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エアコンから水が垂れる問題に悩む人は多いです。エアコンから水が垂れる原因は多岐にわたるため、解決策もさまざまです。この記事では、エアコンの水が垂れるの原因と対処法を解説します。記事をとおして、エアコンの水が垂れる原因を自分で診断し、適切な対策を学べます。
エアコンの水が垂れたときの応急処置方法を理解し、自分で対応できるようにしましょう。
今すぐできる:最短10分の応急処置フロー

水漏れに気づいたら、以下の手順で冷静に対処してください。最短10分で、最も重要な初期対応が完了します。
- 電源停止(感電・漏電リスクの回避)
- 被害拡大の抑止(床や家財の保護)
- 漏水元の一次特定(状況の把握)
- 記録(業者への正確な情報伝達)
- 電源停止・感電/漏電リスクの回避(ブレーカー/プラグ)
- 被害拡大の抑止(バケツ・タオル・ビニール養生・家財移動)
- 漏水元の一次特定(室内機/室外機/配管化粧カバー周辺)
- 応急処置後に必ず残す記録(写真・動画・発生時刻・天気・運転モード)
電源停止・感電/漏電リスクの回避(ブレーカー/プラグ)
まず、エアコンの運転を停止し、電源プラグを抜くかブレーカーを落としてください。水漏れ時に最も優先すべきは、感電や漏電といった重大な事故を防ぐことです。水は電気を通しやすいため、濡れたエアコン本体や周辺は非常に危険な状態です。運転を停止しないまま水に触れると、感電する恐れがあります。安全を確保するために、以下の手順を踏んでください。
- リモコンでエアコンの運転を停止します。
- 必ず乾いた手で、コンセントから電源プラグを抜きます。
- コンセント周りが既に濡れている、またはプラグに手が届かない場合は、無理に触ってはいけません。分電盤(ブレーカーボックス)を探し、エアコン専用のブレーカー(通常「エアコン」と記載)を「切」にしてください。
被害拡大の抑止(バケツ・タオル・ビニール養生・家財移動)
電源を落としたら、次に床や家財を水濡れから守る処置を行います。水滴を放置すると、床材にシミができたり、フローリングが変形したりする二次被害が発生するためです。特に賃貸物件の場合、床へのダメージは退去時の原状回復費用に関わります。近くにテレビやパソコンなどの家電製品があれば、故障の原因になるため早急な対応が必要です。
水が垂れている位置の真下に、バケツや洗面器を置いて水滴を受けてください。水が広範囲に飛び散る場合は、バケツの周囲に吸水性の高いタオルや雑巾を敷き詰めます。床がカーペットや畳の場合は、まず45Lのゴミ袋など大きなビニール袋を広げて敷き、その上にタオルを置くと、水が染み込むのを確実に防げます。近くに移動できる家具や家電がある場合は、すぐに濡れない場所へ動かしてください。
漏水元の一次特定(室内機/室外機/配管化粧カバー周辺)
被害の拡大を防いだら、どこから水が漏れているのかを目で見て確認しましょう。漏れている箇所によって、水漏れの原因がある程度推測できるからです。原因を特定するためではなく、後で業者や管理会社に状況を正確に伝えるために確認します。無理に覗き込んだり、カバーを外したりする必要はありません。以下の3箇所を中心に、どこから水が垂れているかを確認してください。
- 室内機本体
- 吹き出し口(風が出てくる場所)、本体の底面、側面など、具体的にどのあたりから漏れているか。
- 室外機周辺
- 室外機自体や、その下から異常な量の水が出ていないか。(冷房時、室外機から水が出るのは正常ですが、量が多すぎたり氷がついていたりする場合は異常のサインです)
- 配管化粧カバー
- 室内機と室外機をつなぐパイプを覆っている壁のカバー(スリーブ)の隙間や、壁との接合部から水が染み出していないか。
応急処置後に必ず残す記録(写真・動画・発生時刻・天気・運転モード)
応急処置が完了したら、現在の状況をスマートフォンなどで記録に残してください。この記録は、専門業者が原因を特定し、修理をスムーズに進めるための非常に重要な証拠となります。口頭での説明だけでは伝わりにくい状況も、視覚的な証拠があれば正確に把握してもらえます。賃貸物件の場合は、管理会社への報告義務や、万が一の保険請求時にも役立ちます。以下の内容を記録してください。
- 写真
- 水が垂れている箇所(ポタポタ落ちている瞬間)、水漏れによって濡れた床や家財の被害状況、エアコン本体の型番(本体側面のラベル)、可能であれば室外機のドレンホース先端。
- 動画
- 水が垂れる頻度や量がわかるように、10秒程度撮影すると最も伝わりやすいです。
- メモ
- ⚪︎ いつ水漏れに気づいたか(発生時刻)
⚪︎ その時の天気(例:大雨だった、非常に湿度が高かった)
⚪︎ 使用していた運転モード(例:冷房、除湿、暖房)
原因別:今すぐできる応急処置と、自分でやっていいかどうかの目安

