴムパッキンを交換することで、トイレのタンク内で水漏れを防げます。ゴムパッキンが劣化すると水が適切に止まらない問題が発生します。
ゴムパッキンの交換方法は、以下のとおりです。
- 必要な工具と新しいゴムパッキンを用意する
- 止水栓を閉めて水を止める
- タンク内の水を抜く
- 古いゴムパッキンを取り外す
- 新しいゴムパッキンに交換する際の注意点を確認する
- 新しいゴムパッキンを正しく取り付ける
- 止水栓を開けて水漏れがないか確認する
- 水が問題なくたまるか再度チェックする
オーバーフロー管の修理または交換をする

トイレのタンクに水がたまらない場合は、オーバーフロー管の問題が挙げられます。オーバーフロー管はタンク内の余分な水を排出する役割があり、破損や亀裂が原因で水漏れを起こします。
オーバーフロー管の修理や交換方法は、以下のとおりです。
- オーバーフロー管に損傷がないか目視で確認する
- 破損や亀裂があれば、新しいオーバーフロー管に交換する
- 亀裂が小さい場合は、接着剤やシーラントで修理する
- 新しい管のサイズがタンクに合っていることを確認する
- 適切な工具を使用し、管がしっかり固定されていることを確かめる
- 修理後、タンクに水が適切にたまるかテストする
正しい手順で行うことでオーバーフロー管の問題が解消され、トイレのタンクに水がしっかりとたまります。
【トイレの水が止まらない】取替用部品を探す方法!『いいナビで楽々修理』
すいどうわーかー
レバーハンドルの修理または交換をする


トイレのレバーハンドルが正常に機能しないと、タンクに水がたまらない問題が生じます。レバーハンドルの動きが硬くなったり、まったく動かなくなったりした場合は修理や交換が必要です。
レバーハンドルを修理するには、最初にハンドルがスムーズに動くか確認してください。動きが悪い場合は、障害物の除去や接続部分の緩みをチェックする必要があります。改善が見られない時は、新しいレバーハンドルへの交換が必要です。
交換時には、トイレタンクに適合するレバーハンドルを選んでください。作業を始める前には、水の供給を停止作業終了後には水漏れがないかを確認することが大切です。
便器とロータンクの接続パッキン(密着パッキン)を交換する

便器とロータンクの隙間から水が漏れていたら、便器とロータンクの接続パッキン(密着パッキン)の交換を検討してください。
- パッキンの確認
- パッキンが硬化してひび割れている場合、交換が必要です。便器とロータンクの隙間から水漏れしていないか確認しましょう。
- 交換作業
- 交換用のパッキンはホームセンターなどで購入できます。交換手順は以下の通りです。
接続パッキンの交換方法
- 水の供給を止める
止水栓を閉じて、トイレのタンクに水が供給されないようにします。 - ロータンクの水を抜く
レバーを回して、たまっている水を流して下さい。 - ロータンクの取り外し
タンクと便器を固定しているボルトを外し、ロータンクを持ち上げて取り外します。 - 古いパッキンの取り外し
古いパッキンを取り外し、新しいパッキンを取り付けます。 - ロータンクの再取り付け
ロータンクを便器に戻し、ボルトで固定します。 - 水の供給再開
止水栓を開けて、水の供給を再開します。
パッキンの選び方
パッキンを選ぶ際は、以下のポイントに注意してください。
- サイズ:トイレのメーカーと型番に合ったサイズを選びます。
- 材質:耐久性の高いゴム素材のものを選びましょう。

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メーカー別の“あるある症状”と対処法

トイレのメーカーや型番によって、タンクの構造や使用部品には違いがあり、発生しやすいトラブルの傾向も異なります。この記事では、国内でシェアの高いTOTO・LIXIL(INAX)・パナソニックの全自動トイレに見られる代表的な症状と、それぞれの対処法のポイントをわかりやすく解説します。
- TOTO:サイフォン式タンクの特徴と「よくあるトラブル」
- LIXIL/INAX:密結タンクの定番トラブル
- パナソニック全自動トイレで水がたまらないときの電装系チェックポイント
TOTO:サイフォン式タンクの特徴と「よくあるトラブル」
サイフォン式タンクの特徴
- 洗浄方式
- サイフォン式タンクは、サイフォンの原理を利用して水を流す構造です。この方式では、タンク内の水が便器に流れ込む際に、サイフォン効果によって汚物を吸い込むように排出します。これにより、効率的な洗浄が可能です。
- 主要部品
- サイフォン式タンクには、ボールタップ、フロートバルブ、オーバーフロー管などの部品が含まれています。ボールタップは給水を調整し、フロートバルブはタンク内の水位を制御します。
よくあるトラブル
- フロートバルブの劣化
- フロートバルブはゴム製であり、経年劣化により硬化や変形が起こります。これにより、排水弁との密着が悪くなり、タンクに水が溜まりにくくなったり、便器内に水が流れ続けることがあります。この場合、フロートバルブを交換することで問題を解決できます。
- ボールタップの不具合
- ボールタップ内部のパッキンが劣化すると、給水がうまく行われず、タンクに水が溜まらない原因になります。このトラブルも、パッキンの交換によって改善可能です。
- 水漏れ
- タンクと便器の接続部分や、ボールタップのパッキンが劣化すると水漏れが発生します。これらの部品を定期的に点検し、必要に応じて交換することが重要です。
対処法
フロートバルブやボールタップの交換は、TOTOの型番に合った部品を使用することで行えます。自分で交換する場合は、まず止水栓を閉め、タンクの水を抜いてから作業を行うことが推奨されます
LIXIL/INAX:密結タンクの定番トラブル
LIXIL(旧INAX)のトイレには、便器とタンクが密着した「密結タンク」が多く採用されています。基本的な構造はTOTO製品と似ていますが、部品の形状や配置に特徴があります。
中でもよく起こるのが、フロートバルブの劣化によるトラブルです。LIXIL(INAX)製のフロートバルブは、長年使用することでゴム部分が劣化し、密閉性が失われることがあります。これにより、タンク内の水が少しずつ便器に流れ出し、水が溜まりにくくなったり、時間がかかったりすることがあります。
このような症状がある場合は、適合する新品のフロートバルブに交換することが基本的な対処法です。また、タンク内部の鎖が絡まっていたり、長さが合っていないと、排水弁の開閉がうまくいかず水が溜まらない原因となることもあるため、鎖の状態や長さもあわせて確認することが大切です。
パナソニック全自動トイレで水がたまらないときの電装系チェックポイント
パナソニックの「アラウーノ」シリーズなどの全自動トイレは、従来のタンク式とは異なり、タンクレス構造に近く、電気制御で給排水を行うのが大きな特徴です。このため、水がたまらないといった不具合が起きた場合、機械的な故障に加え、電装部品の不具合やセンサーの誤作動も原因として考えられます。
まずは、電源まわりを確認しましょう。コンセントに電源プラグがしっかり差し込まれているか、ブレーカーが落ちていないかをチェックしてください。エラーコードが表示されている場合は、取扱説明書に記載された内容を確認し、適切な対処を行いましょう。
電装部品に異常があると判断される場合は、自分で分解や修理を行うのは避けましょう。電気系統は専門的な知識が必要なため、メーカーのカスタマーサポートや専門業者に相談することをおすすめします。また、万が一に備え、停電時や故障時の手動排水方法についても事前に取扱説明書で確認しておくことをおすすめします。
修理にかかるコスト早見表(DIY vs 業者)