水漏れの主な原因と、ご自身で「できること」「できないこと」の境界線を解説します。安全が第一であり、少しでも不安を感じたら無理せず業者を待ってください。
- ドレンホース詰まり
- 本体の傾き・勾配不良
- 結露過多(梅雨・除湿強め)
- ドレンアップキット搭載機種
- 室外機側の詰まり/凍結
- 配管化粧カバー内の漏れ
ドレンホース詰まり
エアコン水漏れの原因として最も多いのが、ドレンホースの詰まりです。ドレンホースは、室内機で発生した結露水(ドレン水)を屋外に排出するための管です。このホースの先端に泥、ホコリ、枯葉、または虫の死骸などが詰まると、行き場を失った水が室内機側へ逆流し、本体から溢れ出てしまいます。まず、室外機の近くにあるドレンホース(通常、細いジャバラ状のホース)の先端を探してください。
先端が泥などで物理的に塞がっている場合は、割り箸や古い歯ブラシなどで慎重に取り除きます。ホースの先端が地面の泥や水たまりに浸かっている場合は、少し高い位置に動かしてください。掃除機を使う方法も有効です。ホース先端に乾いた布やガーゼを輪ゴムで固定し(ゴミや水を掃除機本体に吸い込まないため)、掃除機の吸い込み口を当てます。「3秒ほど吸って離す」という動作を2〜3回繰り返します。※内部を傷める可能性があるため、強く吸い続けないでください。
本体の傾き・勾配不良
エアコンの室内機は、結露水が自然にドレンホース側へ流れるよう、意図的にわずかな傾き(勾配)をつけて設置されています。しかし、地震の影響や設置不良、家の歪みなどでこの勾配が逆になると、水が正常に流れず、本体の手前側から漏れ出してしまいます。
この場合、ご自身でできる応急処置は、床や家財を守るための養生(バケツやタオルでの保護)を徹底することだけです。「傾いているから」といって、ご自身で本体を押したり、下に物を挟んで傾きを調整しようとしたりしないでください。エアコン本体は重量があり、無理に力を加えると落下する危険があります。また、配管の接続部を破損させてしまう可能性もあります。傾きが疑われる場合は、必ず専門の業者に連絡し、設置状況の点検と再調整を依頼してください。その際、傾きがわかる写真も記録しておきましょう。
結露過多(梅雨・除湿強め)
梅雨時など非常に湿度が高い日や、冷房・除湿運転を長時間「強」で稼働させた場合、エアコン内部の結露水の発生量が、ドレンホースの排出能力を一時的に超えてしまうことがあります。内部の受け皿(ドレンパン)から水が溢れ、水漏れとして発生します。これは故障ではなく、一時的な現象である可能性が高いです。
まずは応急処置(電源OFF、養生)を行い、水漏れが収まるのを待ちます。その後、バケツなどを置いたまま、運転モードを「送風」または「内部クリーン」に切り替えて、5分から10分程度運転させてください。これにより、内部の熱交換器やドレンパン周辺を乾燥させることができます。送風運転が終了したら、再度運転を停止し、しばらく様子を見ます。これで水漏れが止まれば、一時的な結露過多だったと考えられます。ただし、冷房を再開してすぐに再発する場合は、汚れによる詰まりなど他の原因が考えられるため、業者に点検を依頼しましょう。
ドレンアップキット搭載機種
ドレンアップキット(ドレンポンプ)とは、ドレンホースを天井裏や壁の高い位置に通す必要がある場合などに、結露水をポンプの力で強制的に排出するための装置です。このタイプのエアコンで水漏れが発生した場合、DIYでの応急処置は絶対にできません。すぐに運転を停止し、専門業者を呼んでください。
水漏れの原因が、ポンプ本体の故障、センサーの誤作動、または電源系統のトラブルである可能性が非常に高いです。知識がないまま触ると、ポンプが空回りして焼損したり、漏電事故を引き起こしたりする重大な危険が伴います。通常のドレンホース詰まりの対処法(掃除機での吸引など)も絶対に行わないでください。
電源停止、養生、記録までを徹底し、業者には「ドレンポンプ搭載機種の可能性がある」と明確に伝えてください。
室外機側の詰まり/凍結
室外機の熱交換がうまくいかないと、室内機とつながる配管が異常に冷やされ、凍結することがあります。この氷が解けた水や、室外機本体の異常な結露が水漏れの原因となるケースです。室外機の熱交換不良は、吹き出し口の前や周囲に物を置いていて、風の通り道(風路)を塞いでいることが原因で起こりやすいです。
まず、室外機の周囲を確認し、風通しを妨げている植木鉢、ゴミ、雑草などがあれば取り除いてください。室外機本体や太い方の配管に霜や氷がびっしりと付着している場合は、すぐにエアコンの運転を停止します。
絶対にやってはいけないのが、氷を工具などで叩いて剥がそうとすること、熱湯やドライヤーの熱風をかけることです。配管やフィン(薄い金属板)を破損させ、致命的な故障につながります。運転を止め、氷が自然に解けるのを待ってください。氷が解けた後も頻繁に凍結する場合は、冷媒ガス不足などの故障が疑われるため、業者による点検が必要です。
配管化粧カバー内の漏れ
室内機本体ではなく、壁の配管カバー(スリーブ)や、壁とカバーの隙間から水が漏れている場合は、最も注意が必要なケースの一つです。カバー内部でドレンホースが破損または断裂しているか、配管の断熱材が劣化して結露(配管結露)が発生している可能性が高いです。
この場合、ご自身でできることは養生と記録のみです。絶対に配管カバーを自分で開けたり、隙間に物を詰めたりしないでください。
カバー内部には、ドレンホースの他に冷媒配管や電源線(Fケーブル)も一緒に通っていることがほとんどです。万が一、電源線が傷ついていた場合、水が触れることで漏電やショートを引き起こす重大な危険があります。
水滴が垂れる場所にバケツを置き、壁を伝って水が流れる場合は、養生テープ(マスキングテープ)で壁にタオルを貼り付け、水をバケツへ誘導するようにしてください。状況を詳しく写真に撮り、大至急、専門業者に連絡してください。
やってはいけないこと(事故・故障・保険無効)

水漏れに慌てると、良かれと思った行動が逆効果になることがあります。感電事故、エアコンの故障、さらには保証や保険の対象外となる「NG行動」を解説します。
- 濡れた手での操作/分解開口/洗剤の噴霧/熱湯・ドライヤー加熱
- 室外機の移動・傾け/銅管へ力をかける/電装基板周辺への水気
- 施工シール・封印ラベル破損(賃貸・保証のトラブルに直結)
濡れた手での操作/分解開口/洗剤の噴霧/熱湯・ドライヤー加熱
安全に関わる重大なNG行動です。まず、濡れた手で電源プラグやブレーカーを操作することは絶対にやめてください。感電の危険が非常に高いです。内部の詰まりを取り除こうとして、前面のフィルターカバー以外(本体上部や側面のパネル)を無理に開ける「分解開口」も厳禁です。内部には電装基板や高圧電流が流れる部分があり、触れると感電やショートの原因になります。
「掃除も兼ねて」と、水漏れ箇所に市販のエアコン洗浄スプレーなどを噴霧するのも危険です。洗浄剤が電装部品にかかると、基板がショートし、修理不可能な故障につながります。また、凍結を解消しようとして熱湯やドライヤーの熱風を当てる行為もNGです。プラスチック部品が熱で変形したり、配管がダメージを受けたりし、かえって故障を悪化させます。
室外機の移動・傾け/銅管へ力をかける/電装基板周辺への水気
室外機や配管に関するNG行動です。室外機周辺のドレンホースを確認するために、重い室外機本体を無理に動かしたり、傾けたりしないでください。室外機に接続されている銅管は、見た目以上にデリケートです。本体を動かした際にこの銅管が折れたり、接続部が緩んだりすると、内部の冷媒ガスが漏れ出してしまいます。ガス漏れが発生すると、修理は高額になります。
また、室内機の水漏れ処置中に、電装基板周辺を濡らさないよう細心の注意が必要です。電装基板はエアコンの「脳」にあたる精密部品で、多くの場合、室内機の右側(または左側)に集中しています。この部分が水に濡れると、基板がショートし、電源が入らなくなるなど致命的な故障につながります。水漏れ箇所が基板に近い場合は、養生を特に徹底してください。
施工シール・封印ラベル破損(賃貸・保証のトラブルに直結)
ご自身での分解に関連して、メーカーや施工業者が貼ったシールやラベルを破損させないよう注意してください。エアコン本体には、製造番号や型番が記載されたメーカーのラベルや、設置業者が施工日などを記したシールが貼られています。また、一部の機種には分解を防ぐための封印ラベルが貼られていることがあります。
これらを意図的に剥がしたり、無理な分解によって破損させたりすると、メーカー保証期間内であっても保証が受けられなくなる可能性があります。特に賃貸物件の場合、エアコンは大家の所有物です。設備に手を加えた(分解しようとした)形跡が残ると、退去時に原状回復費用として高額な修理代や交換費用を請求されるトラブルに直結します。応急処置は、あくまで機器の外側からできる範囲に留めてください。
状況別の最適手順(夜間/休日/大雨/賃貸)