トイレタンクに水が溜まらない問題を修理する場合、自分で部品交換(DIY)するか、専門業者に依頼するかで、修理費用が大きく変わります。ここでは修理内容ごとの費用目安をわかりやすくまとめ、DIYと業者依頼それぞれのメリット・デメリットを比較しました。
修理内容 | DIY(部品代のみ) | 業者(部品代+作業費) |
パッキン・フロートバルブなどの部品交換 | 約1,000円〜5,000円 | 約8,000円〜15,000円 |
ボールタップの交換 | 約3,000円〜8,000円 | 約10,000円〜20,000円 |
タンクを外す必要がある修理 | DIYは難易度が高く推奨しません | 約11,000円〜30,000円 |
タンクまたは便器を丸ごと交換 | DIYは難易度が高く推奨しません | 約30,000円〜100,000円以上 |
※上記はあくまで目安であり、部品の種類、作業の難易度、業者の料金設定によって変動します。
- 部品交換のみ(1,000円~)
- タンク脱着を伴う修理(1.1万~3万円)
- タンク/便器丸ごと交換(3万~10万円超)
部品交換のみ(1,000円~)
フロートバルブやパッキンなど、小さな部品の交換で済む場合は、DIYなら部品代のみで修理できます。これらの部品はホームセンターや通販サイトで1,000円〜数千円程度で購入可能です。自分で交換できれば、費用を最小限に抑える方法になります。
ただし、適合する部品を正しく選ぶ知識が求められます。誤った部品を購入すると、無駄な出費になるだけでなく、水漏れが悪化するリスクもあります。作業自体は比較的シンプルなものが多いですが、工具が必要な場合や手順を誤ることで、かえって別の箇所を破損させてしまうおそれもあります。
少しでも不安がある場合は、無理せず専門業者に相談するのが賢明です。
タンク脱着を伴う修理(1.1万~3万円)
ボールタップ本体の交換や、タンク内の複雑な部品の修理、さらにタンクと便器の接合部からの水漏れ修理などは、タンクの取り外し・取り付け作業を伴います。こうした作業はDIYでは難易度が高く、専門知識や技術が求められます。
タンクは重量があり、取り扱いを誤るとケガや破損のリスクがあります。また、給水管や排水管の接続を正確に行わなければ、重大な水漏れにつながる可能性もあります。業者に依頼すれば、適切な工具や豊富な経験をもとに、安全かつ確実な作業が期待できます。
費用の目安は11,000円〜30,000円ほどで、部品代に加え、作業費や出張費が含まれるのが一般的です。DIYよりもコストはかかりますが、トラブルを未然に防ぐためには信頼できるプロの手を借りるのが得策です。
タンク/便器丸ごと交換(3万~10万円超)
タンクや便器にヒビが入っていたり、すでに修理部品の供給が終了している旧型の機種だったりする場合、修理を重ねるよりも新品への交換を選んだほうが、長期的に見てコスト面で有利なケースもあります。こうしたケースでは、タンクと便器本体をまとめて交換する選択肢が現実的です。
交換にかかる費用は、便器の種類やグレードによって大きく異なり、安価なものなら3万円前後から、高機能モデルでは10万円を超えることもあります。
便器の交換は給排水管の工事が伴うため、DIYでは対応が難しく、基本的には専門の業者に依頼する必要があります。最新の節水タイプや多機能トイレに替えることで、水道料金の削減や使い勝手の向上といったメリットも期待できます。
工事を依頼する際は、複数の業者から見積もりを取り、費用だけでなく、保証内容やアフターサポートの充実度も含めて比較検討することが大切です。
修理後にやっておきたい再発防止メンテ

トイレタンクのトラブルは、一度修理しても、日常的なメンテナンスを怠ると再発する恐れがあります。この記事では、修理後に意識すべきポイントや、タンクを長持ちさせて快適な状態を維持するためのメンテナンス方法をご紹介します。定期的な点検や清掃を行うことで、思わぬトラブルの予防につながります。
- タンク内の清掃頻度とフィルターの洗い方
- パッキンの寿命と適切な交換時期
- 月に1回の点検で安心!トイレチェックリスト
タンク内の清掃頻度とフィルターの洗い方
トイレのタンク内部には、水垢・カビ・サビなどの汚れが意外と溜まりやすく、放置すると部品の動作不良を招くことがあります。そのため、定期的な清掃が重要です。目安としては半年に一度程度、タンクの蓋を開けて内部を確認し、中性洗剤とブラシで優しく汚れを落としましょう。
給水管とボールタップの間にあるフィルター(ストレーナー)もチェックが必要です。これは、ゴミやサビの侵入を防ぐ役割がありますが、目詰まりすると給水が遅くなったり、水がまったくたまらなくなる場合もあります。
フィルターの洗浄も年に一度以上を目安に行うと効果的です。取り外し方やお手入れ方法については、必ずトイレの取扱説明書を確認してください。
パッキンの寿命と適切な交換時期
トイレのタンク内部や給水管の接続部分には、水漏れを防ぐためにパッキンが多数使われています。これらのパッキンは主にゴムや樹脂でできており、年月の経過とともに硬化やひび割れが起こり、徐々に機能を失っていきます。
パッキンの寿命は、水質や使用頻度によって差がありますが、一般的には7〜10年が交換の目安です。中でもフロートバルブやボールタップ内部のダイヤフラムパッキンは、劣化すると水が止まらない、水がたまらないといったトラブルを引き起こすことがあります。
修理で一部のパーツを交換した場合でも、他のパッキンも同様に劣化している可能性があります。専門業者に点検を依頼する際は、ほかのパッキンの状態も確認してもらいましょう。必要に応じて予防的に交換することで、今後のトラブルを防ぐことができます。
月に1回の点検で安心!トイレチェックリスト

トイレを快適に使い続けるためには、月に一度の簡単な点検が効果的です。わずかな異常に早く気づくことで、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。ご家庭でも手軽に取り組めるチェック項目を以下にまとめました。
月1点検チェックリスト
- □ タンク内の水位は適正か、しっかり水がたまっているか
- □ 便器内で水がチョロチョロ流れ続けていないか
- □ レバーやボタンを操作したときに正常に水が流れるか
- □ 流した後、タンクへの給水がスムーズに行われているか
- □ タンク・給水管・床に水漏れの跡がないか
- □ 止水栓が固まっていないか(軽く回せるか)
- □ タンク内から異音(シューシュー音など)がしないか
これらの点を定期的に確認することで、小さな異常を早期に発見し、大きなトラブルに発展する前に対処することが可能になります。
自分で修理を始める前に押さえたいポイント

トイレのタンクに水がたまらず困っている方の中には、「本当に自分で直せるのか」「どのくらい費用がかかるのか見当がつかない」と不安を抱えている方も多いでしょう。そこで本記事では、DIY修理に必要な準備のチェックポイントをわかりやすくまとめました。
- DIY修理をする前に確認したい5つの項目
- 修理前に確認すべき重要ポイント
- 部品選びのコツと購入時の注意点
- DIYでかかる主な費用と相場観
DIY修理をする前に確認したい5つの項目
「DIYで直せるかも」と思っていても、事前準備を怠るとトラブルが長引くことがあります。以下のチェックリストを参考に、しっかりと準備を整えてから作業に取りかかりましょう。
- メーカーと型番を事前に把握する
- タンクや便器のフタの裏側、側面などに記載されている場合があります。交換部品を手配するためにも、まずは確認が必須です。
- 必要な工具の準備
- モンキーレンチやドライバー(プラス・マイナス)、ペンチ、軍手などが基本的な工具。作業をスムーズに行うためにも、あらかじめ揃えておきましょう。
- 交換パーツの特定と用意
- ボールタップ、フロートバルブ(フラッパー)、ゴムパッキンなど、劣化が疑われる部品をチェックしておきます。ホームセンターやネットショップで機種に合ったものを手に入れましょう。
- 水回り用の備品を用意
- 水がこぼれる可能性を考え、バケツや雑巾などを用意しておくと安心です。
- 水道の元栓の確認
- 修理中に水が漏れないよう、事前に水道の元栓の位置を確認しておきましょう。作業を始める前に、必ず元栓を閉める手順を確認しておきましょう。
修理前に確認すべき重要ポイント
作業をスムーズに進めるために、以下の項目を必ず押さえておきましょう。
メーカー・型番の再確認
似ているようで、メーカーや型番ごとに採用されている部品は異なります。タンクや便器内に型番のシールが貼られているケースが多いので、要チェックです。
部品の状態をしっかり確認
ボールタップやフロート、ゴムパッキンなどにサビやひび割れがないか目視でチェックします。修理だけではなく、交換が必要なことも少なくありません。
止水栓が正常に稼働するか
水を止めるための止水栓が固着していると、作業中に水を止められず大惨事になる可能性も。事前に動作確認しておきましょう。
他の箇所からの水漏れや異音がないか
床や壁の配管など、トイレ本体以外の場所にもトラブルが潜んでいないか確認してから作業を開始します。
部品選びのコツと購入時の注意点