水漏れはタイミングを選んでくれません。業者や管理会社が営業時間外の場合や、特殊な状況下で発生した場合の最適な行動手順を解説します。
- 夜間/休日:応急→防水養生→記録→翌営業日に連絡(緊急度基準)
- 大雨・台風時:外部ドレン先端の浸水確認/屋外作業は避ける
- 賃貸:管理会社への最短テンプレ連絡文
夜間/休日:応急→防水養生→記録→翌営業日に連絡(緊急度基準)
夜間や休日に水漏れが発生すると、すぐに業者を呼べず焦るかもしれません。まずは「今すぐできる応急処置フロー」を徹底的に実行してください。多くの修理業者は営業時間外であり、24時間対応の緊急サービスは割増料金で非常に高額になるケースがほとんどです。
まずは、電源停止と安全確保を最優先します。次に、バケツやタオル、ビニール袋を使った防水養生を厳重に行います。バケツがすぐに溢れそうなほど水量が多い場合や、電気系統から異音・焦げ臭がする場合は「緊急度高」と判断し、24時間対応の業者を探す必要があります。
水量がポタポタ垂れる程度(緊急度低)であれば、エアコンの使用を完全に中止し、養生を万全にした上で、翌朝一番(翌営業日)に業者や管理会社へ連絡するのが最も現実的でコストを抑えられる対応です。
大雨・台風時:外部ドレン先端の浸水確認/屋外作業は避ける
大雨や台風の日に水漏れが発生した場合、ドレンホースの先端が原因である可能性が高いです。ベランダや屋外の排水溝が豪雨によって溢れ、ドレンホースの先端が水たまりに浸かってしまうと、水の出口がなくなり、室内機へ逆流します。まずは安全な窓から、ドレンホースの先端が水に浸かっていないか確認してください。
もし浸水しているのが確認でき、安全に外に出られる状況であれば、ホースの先端を排水溝ブロックの上など、少し高い位置に移動させてください。ただし、強風や雷、豪雨でベランダや屋外に出るのが少しでも危険だと感じた場合は、絶対に無理をしてはいけません。ご自身の安全が最優先です。その場合はエアコンの運転を完全に停止し、室内での養生を徹底して天候が回復するのを待ってください。
賃貸:管理会社への最短テンプレ連絡文
賃貸マンションやアパートで水漏れが発生した場合、絶対にやってはいけないのが、管理会社(または大家)に無断で修理業者を呼ぶことです。エアコンは部屋の「設備」であり、その所有者(大家)に修理義務があります。先に管理会社へ連絡しないと、修理費用が全額自己負担になる可能性が非常に高いです。応急処置を済ませたら、すぐに管理会社または大家に連絡してください。その際、以下のテンプレートを使うと、状況が簡潔かつ正確に伝わります。
件名: 【緊急】(部屋番号)エアコン水漏れ発生
本文:
- お世話になっております。(部屋番号)の(氏名)です。
- (例:本日午前10時頃)より、リビングのエアコンから水漏れが発生しました。
- 機種: (メーカー名・型番 ※ラベルで確認)
- 症状: 室内機の吹き出し口(右側)から水が垂れています。
- 応急処置: 電源OFF、プラグ抜去済み。床にバケツとタオルで養生しています。
- (撮影した写真・動画を添付)
- ご確認と、修理の手配をお願いいたします。
電話前チェック:伝える項目テンプレ