対応機種の確認を怠らない
とくにボールタップやフロートバルブは機種専用設計になっていることが多いです。適合機種を間違えないようにしましょう。
純正品もしくは対応品がベター
互換品は安価ですが、わずかな寸法の違いでうまく動作しない事例もあります。DIY初心者の方は純正品や対応を明言している部品を推奨します。
セット部品の利用も検討
フロートバルブ一式やパッキン類などをまとめて交換できる“セット”もあります。ミスマッチを減らし、一気にトラブルを解決できるのが利点です。
DIYでかかる主な費用と相場観
DIYでの修理には部品代のみがかかるため、業者に依頼するよりもコストを抑えられます。以下が一般的な部品交換の費用相場です。
部品名 | 費用相場 |
ボールタップ | 約1,500円~3,000円 |
フロートバルブ(フラッパーゴム) | 約500円~2,000円 |
レバーハンドル | 約1,000円~3,000円 |
排水弁セット | 約2,000円~5,000円 |
便器とタンク接続パッキン | 約500円~1,500円 |
合計費用の目安
すべての部品を交換する場合、5,000円~15,000円程度が相場です。業者に依頼すると追加で作業費用がかかるため、費用を抑えたい場合はDIY修理を検討すると良いでしょう。
業者選びの極意

トイレのタンクに水がたまらない場合、自分で修理できるか判断し、必要に応じて業者に依頼することが重要です。この記事では、DIYで対処できる範囲と業者に依頼すべきケース、適切な業者の選び方、修理費用の目安について詳しく解説します。
- DIYで対処できる範囲と、業者へ依頼すべきケース
- DIYが不安なときに検討したい「業者選びのポイント」
- 業者依頼時の費用目安
DIYで対処できる範囲と、業者へ依頼すべきケース
DIYで対処できるトラブル
以下のような簡単な確認や調整であれば、自分で対応可能です。
- 止水栓の確認
- 止水栓が閉まっていると水が供給されません。開けて確認してみましょう。
- 浮き球(フロート)の調整
- 浮き球が適切に動作していないと水がたまりません。高さを調整することで解決する場合があります。
- 給水フィルターの清掃
- タンク内の給水フィルターが詰まっていると水が流れません。フィルターを取り外して掃除してみましょう。
- ボールタップの調整
- ボールタップが正常に作動しないと水が供給されません。ネジを調整したり、軽く掃除することで改善することがあります。
業者に依頼すべきケース
以下のようなトラブルは専門知識が必要なため、業者への依頼を検討しましょう。
- タンクの破損や大きなひび割れ
- ひび割れや破損がある場合、水漏れの原因になります。早めに業者へ相談しましょう。
- 水道管の凍結や損傷
- 特に冬場、配管の凍結や破損により水が供給されない場合、業者の対応が必要です。
- 部品交換が必要な場合
- ボールタップやフロートバルブなどの交換が必要で、作業に自信がない場合は業者に依頼するのが安全です。
- 専門工具が必要な作業
- 一部の修理では専用の工具が必要になるため、プロに任せた方が確実です。
DIYが不安なときに検討したい「業者選びのポイント」

修理を依頼する際は、以下のポイントを基準に信頼できる業者を選びましょう。
- 水道局指定工事店であるか確認
指定工事店であれば、一定の基準を満たした業者であるため安心です。 - 会社情報が明確かチェック
公式サイトに住所や会社概要がしっかり記載されているか確認しましょう。 - 口コミや評判を調べる
GoogleレビューやSNS、口コミサイトで評価を確認し、悪評が多くないかチェックしましょう。 - 見積もりを取る
複数の業者に問い合わせ、作業内容と料金を比較することで適正価格を把握できます。 - 対応スピードの確認
急を要する場合は、24時間対応や即日対応可能な業者を選ぶと安心です。
業者依頼時の費用目安
修理の内容によって費用は異なりますが、一般的な相場は以下の通りです。
修理内容 | 費用相場 |
軽度のトラブル対応(フィルター清掃など) | 約5,000円~10,000円 |
ボールタップ・フロートバルブ交換 | 約8,000円~15,000円 |
タンクの部品交換(タンクを外さない場合) | 約8,000円~12,000円 |
タンクの着脱を伴う修理 | 約11,000円~30,000円 |
水道管の凍結や破損対応 | 約15,000円~50,000円 |
タンク全体の交換 | 約30,000円~100,000円 |
※料金は業者や地域によって異なるため、必ず見積もりを取って確認しましょう。
よくある質問