業者や管理会社へ連絡する前に、必要な情報を整理しておくと、電話がスムーズに進み、業者の訪問準備も効率化できます。
- ラベルの位置と読み取り(メーカー・型番・製造年)
- 症状の言い方(運転モード/発生頻度/水量/発生位置)
- 既に試した応急処置/使用環境(湿度・ペット・キッチン近接)
ラベルの位置と読み取り(メーカー・型番・製造年)
修理の手配には、エアコンの機種を特定する情報が不可欠です。この情報がないと、業者は修理部品の特定や、修理可否の判断(古すぎる機種など)ができません。電話をかける前に、エアコン本体に貼られているラベル(シール)を確認し、情報をメモしてください。
- ラベルの位置
- ⚪︎ 室内機:本体の側面(右下や左下が多い)、または底面(吹き出し口の下など)。
⚪︎ 室外機:本体の側面。 - 読み取る項目
- ⚪︎ メーカー名: (例:DAIKIN, Panasonic, MITSUBISHI など)
⚪︎ 型番(品番): (例:AN22ZRS-W, RAS-X22M など)
⚪︎ 製造年: (例:2020年製 など)
応急処置の際に、ラベル全体を写真で撮っておくと、後でゆっくり確認できるため便利です。
症状の言い方(運転モード/発生頻度/水量/発生位置)
「水が漏れています」という情報だけでは、業者は原因を推測できません。水漏れの状況を、できるだけ具体的に説明できるように整理してください。具体的な症状を伝えることで、業者が訪問前に「ドレンホースの詰まりだろう」「これはポンプの故障かもしれない」と原因を推測でき、適切な工具や部品を準備できます。以下の4点を整理して伝えてください。
- 運転モード
- どの運転をしている時に漏れましたか?(例:冷房、除湿、暖房)
- 発生頻度
- 常に漏れていますか? それとも時々ですか?(例:運転開始から約30分経つと漏れ出す)
- 水量
- どれくらいの量が漏れていますか?(例:ポタポタと数秒に1滴程度、糸を引くように垂れている、1時間でバケツの半分くらい溜まる)
- 発生位置
- 室内機のどこから漏れていますか?(例:吹き出し口の右端から、本体の底面の角から、壁の配管カバーの隙間から)
既に試した応急処置/使用環境(湿度・ペット・キッチン近接)
ご自身で試した応急処置の内容と、エアコンの設置環境も重要な情報です。「ドレンホースの先端を掃除機で吸ってみたが、改善しなかった」と伝えれば、業者は「先端ではなく、もっと奥か、本体内部の詰まりだ」と判断できます。また、使用環境は、詰まりや汚れの原因特定に役立ちます。
- 試した処置
- (例:電源プラグを抜いて養生だけした、ドレンホースの先端のゴミを取り除いた)
- 使用環境
- ⚪︎ ペットの有無: (例:室内で猫を飼っている。毛がフィルターに付きやすい)
⚪︎ キッチンの近接: (例:ワンルームでキッチンのすぐ横にあり、料理の油を吸いやすい)
⚪︎ (例:梅雨時で、洗濯物の部屋干しをしている)
これらの情報が、根本的な原因解決の手がかりとなります。
応急用ミニキットを作る(家にあるものでOK)

エアコンの水漏れは突然発生します。いざという時に慌てないため、家にあるもので簡単に作れる「水漏れ応急処置ミニキット」を準備しておくことをお勧めします。
- 推奨リスト
- 置き場所と家族共有ルール(すぐ取れる・誰でも使える)
推奨リスト
水漏れ発生時に「バケツはどこだっけ?」「ビニール袋がない」と探している間に、被害は拡大してしまいます。迅速な初動対応ができるよう、以下の道具を一つの箱や袋にまとめておきましょう。
- 雑巾・使い古しのタオル(数枚)
- 床の拭き取りや吸水に必須です。
- 養生テープ(またはマスキングテープ)
- ビニールを床に固定したり、壁にタオルを貼り付けて水を誘導する際に使います。粘着力が強すぎず、糊が残りにくいものが最適です。
- 45Lポリ袋(ゴミ袋)(数枚)
- 床や家財を覆うビニールシートとして非常に役立ちます。
- バケツ(または洗面器)
- 水を受けるために必須。折り畳み式のバケツなら場所を取りません。
- 薄手の段ボール(またはレジャーシート)
- ビニールシートの下に敷くと、床へのダメージをさらに軽減できます。
- 軍手
- 屋外作業や、安全のためにあると安心です。
- 懐中電灯(またはヘッドライト)
- 暗い場所(室外機の裏など)の確認や、夜間発生時に役立ちます。
置き場所と家族共有ルール(すぐ取れる・誰でも使える)
作成した応急処置キットは、すぐに取り出せる場所に保管することが重要です。押し入れや物置の奥底にしまい込むと、緊急時に役立ちません。リビングの収納、玄関のクローゼット、洗面所の下など、家族全員が「ここにある」とわかる場所に定位置を決めてください。
キットを保管する箱には「エアコン水漏れセット」など、誰が見てもわかるようにラベルを貼っておきましょう。「もしエアコンから水が垂れてきたら、まずこの箱を持ってきて、エアコンのプラグを抜く」という最低限のルールを家族全員で共有しておくことが、被害を最小限に抑える鍵となります。
応急→本対応の切替え基準

応急処置で一時的に水漏れが止まっても、根本的な原因が解決していなければ再発します。どのような状態になったら、すぐに業者による本格的な対応(修理・洗浄)に切り替えるべきか、その基準を解説します。
- 24時間以内に再発/1時間でバケツ満水/電気系の異音・焦げ臭
- 使用10年超・同一事象2回以上・ポンプ搭載機種は業者直行
24時間以内に再発/1時間でバケツ満水/電気系の異音・焦げ臭
以下の3つの症状のいずれかが当てはまる場合は、応急処置で様子を見る段階ではありません。即座に専門業者を手配してください。これらは、単なる一時的な現象ではなく、重大な故障や危険な状態を示唆しているためです。
- 24時間以内に再発
- ドレンホースの先端を掃除するなど応急処置をしても、翌日までに水漏れが再発した場合。ホースの奥深くや、本体内部のドレンパンが汚れで詰まっている可能性が高く、根本的な洗浄が必要です。
- 1時間でバケツ満水
- 水量が異常に多い場合。ドレンパン(受け皿)の割れや、配管の重大な異常が疑われます。放置は非常に危険です。
- 電気系の異音・焦げ臭
- 水漏れと同時に「ブーン」という異音、電子部品が焦げるような臭いがする場合。水が電装基板にかかり、漏電やショートを起こしている危険が極めて高いです。即座に使用を中止し、ブレーカーを落として業者に連絡してください。
使用10年超・同一事象2回以上・ポンプ搭載機種は業者直行
機種の状態や過去の履歴によっても、すぐに業者を呼ぶべきケースがあります。経年劣化による部品の破損、根本原因の未解決、またはDIYが不可能な機種であり、応急処置だけで済ませようとすると、かえって状況を悪化させる可能性があります。
- 使用10年超
- エアコンの設計上の標準使用期間(約10年)を超えています。内部のプラスチック部品(ドレンパンなど)が経年劣化で割れたり、ヒビが入ったりしている可能性が高いです。メーカーの部品保有期間も過ぎ、修理自体が難しくなるため、早めに点検を依頼し、買い替えも視野に入れるべきです。
- 同一事象2回以上
- 昨年や一昨年にも同じ水漏れを経験している場合。前回の修理や洗浄が不十分で、根本原因が解決していません。専門業者による徹底的な分解洗浄や、設置不良の再調査が必要です。
- ポンプ搭載機種
- 「ドレンアップキット搭載機種」で解説した通り、このタイプの水漏れはDIYでの対処は危険です。水漏れ=ポンプ周辺の異常と判断し、迷わず専門業者に依頼してください。
エアコンから水が垂れるときの応急処置

エアコンから水が垂れるときの応急処置は以下のとおりです。
- エアコンの電源を切って安全を確保
- 水垂れを防ぐための応急処置
- 原因を見分ける方法
エアコンの電源を切って安全を確保

エアコンから水垂れが発生した際には、まず電源を切り、安全を確保することが最優先事項です。エアコンのリモコンや本体の電源ボタンを使って運転を停止し、電源プラグをコンセントから抜いてください。エアコンの動作を停止させます。
初期対応は、エアコン内部の電気系統のショートを防ぎ、大きなトラブルの発生を避けるために重要です。電源を切った後は、水垂れが続いていないか、電源コードやコンセントが濡れていないかも必ず確認してください。安全に次の対処方法を検討できます。
水垂れを防ぐための応急処置

エアコンからの水垂れを発見した際には、速やかに対処してください。床や家具への損傷を防ぎ、大きなトラブルを避けられます。エアコンの電源を切り、ショートや故障のリスクを減らしましょう。
漏れている水をタオルやバケツなどで受け止め、水が床や家具に広がらないようにします。水がほかの電気製品に触れないように注意してください。速やかに専門家に連絡し、修理を依頼します。エアコンの状態を確認し、問題を根本から解決できます。
原因を見分ける方法

エアコンフィルターの汚れを確認しましょう。フィルターが詰まっている場合、空気の流れが悪くなり、適切な冷却が行われず、結露が増えて水垂れを引き起こします。ドレンパンと排水管の状態をチェックします。詰まっていたり、曲がっていたりすると水がスムーズに流れません。
水が本体から漏れる場合があります。室外機の位置や設置状態にも注意が必要です。室外機が不安定であると、振動などが内部の配管に影響を与えます。内部の冷却コイルの結露状態を観察し、エアコンの使用環境を確認してください。高湿度の場所に設置されている場合、本体内部の湿度が高まり、水が垂れやすいです。
エアコンの運転設定を確認し、適切な温度とモードで動作しているかもチェックしましょう。エアコンから水が垂れる原因を効率的に特定できます。
» エアコンフィルターの掃除方法と注意点を解説
エアコンから水が垂れる原因と対処法

エアコンから水が垂れる原因と対処法は以下のとおりです。
- ドレンホースの詰まり
- エアコン内部の結露
- 室外機のトラブル
- 設置不良
- 配管のトラブル
- エアコン本体の故障
- エアコンの部品の破損
ドレンホースの詰まり

ドレンホースの詰まりは、エアコンから水が垂れる原因の一つです。詰まりは、汚れやほこり、カビが主な原因で発生します。ドレンホースが詰まると、水の流れが悪くなり、結果的にエアコンから水垂れが起こります。
ドレンホースの詰まりを解決するためには、専用のクリーナーを使用してドレンホースを洗浄することが一般的です。洗浄すると、詰まりを引き起こしている汚れやカビを効果的に除去できます。エアコンの使用頻度が高まる時期の前には、ドレンホースの点検と清掃を行ってください。
詰まりがひどいときは自分で対処するのが難しいため、プロの業者に依頼するのがおすすめです。プロの業者であれば、適切な機材と技術で迅速に問題を解決できます。定期的なメンテナンスが、エアコンの正常な機能を保つために不可欠です。
» ドレンホースを自分で掃除する方法を徹底解説!
エアコン内部の結露

エアコン内部の結露は、冷却コイル周りで冷たい空気が接触すると生じます。結露は通常、ドレンパンを経由して外に排出されるのが一般的です。ドレンパンや排水路が汚れや異物で詰まると、水が正常に排水されないため、内部からの水垂れが発生します。
フィルターが詰まり、空気の流れが悪くなると結露が増えます。室内の湿度が高い場合も結露を引き起こしやすいです。エアコン内部の結露は水垂れや不具合の原因となるため、適切な対策と定期的なメンテナンスが必要です。
室外機のトラブル

室外機のトラブルは、エアコンの効率を大幅に低下させます。室外機は、エアコンシステムの重要な部分であり、さまざまな問題が発生する可能性があります。ファンが動かない場合、電源が正常に供給されていないコンデンサーの故障や冷媒ガスの漏れなどが原因です。
配管の詰まりや曲がり、ダストや汚れの蓄積も室外機の性能に影響します。騒音が異常に大きい場合や、防振ゴムが劣化している場合には、室外機自体のメンテナンスが必要です。室外機のトラブルはエアコンの冷却効果を損ね、室内の快適さを低下させます。
室外機の状態を良好に保つと、エアコン全体の効率を高め、快適な室内環境の維持が可能です。
設置不良

エアコンの設置不良は、水垂れの一般的な原因です。適切に設置されていない場合、エアコンは正常に機能せず、さまざまな問題が生じます。
エアコンが水平でないと、水が逆流しやすくなるため注意が必要です。室内機と室外機の高低差が規定と異なると、冷媒の流れが悪くなり、結露やその他の不具合を引き起こします。エアコンの取り付けが緩いと、機械が動作する際に発生する振動で内部の配管や部品が緩む可能性があります。
冷媒漏れや音の問題もエアコンの設置不良が原因です。ドレンパンやドレンホースの位置が適切でない場合や、ドレンホースが折れ曲がっていると、水がうまく流れません。排出されずに漏れ出す原因になります。エアコンの設置は専門の技術者に依頼しましょう。
適切に設置されると、エアコンの性能を最大限に活用し、不具合のリスクを減らせます。
配管のトラブル

配管のトラブルはエアコンから水が垂れる原因の一つです。配管の問題が引き起こされる理由は、接続部分の緩みや異物の詰まりがあります。エアコンの使用によって配管の劣化や、施工ミスによる不適切な設計が原因で水垂れが発生します。水垂れに直結する場合が多いため、早めに対処してください。
配管トラブルに適切に対処することで、エアコンを長持ちさせ、効率よく使用できます。
エアコン本体の故障

本体の故障もエアコンから水が垂れる原因です。内部の電源基板やモーターなどのコンポーネントが故障すると、エアコンは異常な振動や騒音を発します。冷暖房の切り替え失敗や温度調節の不具合も故障の兆しです。故障が進行すると、エアコンの効率が落ち、過剰な結露が発生し水滴になります。
エアコンが突然停止する場合、自動停止機能が作動している可能性があり、内部に異常があることが考えられます。エアコン本体の故障が疑われる際には、自己解決を試みる前に専門の技術者に依頼しましょう。故障が進行すると修理費用が高額になる可能性があるため、早めの対応をおすすめします。
エアコンの部品の破損