ここでは、トイレのタンクに水がたまらないといったトラブルに関連して、お客様からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。同様の疑問をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。
- 水がチョロチョロ流れ続ける場合は?
- 夜間だけ水が溜まらないのはなぜ?
- タンクレストイレで水が流れないときの確認ポイント
水がチョロチョロ流れ続ける場合は?
便器内で水がチョロチョロと流れ続ける場合、最も多い原因はタンク内のフロートバルブ(排水弁ゴム栓)の劣化や不具合です。フロートバルブがしっかり閉まらないと、タンクに溜まった水が少しずつ便器内へ漏れてしまいます。その結果、水がなかなか溜まらなかったり、溜まるまでに時間がかかったりすることがあります。
タンクの蓋を開けて、フロートバルブにゴミが挟まっていないか、鎖が絡んでいないか、または外れていないかを確認してください。問題がなければ、バルブ自体が経年劣化している可能性があります。この場合は新しいフロートバルブに交換することで解消することが多いです。
部品の交換に不安があるときは、無理をせず水道修理の専門業者に相談するとスムーズです。
夜間だけ水が溜まらないのはなぜ?

夜間にだけトイレのタンクに水がたまらない、または給水が遅いといった現象が見られる場合、いくつかの原因が考えられます。
まず考えられるのは、水道の水圧の変化です。夜間は多くの人が帰宅し、夕食の準備や入浴などで水を使用するため、集合住宅などでは急激に水道の使用量が増加します。このため、給水管の圧力が低下、水圧が日中よりもわずかに低下することがあります。その結果、ボールタップの動作が不安定になり、タンクへの給水に時間がかかったり、給水自体がうまく行われなかったりすることがあります。
もうひとつの要因として、ボールタップ内部の部品が劣化しているケースもあります。日中の水圧では正常に機能していても、夜間のわずかな水圧低下が影響し、不具合が目立つようになることがあります。また、ごくまれに気温の低下によって部品が収縮し、動作に影響を及ぼす可能性もあります。
こうした症状の原因を正確に特定するのは難しい場合もあるため、異常を感じたら専門業者による点検を検討しましょう。
タンクレストイレで水が流れないときの確認ポイント

タンクレストイレは、水道から直接水を流す仕組みのため、従来のタンク式トイレとは構造が異なります。そのため、「水がたまらない」「水が流れない」「流れが弱い」といったトラブル時の確認ポイントも変わってきます。
まずは、電源が確保されているかを確認しましょう。コンセントが抜けていたり、ブレーカーが落ちていたりすると、トイレが作動しません。タンクレスは電気を使って動作するため、停電中は使用できなくなるケースもあります。
次に、リモコン式の場合は電池切れがないか確認してください。電池が切れていると操作ができなくなります。また、水道の止水栓がしっかり開いているかもチェックが必要です。タンクレストイレは一定の水圧がないと正常に動作しないため、止水栓が絞られていると水の流れが悪くなります。
これらを確認しても改善しない場合は、電磁弁やセンサー、制御基板などの内部部品の故障が疑われます。専門の業者に点検や修理を依頼しましょう。
まとめ

トイレのタンクに水がたまらない問題は、タンク内の部品の故障や不具合が原因のことが多いです。トイレのタンクに水がたまらない原因は、以下のとおりです。
- 止水栓の問題
- フロート(浮き球)の不具合
- ボールタップの故障
- 給水管の問題
- フィルターやストレーナーの目詰まり
- フラッパーゴム(フロートバルブ)の劣化
- ゴムパッキンの劣化
- オーバーフロー管の破損
- レバーハンドルの故障
- 便器とロータンクの接続パッキン(密着パッキン)の劣化
トイレのタンクに水がたまらない原因を解決するためには、以下のように対処してください。
- 止水栓を確認する
- フロートを調整または交換をする
- ボールタップの修理または交換をする
- 給水管の確認または修理をする
- フィルターやストレーナーを清掃する
- フラッパーゴム(フロートバルブ)の交換
- ゴムパッキンを交換する
- オーバーフロー管の修理または交換をする
- レバーハンドルの修理または交換をする
- 便器とロータンクの接続パッキン(密着パッキン)を交換する
早めの対応と定期的なメンテナンスにより、突然の水まわりのトラブルにも迅速に対応でき、安心して生活を送れます。