エアコンの部品が破損すると、エアコンからの水垂れが悪化する可能性があります。破損した部品はエアコンの正常な機能を妨げ、冷却効率を低下させるため、早急な対処が必要です。
エアコンの効率を下げる要因は以下のとおりです。
- 冷却フィンの曲がり
- ファンモーターの故障
- 電子制御基板の損傷
- フィルターの破れや詰まり
- 圧縮機の故障
エアコンの部品が何らかの原因で損傷すると、エアコンは冷気を効率よく生産できなくなり、異常な水滴が発生します。エアコンから水が垂れる場合は、部品の状態を確認し、必要に応じて修理や交換を行いましょう。
自分でチェックできる!エアコン水垂れの簡単セルフ点検方法

専門知識がなくても、自分でできる簡単な確認ポイントがあります。以下の手順で異常がないかチェックしましょう。
- フィルターや吹き出し口の汚れを確認する
- ドレンホースの差し込みや抜けをチェックする
- ドレンパンの水たまりを確認する
- 室内機と室外機まわりの異常を見つけるコツ
フィルターや吹き出し口の汚れを確認する
- エアコンの電源をオフにする
感電や故障を防ぐため、必ずコンセントを抜くかブレーカーを切ってから作業を始めましょう。
フィルターを取り外す
多くの家庭用エアコンは、フロントパネルを開けて手前に引くと簡単に取り外せます。
汚れ具合をチェック
フィルターにホコリや油汚れが溜まっていると、空気の流れが悪くなり、水が結露しやすくなります。
掃除機や水洗いでクリーニング
目立つホコリは掃除機で吸い取る
しつこい汚れは中性洗剤を薄めたぬるま湯で洗う
乾燥後に再度フィルターを取り付ける
吹き出し口も点検
吹き出し口の周辺にホコリが固着している場合は、綿棒や柔らかい布で拭き取りましょう。
ポイント
フィルターの掃除は2週間に1回程度が理想です。こまめなお手入れが水漏れ予防につながります。
ドレンホースの差し込みや抜けをチェックする

- ドレンホースとは?
エアコン内部で発生した結露水を屋外に排出するパイプ状のホースです。室外機付近まで延びていることが多いです。 - 正しく接続されているか確認
エアコン本体や室外機周辺にあるドレンホースを手で軽く触り、差し込みが緩んでいないか、抜けかかっていないかをチェックします。 - 詰まりや折れ曲がりがないか確認
ホースが折れていたり、先端が土やゴミで塞がれていると、水が外へ排出されず逆流してしまいます。 - 詰まりがある場合の簡単対処法
ホースの先端を軽く振る
掃除機の吸い込み口にホースを当てて詰まりを吸い出す
水をゆっくり流し、異物を押し出す
注意
無理な力を加えるとホースが破損する可能性があります。作業は丁寧に行いましょう。
ドレンパンの水たまりを確認する
- ドレンパンとは?
エアコン内部で生じた水を一時的に受ける受け皿のようなもの。通常はドレンパンからドレンホースへ水が流れる仕組みです。 - フロントパネルを開けて奥を確認
機種によっては見えづらい場合もありますが、ライトなどを使って水が大量に溜まっていないかチェックします。 - 水が溜まっていたら
ドレンホースの詰まりが原因の可能性大
ドレンパン自体が汚れているケースも
ホコリやカビが堆積している場合は、エアコン洗浄スプレーなどを使って清掃を試みる
補足
ドレンパンの清掃は内部構造を理解していないと難しいこともあります。自信がない場合は無理せず専門業者に依頼しましょう。
室内機と室外機まわりの異常を見つけるコツ

室内機チェック
- 運転中の異音の有無
- 風量や温度の異常(冷え・暖まりが弱い)
- 本体や下の床に水滴や湿った跡がないか
室外機チェック
- 異常な振動や騒音
- 周囲が障害物で塞がれていないか
- ドレンホースの先がきちんと外気に面しているか
ポイント
定期的に室内機・室外機周辺を見回すだけでも、早期にトラブルを発見できます。異変を感じたら専門業者へ相談しましょう。
水垂れを放置するとどうなる?放置した場合のリスク

水垂れを「少しだけだから…」と放置してしまうと、思わぬ被害につながります。
- カビ・細菌の繁殖による健康被害
- エアコン内部の腐食や故障リスクの増大
- 部屋の湿度上昇や床・壁のダメージ
カビ・細菌の繁殖による健康被害
- エアコン内部が湿気だらけに
- 水垂れが続くと内部が常に湿った状態になり、カビや細菌が繁殖しやすくなります。
- アレルギーや呼吸器トラブルのリスク
- カビの胞子や細菌がエアコンの風とともに室内に拡散されるため、アレルギー症状や喘息が悪化する恐れがあります。
エアコン内部の腐食や故障リスクの増大

- 電気系統へのダメージ
- 水が内部の基板や配線に及ぶとショートや腐食が進み、突然の故障につながることも。
- 修理・交換コストの増大
- 重大な故障が起きると修理費が高額になる場合があります。古いエアコンほど部品交換が難しく、買い替えに至るケースも珍しくありません。
部屋の湿度上昇や床・壁のダメージ
- フローリングや壁紙の変形・変色
- 水分を含んだ木材は膨張や反りが発生し、壁紙は剥がれやシミの原因に。
- 賃貸物件なら修繕費請求の可能性
- 水濡れ被害が拡大すると、退去時に原状回復義務として費用を負担しなければならないことも。
結論:早めの対処が大切
水垂れに気付いた段階で正しい処置をすれば、大きなトラブルを未然に防げます。
賃貸物件でエアコンの水垂れが発生した場合の対処法

賃貸にお住まいの場合、修理費用の負担や対応フローが気になる方も多いでしょう。以下のポイントを押さえておくと安心です。
- 管理会社・大家さんへ連絡する前に確認すべきこと
- 修理費負担の一般的なルール
管理会社・大家さんへ連絡する前に確認すべきこと
管理会社・大家さんへ連絡する前に確認すべきこと
- フィルター清掃・ドレンホースチェックを実施
- 自分で簡単に直せる不具合(汚れや詰まり)が原因であれば、連絡せずに解消できる場合もあります。
- いつ、どのような状況で水漏れに気づいたかメモする
- 具体的な時間や頻度を記録しておくと、管理会社や業者にも状況を説明しやすくなります。
- 写真や動画を撮影しておく
- 後からでも状態を正確に伝えられるので、スムーズな対応が期待できます。
修理費負担の一般的なルール

- 通常の経年劣化や機器の不具合:大家さん負担
- 多くの賃貸契約では、入居者に過失がない故障はオーナー側が負担することが一般的です。
- 使用者の管理不足や不適切な使い方が原因:入居者負担
- フィルターを長期間放置し、極端に汚れを溜め込んだ結果のトラブルなどは、入居者が修理費を負担する場合があります。
ヒント
賃貸契約書や管理会社の規約を見直して、修理・交換の際の費用負担ルールを把握しておきましょう。
エアコンの水垂れ修理を業者に依頼するときのポイント

エアコンの水垂れ修理を業者に依頼するときのポイントについて解説します。
- 修理業者に依頼する前に確認するべきこと
- 修理を依頼するときの注意点
- 信頼できる修理業者の選び方
- 修理費用の相場
修理業者に依頼する前に確認するべきこと

エアコンの保証期間が残っているかを確認してください。保証期間内であれば、無料または割引料金で修理を受けられます。説明書を読み、現在の問題がユーザー自身で解決可能かを見極めましょう。エアコンから水が垂れている場合、フィルターの詰まりを取ることで解決できる場合があります。
エラーコードが表示されている場合は、コードの意味を調べてみるのも有効です。簡単なリセットで修理が不要になります。直近で行ったメンテナンスの履歴も確認しましょう。定期的なメンテナンスが行われていない場合、トラブルの原因になりやすいです。
確認を事前に行うと、修理業者への依頼が本当に必要かを判断できます。修理費用を節約し、エアコンの寿命を延ばせます。
» エアコンの寿命や買い換えの判断ポイントを解説!
修理を依頼するときの注意点

修理業者を選ぶ際には、評判や口コミの確認が大切です。修理に必要な費用や時間、内容について事前に詳しい見積もりを取り、納得できる説明を受けましょう。誤解や不満を防げます。修理後の保証期間やアフターサービスの有無も確認しておくと、後々のトラブルを避けられます。
不必要な追加作業や部品の交換をすすめられた場合には、本当に必要なのかを慎重に判断してください。
信頼できる修理業者の選び方

適切な業者選びのポイントは以下のとおりです。
- 豊富な経験と専門知識を持っているか
- 必要な資格や認証を持っているか
- 業界団体に所属しているか
- 過去の顧客からの口コミや評判が良いか
業者が明瞭な見積もりを提供しているか、アフターサービスや保証が充実しているかも重要な判断基準です。適切な業者を選ぶと、後々のトラブルを避けられます。業者が地元での実績が豊富であるかも、優良な修理業者を選ぶ際の1つの指標です。
適切な応急処置のアドバイスができるかも、業者選びのポイントです。適切な応急処置の知識を持つ業者は、緊急時の迅速かつ信頼できる対応ができます。総合的に考慮して、信頼できる修理業者を選んでください。
修理費用の相場

エアコンの状態や必要な作業によって、修理費用は大きく異なります。軽微な点検や簡単な修理であれば数千円〜1万円程度が多いです。部品の交換が必要な場合は、費用が1〜3万円程度に上がります。室外機やコンプレッサーなどの重要な部品の交換が必要な場合は、3万円以上が一般的です。
修理費用にはブランドや機種による差が出ます。高額な機種や特殊な部品が必要な場合、修理費用が上がる可能性があります。追加料金が発生するのは、緊急の修理が必要な場合です。修理を依頼する際には、見積もりをしっかりと確認しましょう。信頼できる業者を選び、追加費用がないか事前の確認をおすすめします。
エアコンの寿命と買い替えのタイミング

エアコンは長く使用できますが、永久に使い続けることはできません。特に水漏れが頻発する場合は、修理か買い替えかの判断が必要です。本記事では、エアコンの寿命と適切な買い替えのタイミングについて詳しく解説します。
- 水漏れが頻発する場合の判断基準
- 修理費用と新規購入費用の比較
- 買い替え時にチェックしたい省エネ性能
水漏れが頻発する場合の判断基準
エアコンの水漏れが頻繁に発生する場合、以下の基準を参考にして買い替えを検討しましょう。
- 使用年数が10年以上
- エアコンの寿命は一般的に10〜15年とされています。
- 修理を繰り返しても改善しない
- 特に2年以内に同じトラブルで2回以上修理している場合は要注意。
- 複数の故障が発生
- 水漏れ以外のトラブルも増えているなら、買い替えが賢明です。
- 室外機からの水漏れ
- 配管の劣化や冷媒ガスの異常が原因の場合、修理より買い替えが有利なことも。
修理費用と新規購入費用の比較

エアコンの修理費用と新規購入費用を比較し、どちらが経済的か判断しましょう。
| 修理内容 | 費用目安 |
| 軽微な修理(ドレンホース清掃など) | 1万〜3万円 |
| 部品交換(基板やセンサー) | 3万〜5万円 |
| コンプレッサー交換 | 5万円以上 |
一般的に「修理費用が新品購入の50%以上なら買い替えを検討すべき」とされています。また、最新機種は電気代が大幅に節約できるため、長期的なコストメリットを考慮すると買い替えの方が得になる場合もあります。
例えば、10年前のエアコンと最新モデルでは年間1万円以上の電気代の差が生じることもあります。修理を繰り返すより、新しい省エネモデルを導入する方がトータルでコストを抑えられる可能性が高いです。
買い替え時にチェックしたい省エネ性能
エアコンを買い替える際には、省エネ性能をしっかりチェックしましょう。以下のポイントが重要です。
1. 統一省エネラベルの確認
- 星の数が多いほど省エネ性能が高い
- グリーンのマークがあると、省エネ基準達成率100%以上
2. APF(通年エネルギー消費効率)の数値
- 数値が高いほどエネルギー効率が良い
- 目安として6.0以上の機種が高性能
3. 期間消費電力量の確認
- 数値が低いほど電気代が安くなる
- 例:10年前のエアコンと比べて最新機種は約5%省エネ
さらに、インバーター制御やAI学習機能付きモデルなら、より効率的にエネルギーを活用できます。長期的な電気代節約のために、省エネ性能の高いモデルを選びましょう。

エアコンの買い替えを考える際は、以下の3点を基準に判断しましょう。
- 水漏れが頻発しているか
- 修理費用が新品の半額以上か
- 最新機種の省エネ効果を考慮して総コストを比較する
エアコンは快適な生活に欠かせない家電だからこそ、最適なタイミングでの買い替えを検討し、電気代も含めた総合的なコストパフォーマンスを考えて選ぶことが大切です。
エアコン水垂れを再発させないための対策

エアコン水垂れを再発させないための対策は以下のとおりです。
- 定期的にメンテナンスを行う
- 正しい方法でエアコンを使う
定期的にメンテナンスを行う

エアコンが正常に機能し続けるためには、定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスを怠ると、エアコンの効率が低下し、故障の原因になります。エアフィルターの清掃やドレンホースの確認、清掃は自分でできる基本的なメンテナンスです。月に一度や季節の変わり目に行うのをおすすめします。
室内機と室外機の点検は専門の業者に依頼し、冷媒ガスの量を適切に保つのが大切です。エアコンからの水垂れを含む多くの問題を未然に防げます。定期的なメンテナンスは、長期的に見てもエアコンの性能を保つうえで効果的です。
正しい方法でエアコンを使う

エアコンの正しい使用方法は以下のとおりです。
- 適切な温度設定をする
- フィルターの清掃をする
- 電源の管理をする
- 適度な換気を行う
- 風向きの調整をする
基本的な使用方法を守ることが推奨されます。エアコンからの水垂れや故障を防ぎ、長期的にエアコンを経済的に使用できます。適切な温度設定は、22〜26度が理想です。冷暖房の効率が良くなり、エネルギー消費を抑えられます。
エアコンのフィルターは定期的に清掃し、空気の流れをスムーズに保ちましょう。使用しないときは電源をオフにすると、電力を節約できます。長時間使用する場合は、室内の空気を新鮮に保つために適宜換気を行ってください。エアコンの風向きを適切に調整すると、室内を快適に保てます。
エアコンから水が垂れるに関するよくある質問

- 梅雨や夏場に水垂れが増えるのはなぜ?
- 掃除業者に依頼するときの費用相場は?
- ドレンホースはどのくらいの頻度で交換が必要?
- 応急処置をしても水が止まらない場合はどうする?
梅雨や夏場に水垂れが増えるのはなぜ?
梅雨や夏場にエアコンの水垂れが増える主な理由は、外気の湿度が高くなるためです。エアコンは室内の湿気を取り除きながら冷却を行いますが、湿度が高いと内部で結露が発生しやすくなります。この結露が適切に排出されないと、水垂れの原因になります。
また、夏場はエアコンの使用頻度が高まるため、フィルターやドレンホースの詰まりが発生しやすくなります。特に、以下のような状態になると水漏れのリスクが高まります。
- フィルターの汚れ
- 空気の流れが悪くなり、結露水の排出が滞る
- ドレンホースの詰まり
- ホコリやカビの蓄積で水の流れが悪くなる
- エアコンの傾き
- 排水がスムーズに行われず、水が溜まりやすい
水垂れを防ぐためには、定期的なメンテナンスが重要です。特に梅雨入り前や夏本番前にフィルターやドレンホースの清掃を行い、正常に排水されているか確認しましょう。
掃除業者に依頼するときの費用相場は?

エアコンの掃除を専門業者に依頼する場合、費用の相場は 1万円~3万円程度 です。具体的な料金は、エアコンの種類や掃除の範囲によって異なります。
| エアコンの種類 | 費用相場(1台あたり) |
| 壁掛けエアコン | 8,000円~15,000円 |
| お掃除機能付きエアコン | 15,000円~25,000円 |
| 天井埋め込み型エアコン | 18,000円~38,000円 |
業者によっては、複数台割引 や 定期清掃プラン を提供していることもあります。見積もりを依頼し、サービス内容を比較して選ぶと良いでしょう。
業者を選ぶ際のポイント
- 料金が明確であること:追加費用の有無を事前に確認
- 作業内容が詳細に説明されていること:洗浄範囲や使用する洗剤など
- 口コミや評判をチェック:実際に利用した人の評価を参考にする
ドレンホースはどのくらいの頻度で交換が必要?

ドレンホースの交換頻度は 5年~10年 が目安ですが、以下のような状況では早めの交換が必要です。
交換が必要なサイン
- ホースが 変色 している(黄色や茶色に劣化)
- 表面に ひび割れ や 硬化 が見られる
- 排水の流れが悪く、頻繁に水漏れが発生する
- 内部に カビや異物の詰まり が見られる
ドレンホースの交換費用は 2,000円~5,000円程度 で、DIYでも対応可能ですが、不安な場合は業者に依頼しましょう。ホースが詰まるとエアコンの故障や水漏れの原因になるため、年に1回は点検を行い、必要に応じて洗浄・交換すること をおすすめします。
応急処置をしても水が止まらない場合はどうする?

応急処置を行っても水漏れが止まらない場合は、専門業者に依頼すること が重要です。自己判断で対処しようとすると、かえって状況を悪化させる可能性があります。
応急処置の手順
- エアコンの電源を切る(コンセントを抜く)
- 床が濡れないようにタオルやバケツで対応
- ドレンホースが詰まっていないか確認(掃除機で吸引も試す)
- 水漏れが続く場合は業者に相談
特に、ドレンホースの詰まりやエアコン内部の故障 が原因の場合は、個人での対処が難しいため、プロの診断と修理が必要です。水漏れを放置すると、カビの発生や床・家具の損傷につながるため、早めの対応を心がけましょう。

エアコンの水垂れやトラブルを防ぐためには、定期的な点検・メンテナンスが不可欠 です。特に、
- 梅雨や夏前にフィルター清掃を行う
- ドレンホースの詰まりを定期的にチェックする
- 水漏れが発生したら早めに専門業者に相談する
これらを実践することで、エアコンの快適な使用を維持し、余計な修理費用を抑えることができます。
まとめ

エアコンから水が垂れる問題は、日常の生活に支障をきたす場合があります。トラブルに対処するためには、エアコンの電源を切って安全を確保し、水垂れの原因を特定し適切な対処を行いましょう。エアコンの水垂れ原因を自分で判断できない場合は、専門の修理業者への依頼がおすすめです。
エアコンを長期的に使うためには、定期的なメンテナンスと正しい使用が効果的です。エアコンから水が垂れるのを未然に防ぎ、快適な生活空間を維持しましょう。